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戦姫、ブリュンヒルデに捧ぐ  作者: 野之 乃山
四章 プラッツ
71/80

⁇-?2

    中書き


――書かれていた文字列がブロックノイズのような、黒の四角形の塊に侵食されていく。

――コンピュータによる物理的な上書暗号処理が施されてしまったような状態になってしまった。


――決して、インクをこぼしてしまったわけではない。一滴のコーヒーもだ。

――しかし。

――“彼”の手書き文字が「■」になってしまったのだから、そこにはやはり理由がある。


――そう。

――そうならざるを得なくなったのは、“彼”の方なのだ。


――きっといい所で読めなくなってしまって、まるでこれは、手抜きじゃないかと思われるかもしれない。

――“私達”のミスだ、怠慢だ、懈怠だ、と。


――そこで、“私”の推測になるのだが、どうやら“彼”は一時的なトランスに入ってしまったと思われる。

――話の流れから察するに、きっと“彼女”を救うために、ゼルテを発揮したのだと推察できる。


――しかし、そこに一つの疑問を噛ませたい。

――まさに“彼”曰く、ゼルテは強力な能力を得られる反面、闇に近づくのであるから、“彼”と対を成す、“彼女”の助力なくそれを発揮することは、自殺行為であると。

――“戻れなくなる”、と言っていた。


――“彼”は、舌の根の乾かぬうちに嘘を吐くような人ではないはずだ。少なくとも、“私達”はそう感じた。


――であるのならば、なぜ。



――実は、この疑問に関しては、“彼”からの答え合わせがある。

――しかし、ここではそれを語らない。

――“これ”が“彼女”に見られるのを避けたかったのだろう。

――だが、“これ”をそれらしくしている“私達”には、見せてくれている。

――さて、それでは、“彼”からのヒントだ。


「“おれ”は“誰”だろう。少なくとも、もうすでに、“自分”だけでは無くなってしまっているようだ」


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