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テト  作者: 安田丘矩
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悪あがきはよしてくれ

キャッシュレスについてよくお話しさせていただいていますが

老舗の和菓子屋さんに行ってきました。

そこは今も現金での取引でやっていますが、驚くべきは価格の安さ。

コロナになる前にからこの価格は変わっていません。

この値上げだなんやとで懐が寂しくなると後ろ向きな時代に、

この価格でこの和菓子が変えるのは本当に嬉しい事。

やっぱり、その買うものが現金度して取引できることって

その目の前の商品の価値やサービスに現物として支払えることっていいことだと思います。

便利になることもいいけど、今も変わらないものがあり続けることって大切だな。

それはまるで円柱状の巨塔の様だった。テスカトリポカは手のひらを上にすると銀色のナイフが現れた。指先をその銀のナイフで切りその血を地面に垂らした後、何か呪文を唱え始めた。呪文というより、何かを呼び起こそうとしていた。風が止まり、空の星たちが急に光るのをやめて空が暗くなった。


そして、空に赤い切れ目が現れその切れ目から痩せた暗い紫色をした大きな指先が現れた。その切れ目を広げようといくつかの指が現れその奥から大きな目玉が覗かせていた。。その様子を見てアルヴァンは言った。


「なんだあれ?」


「約束の日が来たんだ。」

ディオはボソッと言った。


「約束の日ってあんな化け物がやって来るのかよ。」


テスカトリポカは笑った。

「本当アルヴァン君は失礼だね。あの方は審判の神だよ。この遊戯の最終判断をするために来ていただいている。」


赤い切れ目は無理やり審判の神によって広げられ、その顔は金属のような光沢をもち猿ぐつわのような拷問器具を模した仮面を付けていた。


「・・・何を判断するんだ?そもそも、ディオ。お前はこいつと何を賭けていたんだ?」


「アルヴァン君、君はこの件に関しては部外者だよ。詮索は止してくれ。」


そう言うテスカトリポカをよそにアルヴァンは話を続けた。

「お前、元に戻りたいのか・・・。」


ディオは落ち着いて答えた。

「それさえももう忘れてしまった。いや・・・忘れてしまいたいんだと。」


「大体わかってきた。テスカトリポカ、お前はこの体が欲しいんだな。」


テスカトリポカはアルヴァンを見て言った。

「本当に一々首を突っ込んでくるんだね。君は、黙ってこの瞬間を見届けることはできないのかい。」


「人間なんて所詮はめんどくさい生き物さ。けれども、神が創造したように言うが、勝手に生まれて勝手に死んでいくんだ。それを神が弄ぶこと自体間違っている。」


「摂理に反するなと?この世界は強大な力こそが正義だ。それの何が悪いのかい。」


「お前は本当に神様なのか?」


「強いて言えば、私は神さえも超越した存在になる。そすれば皆幸せになれる。」


「てめぇの理想論なんて聞きたくないな。幸せなんて自分自身で決めることだ。幸せだって思えば幸せだし、思わなければ一生不幸。そんなささやかなことに寄り添えない神なんていらないな。」


さすがにテスカトリポカは気分を害してアルヴァンに言った。

「やたら挑戦的な発言をするね。君は引っ込んでいて。」


テスカトリポカは振り払う動作をした瞬間アルヴァン吹き飛ばれた。吹き飛ばされながらもアルヴァンはあるものを取り出して言った。


「ただいま!」

すると、アルヴァンとレオはどこかに移動していった。


取り残されたテスカトリポカとディオそして審判の神は突然のことに少し沈黙した。そして、テスカトリポカは笑った。


「いやぁやってくれるね。君の部下は本当に面白い。」


「面目ない。私も油断した。」

ディオは顔を伏せた。


「ここからは鬼ごっこと行こうじゃないか。すまないが審判の神よ。暫し待たれよ。」


審判の神は言った。

「我、暇じゃないんだけど。」

ちょっと怒っていた。




アルヴァンはレオに『おかえり君』を持たせていた。おかえり君はそのおかえり君の持ち主のお家に移動できるものなので、


「どうしたんですか!レオさんにテトさんまで。」

急に玄関先で現れたのでユリアは驚いていた。


「話はあとだ。こいつは今気絶している。ユリアはこいつを連れて逃げろ。」


「一体何があったんですか?それに・・・あの塔?は?」


「敵襲だ。すぐに非難し・・ろ・・・。」


塔の方を見るとその向こうから大量の魔物たちが攻めてきているのが分かった。そして、町から警報が鳴り響き始めた。


「シド。今からエンボス山に送るからフィンクスたちを連れて来てくれ。」


「かしこまりました。」


アルヴァンはシドをエンボス山のフィンクスたちの根城に送った。


「一体何が。どこへ逃げればいいの。」


ユリアが戸惑っているとレオが意識を取り戻し起き上がった。


「レオさん。大丈夫ですか?」


「えっ・・あ・・・。まだ頭がクラクラする。」


『起きたか。ユリア、こいつと一緒にモッフィーの・・・ウサギの小屋のところへ避難しろ。』


「えっ?ウサギの小屋ですか?」


『小屋の扉を開けたら開けっ放しでいい。そしたら、そのウサギたちが救助に向かうからそこに隠れていろ。』


「あのウサギさんたちが救助?大丈夫なんですか?」


レオはユリアがアルヴァンに話しかけているのを見て不思議に思いながら言った。

「何をテトに話しかけているんだ?それより今どうなっているんだい?」


「あぁごめんなさい。敵がギンガルを襲撃しに来ています。それで、避難を・・・テスターさんの家のウサギ小屋に・・・。」


「ウサギ小屋・・・なんで?」


「どうやら敵に対抗する手段があるみたいです。テトさんが施してくれているみたいです。」


アルヴァンは頷いた。


「ホントなのか?」


『嘘を言っている暇はない。急いで行け!』

アルヴァンは捨て台詞のように吐いてそのまま町の方に向かって行った。



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