頼み事をするときは断れない状況を作るのがコツ
最近、日が落ちるのが早くなったなと思ってたら、
そういえば去年って日が落ちるのこんなに早かったかなと疑問に思って調べてみたら
去年より1時間も早く日が落ちるのが早くなっていたんだけれども・・・
これは地球規模で大丈夫なことなのだろうか?
そういえば7月の地球の自転が早まっているとニュースでは見たけどその影響?
結局まだ暑いので季節の移り変わりは感じにくいけれども
日が短くなることは季節の移り変わりも早くなるのでしょうか。
異常気象で災害が起きている中でこの後も何か起きそうで心配になりますね。
みんなで行こう!タクトマスターのお家訪問。
今日は、タクトマスターさんの家に来ております。魔宮の奥とは思えないほどに石組みされた頑丈の家。外は水路を通して、水のせせらぎと特殊な発光するキノコによって落ち着いた空間になっています。
お宅にお邪魔した時、
「あれ?お父さん?その魔物たち誰だい?」
タクトマスタにてパーマがかかったバ・・奥様がお出迎えしてくれました。
「ただのお邪魔虫だ。」
タクトマスターは相変わらずご機嫌斜めの様だ。
「お父さんがお客さん連れてくるなんて珍しいわね。そういえば何年か前にも来たわよね。」
「あぁ奥さん。それはユリスで、俺らの連れです。」
アルヴァンが奥さんに言った。
「あら、そうだったの。あの子お父さんのファンだったみたいで、家の手伝いもしてくれたのよ。それに・・・。」
奥さんの横からひょっこりと小さい子供たちが現れた。それも7頭も。
「孫たちとも遊んでくれたのよ。」
「おばばぁ?この魔物誰?」「誰?」「誰?」「誰?」「誰?」「誰?」「誰?」
アルヴァンは目が点になった。
「今、息子夫婦が旅行へ行っていて、孫をしばらく預かっているのよ。全くそういう所は一体誰に似たんだか。」
奥さんが呆れているのを見てタクトマスターは言い返した。
「はぁ!ワシはそんな自由にさせた覚えはないぞ!お前の躾がなってないからじゃ!」
奥さんはキレた。
「ちょっと!私が悪いわけ!!!お父さんはいつもそうよ。仕事だからって家のことほったらかして!私がどれだけ苦労してきたと思うの?!」
お互い喧嘩し始めてしまった。すると、孫たちは言った。
「じぃじ、ばぁば。喧嘩はダメ。」「ダメ。」「ダメ。」「ダメ。」「ダメ。」「ダメ。」「ダメ。」
「おぉ、ごめんよ。孫たちよ。これはスキンシップじゃよ。」
タクトマスターは孫に甘かった。
「そうよ、心配させちゃったわね。そうだ。今からじぃじが遊んでくれるからみんな連れて行きなさい。」
奥さんは苦笑いしながら横目でタクトマスターを見て言った。
「えっ、おまぇ・・・。」
タクトマスターは孫たちに連れて行かれた。
「ごめんなさいね。お父さん口うるさくて。お茶を淹れるからそっちの部屋で寛いでいて頂戴。」
奥さんは台所へ行ってしまった。
「タクトマスターっていつもこんな感じなのか?」
アルヴァンは兄者と弟者を見て言った。
「主人は隠居しているが、元々当時は5本指に数えられるほど優秀な魔法の使い手だ。」
兄者が言った。
「主人は怒り狂った老人になってしまったが、威厳があり魔物の間でも数多な弟子を持つくらいすごかった。」
弟者が言った。
「お前らはいつから一緒に居るんだ?」
「主人が俺らを召喚してからもう、3000年?以上は経つかな。」
兄者が言った。
「主人が一番最初に召還しても従属の儀として俺らと戦って勝たないといけないから。兄者も俺もそんなに弱くはないが主人は魔力を隠すのが得意でボロ負けだった。」
弟者が言った。
「そうだったな。懐かしいな、弟者。」
兄者は嬉しそうだった。
