緒鳴堂 第肆話 あんあん饅頭
第肆話 あんあん饅頭
「松野氏! 松本氏は、どうなのでしょうな……?」
「濱家氏! わたしに聞かれましてもな……? 今日の席は松本氏主催ですぞ!」
「先程から、何度もピロリンしておるのですがな……うんともすんとも、梨の礫で御座いますな!」
「準備に手間取るかんじでは無いですかな?」
「わたしも今……その可能性23通り目を巡らせていたところですな!」
「やりますな!」
「いやいや……まだまだでありますよ! 待っていても箱の時間が勿体無いですからな! 始めておきませんか?」
「そうですな! これをご覧頂けますかな!」
「松野氏! やはり小豆娘の小豆ちゃんをお連れになられましたな!」
「壱筋ですよ! この席頂いても宜しいかな?」
「小豆ちゃんをお連れになられたら、もうそこは譲らなければなりませんな!」
「ではでは……遠慮なく」
「わたしはこちらです!」
「えっ! まだ霞の衣からお出でましになってないのでは……? イソフラボン家の末っ子エストロゲンちゃんじゃ無いですか? 自炊なさったんですか? まだ、先週の放送で登場したばかりじゃ無いですか?」
「これを見て下さい! とある関係者の知り合いから、未発表の設定画のコピーを入手しましてね! 先週の放送分と比較しながら立体とのバランスを見て書き起こしたのがコレですね!」
「見せて頂いても良いですか?」
「パルチしてあるから、遠慮なくどうぞ!」
ピィッ! ピィッ! ピィッピィ! ピィッ! ピィッ! ピィッピィ!
「あっはい! 料理ですか? あ……お願いします! まだ時間有りますけど……延長とかしといて良いですか? はい……3時間行けますか? お願いします! 追加で……キャンペーンのあんあん饅頭、小豆娘セット参種類ありますよね! 弐セットづつでお願いします! 小豆まみれで……はい! お願いします! コラボアクリルスタンドは、全部に付くんですよね? 選べたりはしないんですか? ああ……はい……はい……やっぱランダムですか? 分かりました! お願いします!」
カタン!
「やっぱランダムだって! 16種だったよな? 追加しといた!」
「後6種でコンプだけど……今回追加も入れて15セットだから全かぶりは無いとして……」
「祈るしかありませんな! 濱家氏」
「松本氏が来てから、開封の儀は執り行うとして……鑑賞会して待ちですかな?」
「最初の料理が来てから始めてますかな!」
「そうですな! 栄光の第壱話から参りますかな! バッテリーも満タンにしてありますからな!」
「わたしも持ってきておりますから! 問題無しですな!」
あははははは……。
第伍話 参P嫌なんだけど……につづく……。