第1話 最弱キャラでも魔王討伐を目指すようです
たるめるです!初めて小説を書いてみました!面白いはずなので皆さん読んでいってください!
如月 隼アニメが好きな高校二年生
突然だがヤンキーに絡まれている真っ最中である。
「金出せやオラァ!」「こいつビビってやがりますよww」「・・・」
3人目はなんも言わんのかいと思ったが心の中に留めておくとしよう。ヤンキーに絡まれるのは初めてで対処の仕方は分からないがここはハッタリでもカマしておくか。
「そこどいてください。僕こう見えて空手黒帯3段なんでどかないと痛い目にあいますよ?」
(よし!決まった!)
「プププププ…」
「ガーーハッハッハw陰キャみたいなお前が俺に勝てるとでも思ってんのか?」
(終わった…いや…まてよ?アニメで殴り方や喧嘩の仕方はよく見てるから1体1に誘いこめば1人くらいは倒せるんじゃね?)
「ならやってみます?もちろんタイマンで」
「自信過剰なのはいいが調子に乗るのとはちがうぜ?」
熱い喧嘩が始まる訳もなくあっけなく負けた。だが倒された時に何やら光が見えて転移されたらしい。ヤンキー共が口を開けて驚いてた気がするがどうでもいいか。
俺は異世界(?)らしき所に転移されてしまった。目の前には俺を転移されたであろう女の人が立っている。なぜこの状況で驚いていないかって?異世界っぽい所に来てワクワクしてるからさ!
「突然ですがあなたには魔王ベクトリエスを倒してもらいます。魔王を倒してもらえればあなたは倒した瞬間元の世界に帰られるでしょう」
「はい分かりました」
「…………」
「どうしたのですか?」
「驚かないのですか?異世界に転移されてしまったのですよ?正気ですかあなた」
「人生は経験ってやつさ。こちとらワクワクしてるんすよ」
「はぁ…ではあなたの魔法の適性を測ります」
(こういうのは最強なのがベタだからどんなチート能力なんだろうな)
「え?」
「僕にはどんなチート能力がありましたかお嬢さん」
「魔法の適性0です」
「………は?いやいやいやいやいや俺最強なんじゃないの?」
「あなたはどうも最弱らしいです。異世界から人を呼ぶのは膨大な魔力を消費するのにどうしてくれるんですか?死ぬのですか?」
「逆ギレしてる!?てか死なねぇよ!」
(あれ?弱キャラすぎて殺されたりしないよね?うん。大丈夫なはず)
「あなたに用はありません。さようなら」
「いや待って待って待って!俺これからどうすればいいの?置いてかないでぇー!」
「はぁ…しつこいですねあなた。魔法の適性がないあなたに魔王は倒せませんよ。でも剣はこの世界にもありますからそれを使ってギルドに行きクエストでも受けたらどうです?それでのんびりくらしてください。ではさようなら」
彼女はその言葉を吐き捨てて去っていってしまった。
魔法の適性がなくても剣が使えるなら強くなって魔王をちゃちゃっと殺して元の世界に帰るか。
いや待てよ?魔法の適性がない俺に剣を扱うことは出来るのだろうか。まぁそれはこれから考えていこうか。元の世界ではこんな言葉があったな。
「人生は冒険や!」
ハヤトは誰もいない教会でそう叫び旅に出ることになった。
次回は明日のこの時間に2話目をアップする予定です。