緒鳴堂 第弐壱拾 話 饅ぴー 續後編
第弐拾壱話 饅ぴー 續後編
「ああ……何かスッキリしたわ! あれ……彼奴は?」
「割烹着チェックです!」
「参卍のリリスに連れてかれました!」
「折角何で、色々溜まってる壱週間の憂さ晴らしもお願いしときました!」
「栗戸さん来てたの……? ああ……アレの説明したがってたよね! いいんじゃ無いの! テーブルの上スッキリしたしね! 栗戸さんにこってり、絞り取られれば良いのよ!」
「お題を出し時ましたんで! ノープランからの、瓢箪から駒が出れば目っけもんです!」
「真逆の、ミラクルを期待するってやつね!」
「来月の分の担当は、決まりでいいね!」
「これで饅ぴー計画だけに、集中出来ますよね!」
「ま、そういうことね! で、だよ! 壱枚目見て! 最重要って弐重四角括弧の赤字のとこ見て!」
「あの馬鹿は参加するからいいとして……みんな! 参加で良いよね! 不参加なら、遠慮なく言ってよね! 強制とかじゃ無いから……?」
うんうん……うんうんうんうん……。
「みんな参加です!」
「よっし! 時間はそこに、仮で入れてあるけど……そこは臨機応変で行くね! シフト的には、次の日はお休みになるので、ノープロブレムでしょう!」
「初のイベント案件ですもんね! お休みは必須かと!」
「まあ……お片付けとかさ……どの程度までするとかあるんだけどさ? なったが様で、行くしか無いよね?」
「何とかなりますよ! きっと!」
「だね! 何とかなるよね! きっとね?」
「九頭竜チームは、常に邁進ですから!」
「だね! 切り開いて行かないとね! 後始末は得意方々にお任せだね!」
「チェリーブロッサム! わたしたち始めての御招待何ですけど!」
「楽しみだよね!」
うんうん……うんうん……。
「簡単な地図弐枚目にあるから確認しといて!」
ペラペラ……ペラペラ……。
「メッチャ詳細にイラスト入りで、描かれてますよ!」
「ここからなら、寮に入らなくても良くないですか……? むしろ新しい寮の方が遠いいんじゃ無いですか……?」
「そこは、詮索しないでもらえると助かるんだけどな……色々あるのよ……偶に寄るくらいが丁度いいのよね」
「ですよね……実家だと自由な分、家族の思惑も自由ですからねぇ……」
「じゃあ!場所は、チェリーブロッサムで決めてもいいかな? 全館貸し切りで、場所代いらないからさ! 8トラにレーザー、最新の通信カラオケ両方あるからさ! 多分歌いたい歌、ほぼほぼあるんじゃ無いかな! コンデンサーマイクに、それにハイレゾ対応よ! 音響もバッチリ整ってるから! 音に包まれて歌えるよ!」
おお! パチパチパチパチパチ……。
「そう何ですよね! 好きな歌無かったりしますもんね?」
「100インチのプロジェクター付いてるから……イベントの映像とか流せるしね! 配信もさ、彼方此方大抵のとこは抑えてるから見たいのあれば見れるしね!」
「あの! 温泉があるって聞いたんですけど?」
「冷泉の沸かしだけど! 従業員用のおっきなお風呂あるよ!」
「わたし……ちょっと遠いんですよね? お泊りとか大丈夫ですか? 終電までしかいれないな?」
「雑魚寝で良かったら参階の大広間あるから! お泊りオッケイだよ!」
「おお! いいですね! お泊りとか!」
「女子会費1000圓ってありますけど……本当に良いんですか?」
「会社から補助も出てるしさ! そこは気にしなくてもいいと思うよ!」
「男子会費時価ってありますけど……何ですか?」
「それは……彼奴のさ、はしゃぎ過ぎないように釘差してあるんだよ! この前さ! メッチャはしゃいじゃってさ……ママ言い包めるのに、大変だったんだよ!」
「そんなはしゃいじゃうんだ? 生真面目そうに見えるのにな? わからないもんですね?」
「本当大変だったんだから! よし! 慰労会、みんな参加だね! 食べたいのとかあったら言っといてね! 出来るだけやってみるからね! あっ! そうそう! 本格ピザ窯がさ! 今作ってるから、多分この時は本格始動してると思うよ!」
「マジっすか!」
「マジマジ! よ〜し! 饅ぴープロジェクト、頑張るぞ〜っ!」
おお〜っ!
パチパチパチパチパチパチパチ……。
第弐拾弐話 饅ぴー 新後編へつづく……。




