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34話 女の敵は女

 無事、冒険者ギルドのマスコットキャラとなった変態露出狂のエロ猫娘クロエは、冒険者酒場の端っこで店内をボーっと眺めていた。


(マスコットキャラになったのは良いけど、実際、マスコットって何をすれば良いのかな?)


 特に決まった業務内容が無いクロエは、暇そうに突っ立って、時折声を掛けてくる冒険者に笑顔で挨拶をしているだけだった。


 冒険者達も、遠目にクロエのお尻やおっぱいを凝視してくるが、クロエの強さを知っている上に王女が国宝扱いしているので、警戒してあからさまにセクハラはしてこなかった。


 ぐうぅ〜。


(お腹空いたなぁ)


 既に夕方になってしまったが、クロエは朝から何も食べておらず、空腹でお腹が鳴ってしまう。


(ララ様のところでは、何もしなくても朝昼晩と餌を食べられたのになぁ)


 クロエの視線の先では、冒険者達が肉やパンを齧り、ビールやワインを飲んで騒いでいる。


(美味しそうだなぁ、お客様に恵んで貰えって言ってたけど、どうすれば良いんだろ?)


 クロエは、キョロキョロと酒場を見渡して、奥の席に座っている女性3人組の冒険者を発見した。

 3人とも若く、クロエと同じか年下くらいに見える。

 見た感じ、魔術師、剣士、弓使いの3人組は、肉やパンを食べながら談笑していた。

 クロエが、ガン見していると、弓使いの子と目が合った。

 金髪の弓使いの子はクロエに気付くと、笑顔で手を振ってくれた。


(女の子達なら優しく接してくれるかな?)


 そう思ったクロエは、笑顔で彼女達に近づいて行く。


「こ、こんばんわ」


 クロエは、明るく笑って挨拶をする。


「やっほー!どうしたの?」

「あっ、マスコットキャラの子だ!」

「近くで見ると、より可愛い〜!」


(良かった、良い子達みたい)


 彼女達の明るい対応にクロエは、ホッと胸を撫で下ろす。


「実は、私、朝から何も食べて無くて・・・」


 クロエは、説明しながら、惨めな自分が恥ずかしくなり顔を赤らめる。


「そっかー、確かお客さんから恵んで貰わなきゃ食べれないんだっけ?大変だよねー」


 弓使いの子は他人事の様に笑顔でクロエを見る。


「まあ、でも私らと違って、危険な魔物と戦わなくても飯が食えるんなら良いんじゃ無い?」


 剣士風の赤髪の女の子は、鋭い視線でクロエを見る。


「だよねー、でも命懸けで稼いだ金で食べるご飯は美味しいもんね!」


 トンガリ帽子の魔術師は、嫌味っぽく言って肉を美味しそうに頬張った。


(美味しそう)


 それを見たクロエは、ごくっと唾を飲む。


「でも、良いよねー男を喜ばせる事だけが取り柄の子は、媚びへつらってるだけで生きていけるんでしょ?」


 赤髪の女の子は、クロエを責めるように睨む。


「そ、それは・・・」


(ど、どうしよう、凄い居ずらいんだけど)


「クロエちゃんはさ、何でこのテーブルに来たのかな?」


 弓使いの子に聞かれて、クロエは戸惑う。


「え?いや、あの・・・」


(えーん、この状況でご飯を恵んで下さいなんて死んでも言えないよぉ)


「クロエちゃんさぁ、欲しいならちゃんと欲しいってお願いしてくれなくちゃ分からないよ?」


 弓使いの子は、まるで子供を叱るかのようにクロエを見つめる。

 クロエは、恥ずかしくなり、目を逸らしてしまう。


「ご、ごめんなさい、お腹が空いてるから、何か恵んでくれると嬉しいです」


 クロエは、凄く惨めな気分になりながらお恵みをねだる。


「クロエちゃん、マスコットのキャラはどうしたの?話し方が堅いよ?もう一回言ってみて?」


 弓使いの子は子供を叱る様に目を見て言うので、クロエは、段々と彼女の言葉に逆らえなくなってくる。


「変態露出狂のエロ猫娘クロエはお腹ぺこぺこニャン!だから何か恵んでくれたら嬉しいニャン!」


(年下の女の子相手にこれをやるのは、ちょっと、いや大分恥ずかしいわね)


 クロエは、顔を赤くしながら猫のような手のポーズを決めておねだりする。


「よく出来ました!クロエちゃんはお腹ぺこぺこなんだぁ、大変だねぇ、でも、このご飯は私が仲間達と一緒に命懸けで魔物と戦って得たお金で買ったものなの、分かるよね?」


「はいニャン」


 弓使いの子に正論をぶつけられたクロエは、何も言えなくなってしまう。


「それをただで譲って欲しいってのは、ちょっと虫が良すぎるんじゃないかな?」


「な、何をすれば良いニャン?」


「そうねぇ、媚びへつらうのが得意なんでしょ?女の子の私たちにも媚びて見せてよ?」


 弓使いの子は見下すようにクロエを見て笑みを浮かべる。


「それは楽しそうだな!芸でも見せてくれたらこのパンをやるよ」


 女剣士は、食べかけのパンを指差して嘲笑う。


「わ、分かったニャン!」


(どうしよう、媚びへつらうって何すれば良いの?靴でも舐める?それとも・・・)


 クロエは、3人の冒険者達の前で仰向けに寝転がると、股を開いて手を犬のようにして服従のポーズをとった。


「あら可愛い!ツルツルじゃない」

「マ○コ丸見えで間抜けな格好だな、悪くない」

「エロ猫のくせに犬みたい」


 女冒険者達は、クロエの無様な姿をみて笑っていた。


(恥ずかしい、けど満足してくれたかな?)


「それで?」


「へ?」


 弓使いの子に聞かれて、クロエは焦る。


「それでおしまいなの?他に何か言う事は無いのかしら?これだけならパンをあげる価値は無いかも知れないなぁ」


(ど、どうしよう!?この先?)

 

 クロエは、まるで一発ギャグをした後に「からの〜?」と追い討ちをかけられた芸人の気分だった。


「ふ、踏んでくださいニャン!クロエのエッチなマ○コを足で虐めて欲しいニャン!」


 半ばヤケクソ気味にクロエは、叫んだ。


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