盛者必衰…世界は如何にして滅びへと向かったか
書けんかったわ……
首を落とされて生きていける存在は殆どいない。
鈍色の刃は俺の首を刎ね飛ばした。
死んだ……
余りにも呆気ない。
まさかこんなとこで自分が死ぬとは思わなかった。なんて惨めで救いのない人生だったんだろうか。
俺は確かに真っ当な人間ではなかった。汚いことにも手を染めてきた。
でもそれは生きるためだ。
言い訳じみているかもしれないが俺は持った生まれた側の人間じゃない。生きるだけでも必死だった。
俺は、まだ志し半ばだ。
こんなところで死ぬ訳にはいかない!
「うおぉぉぉぉぉ!!!」
「バカな。首の弱点を克服してイル……ダト……?」
驚くジョゼに目もくれず、俺は体に力を込める。全身全霊で離れた体を動かした。
首を失った体がよろりと立ち上がり、一歩確かに進んだ。
「俺は死すら超越したぞ!」
勝ち誇った。
俺は今、どんな転売ヤーもなし得なかったことを遂げたのだ。
そのことすら通過点でしかない。俺はこれから上り詰めてやる!そして、果たすのだ!皆が望み、誰一人してなし得なかったことを!!
その時だった。
物陰から現れた少女。
背は余り高くない。それにしては大きなフード付きのコートを着ている。ブカブカで不恰好だ。顔も余り見えない。
そんな少女は俺の頭を抱え、物凄いスピードで走っていった。なんの躊躇いもなく、俺の頭を攫った。
「うぉぉぉぉ!!待て!やめろ!俺を体から遠ざけるな!!くっつかないと、、、頭だけでは何もできない!!」
叫んでみたが、少女は話を聞かない。
体はみるみる遠ざかる。
ダメだ。体がどんな状況かもわからなくなってきた……
しばらくして少女は止まった。
「ふぅーここまでくれば安心!」
「なんだお前は!バカか!頭だけになっちまったじゃねぇか!どうしてくれる!」
俺は声を荒げるが彼女は平然としている。
俺(頭部)を掲げるように持つと真っ直ぐに見つめた。
余り見えなかった顔がはっきりと見えた。こいつ、やっぱ子供だ。
「すごい!!本当に頭だけでも生きてるのです!」
「まぁな。だが、体がないと動くこともままならねぇよ。なぁ、俺を体のところに戻してくれ…」
少女は暫く考えた素振りを見せた後、ニカっとギザギザの歯を見せて笑った。
「ヤダです!おじさんにはこのままでアタシと来てもらいます!」
「おじさんだと!?お兄さんダロォ!?」
「アタシはマコ!おじさんの名前は?」
「人の話を聞けぇぇ!!!!」
こうして全く思いもしなかったが、俺とマコ、2人の旅は始まった……
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「マサカ、コンナコトガ……」
ジョゼは放心していて、近づいてくる人影に気付かなかった。
「ジョゼ、お前が失敗るとはな……」
「オ、オマエは!?十二勇士の1人、英柱のジェームズ……!」
ジョゼが振り向くと英国紳士な青年が立っていた。何処にでもいる英国紳士だが、ジョゼに向けた目は冷たい。
「紹介ご苦労。さて、印柱ジョゼ。着いてきてもらおうか」
「ドコニデスカ?」
「G12柱要国会議だ!!」
マコ
年齢不明。身長148センチ。体重34キロ。好きな食べ物はチーズ乗せ牛丼のご飯の上になっている牛肉。嫌いな食べ物はラッカー塗料、ビニール袋、マイクロプラスチック。明るく活発で足が速い。クソ速い。ウサイン・ボルトより速い。




