53話 ゲイルの加護
森の中で目を覚ましたクロエは、直ぐに起き上がった。
妊婦の様に膨らんでいたお腹も今は元に戻っており、体調は万全だ。
「やっと起きたか」
クロエの目の前には、巨大な黒い犬が座っており、クロエをジッと見つめていた。
「ゲイル様が見守っててくれたんですかニャン?」
(嬉しい)
「番を守るのは当然だ」
ゲイルは、威厳を込めて言うが、フサフサの黒い尻尾をパタパタと振っており、可愛らしい。
「ふふっ、ありがとうございます!ゲイル様」
クロエは、立ち上がってゲイルの口にキスをして抱き付く。
フワフワな毛皮が肌に触れて、気持ちが良い。
「ふんっ!そ、そんな事より、我が加護を与えたから、ステータスを確認してみるが良い!」
ゲイルは、尻尾をブンブンと振りながらクロエを見つめる。
「ゲイル様の加護?」
クロエは、冥王の魔導書を開いた。
契約者
名前:クロエ
種族:人間(魔王)
年齢:18歳
身長:162cm
体重:43kg
筋力:8+8
体力:15+15
速度:12+12
知能:10
耐久:6+6
魔力:0
加護
リリスの呪い(排泄絶頂・魅惑狂化・常時勃起・痛覚快感化・不老不死化・健康維持・超回復・常時欲情・愛液蜜化・理性低下・避妊管理・下着装着不可・精神強化・精力強化・感度狂化・代償後払禁止・絶倫・意思疎通・精液美味化.etc)
ゲイルの加護(犬の眷属・犬化・認識犬化・犬の番・嗅覚強化・身体強化・暗視)
「なんか、色々と増えてますね!認識犬化って何ですかニャン?」
「それを使うと、周囲から見えるお前の認識を犬に変化させる事ができる力だ」
(じゃあ、私が裸で歩いていても、野良犬がそこら辺にいるみたいに見られるって事かな?)
「へー、便利そうですね!身体強化で強くなっているし、かなり良い加護ですニャン!」
(じゃあ、早速、認識犬化を使って見るかな!)
すると、クロエの頭に黒い犬耳が生えた。
更には、お尻からブラックハウンドと同じフサフサの黒い尻尾が生え、ブンブンと揺れている。
「えぇっ!?変身した!」
(耳と尻尾が生えたのは良いけど、身体は人間のままだし、普通に見たら、裸の獣人よね?)
「早速能力を使ったのか」
「はい、でも効果が出ているのか不安ですニャン、耳と尻尾だけで、本当に犬に見えてるかニャン?」
(犬なのに、ニャンは違うかな?)
「安心しろ、周りからは黒い雌犬にしか見えないはずだ」
(なんか、怖いし、今度、服を着た状態で街中で試してみないと)
「それで、これからどうするのだ?」
「そうだ!忘れてた!依頼をやって報酬を得ないといけないんだった!」
「ほう、依頼内容を見せてみろ」
クロエは、3枚の依頼書をゲイルに見せる。
「ほう、薬草集めに魔鉄の採掘とホーンラビットの狩猟か、どれも簡単だな!」
「本当!?」
「取り敢えず、ホーンラビットの狩猟は我に任せろ!魔鉄と薬草はスケルトンにでもやらせておけば良いだろう」
「そっか!その手があったわね!」
(さっすがゲイル様!頼りになる!)
「スケルトン召喚!」
クロエは、7体のスケルトンを追加で召喚した。
前に召喚した3体と合わせて、10体のスケルトンがクロエの命令を待っている。
「半分は森で薬草を集めてきて!残り半分は近くの洞窟で魔鉄の採掘よ!」
クロエが支持を出すと、スケルトン達はゾロゾロと森の中へと消えて行った。
「大丈夫かな?ゲイル様はホーンラビットの狩猟をお願いして良い?」
(でも、ゲイル様が狩に行くと、私の守りが居なくなっちゃうし、追加のスケルトンを召喚した方が良いかな?)
「心配するな、増殖!」
すると、ゲイルの身体から闇のオーラが溢れ出し、100体のブラックハウンドに分裂した。
「えっ!?ゲイル様がいっぱい!?」
「我の分身体だ!狩はコイツらに任せておけば良い」
ゲイルが合図を送ると、100体のブラックハウンドは、疾風の如く森の奥へと消えて行ってしまった。
「ゲイル様、凄すぎ!」
(これなら、私は何もしなくて良さそうね!昼寝でもして待とうかな?)
「では、待っている間は、クロエと愛を育めるな!」
「え?」
(愛を育むって、まさか?)
「さあ、ヤルぞ!ケツを出せ!」
「えぇ!?」
(さっきやったばっかりなのに!?でも、オラオラ系のゲイル様も悪くないかも?)
クロエは、四つん這いになり、ワンワンポーズで尻尾を振る。
「さあ、召し上がれニャン」
その後、メチャクチャセックスしたのは、言うまでも無い。