「さっき俺がくらったあれか。さすがに避けきれなかった。」
「いや、大したものだぞ。魔法が感知できている時点でかなり優秀だ。俺らは当たってから気が付いたからな。」
弟者が言った。
「そういうものなのか。あれは悔しかったな。そもそもなんで魔法が隠せるんだよ。」
「魔法陣を相手の近くで呼び出しているんだ。魔法を詠唱したり、練ったりするんじゃなくて、あらかじめ魔法陣に魔法を込めておくんだ。発動するまでは魔力を探知できない。」
兄者が教えてくれた。
「魔方陣を呼び出す?そんなことできるのかよ。そもそも魔方陣を呼び出すときに魔力を使うんじゃないのか?」
アルヴァンは首を傾げた。
「さすがに秘密みたいだ。近くで見ている俺すらよく分からない。」
弟者が言った。
「やっぱり、あのじいさんただ者じゃないんだな。」
「ただ、俺らとしては隠居している手前外へ出られないんだ。本当は、戦いに出かけて欲しい。今まで、そうやって各地を周っていた。」
兄者が言った。
「あぁそれで奥さんがあんなに怒っているわけだな。」
兄者も弟者も頷いた。
「俺らはそもそも戦う助っ人を探しに来たんだ。」
「その話詳しく。」
兄者と弟者は目を光らせて言った。
タクトマスター孫たちを大きな泡の中に入れ空中に飛ばし楽しませていた。
「じぃじ!高い高い!」
「じぃじ!もっともっと!」
「じぃじ!見て見て!」
「じぃじ!ここ、ここ!」
「じぃじ!こっちこっち!」
「じぃじ!ふわふわ!」
「じぃじ・・・おしっこ!」
タクトマスターは末っ子の孫を地上に下ろしトイレに行かせた。
戻って来るよアルヴァンと兄者弟者待っていた。
「なんだお前ら。今、取り込んでいる。」
タクトマスターはふてぶてしかった。
「タクトマスター様がこんなに孫煩悩だとは思いも知らなかった。」
アルヴァンは大きな声で言った。
「なんだ貴様。馬鹿にしているのか。」
タクトマスターは喰いついた。
「主人は紳士なんですよ。」
兄者が大声で言った。
「主人はその昔は魔物界のファンタジスタと呼ばれるほどの魔法使いだったんだ。」
弟者が大声で言った。
「えっ!なになに!」「降ろして降ろして!」
孫たちが騒ぎ始めタクトマスターは孫たちを地上へ降ろした。
「君たちのじぃじは・・・魔界では貴重な魔法使いで数多な伝説を残してきた偉い人なんだぞ。」
アルヴァンはニヤニヤしながら孫たちに言った。
「えぇ!そうなの!知らなかった。じぃじ、魔法を使って遊んでくれるけど戦っているところ見たことないから。」
孫長男が言った。
「じぃじのかっこいいところ見たことない。」
孫次男が言った。
「嘘なんじゃないの?」
孫三男が言った。
「嘘じゃないんだ。主人は一度、魔王を倒している。」
兄者が言った。
「えっ?それいつの魔王だ?」
アルヴァンが話に喰いついた。
「確か・・・2000年くらい?もうちょっと前だったかな。」
弟者が言った。
「へぇーじぃじ、すごかったんだ。」
孫四男が言った。
「すごーいすごーい。」
孫五男が言った。
「かっこいい。」
孫六男が言った。
「そっ・・・そんなもん・・大したことじゃないわい。」
タクトマスターは照れていた。
するとタクトマスター背後にトイレに行っていた末っ子が戻ってきて背中を突いて言った。
「じぃじは、強いの?」
その言葉にじぃじは応えた。
「当り前じゃ。ワシは誰よりも強いお前たちのじぃじじゃぞ。」
孫たちは大喜びしてじぃじの周りに集まった。
「それじゃあ、戦いの手助けをしてくれますか?タクトマスター様。」
アルヴァンは跪いて頭を下げた。
「貴様・・・図ったな!」
じぃじは孫たちの視線を浴び続け渋々助力することに承諾したのだった。