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0.母が私にくれたもの

戦乱吹き荒れるこの時代

不幸に生きてきた一人の母の願いによって人類…いやこの世界で無二の親孝行な子が生をなした。



周囲の一般家庭よりもあからさまに水準の低い貧乏な家庭に僕は生まれた。


父は酒とギャンブルにおぼれた人間で僕が生まれる前にどこかの女のもとに消えた。らしい・・・

しかし母は父と言えるのかわからないその男を決して悪く言ったことはない。


こんな思い出話を話しているが僕はまだこの世に生を与えられてまだ3か月の赤ん坊だ。


母が父のことを悪く言わなかったといったのも、おなかをさすりながら腹中の私に話しかけてくれたもの



この世界には変わったルールがある。


生まれる際に 我が子の運命を母が願いとして託すのだ。


【誰よりも強く恵まれた体で生まれてきてほしい】

【誰よりも強い魔力に恵まれた子に生まれてほしい】

【わが一族に富と名誉を与える子の誕生を願う】


母の願いとは人それぞれだ。

そしてわたしの母が託した願い。


【この世界をこの子の思うがままに健康で自由に生きてほしい】


母は能力も富もいなくていい、何にも縛られることなく自由にのびのび・・・

きっとそういう意味だったのだろう。


生まれてきてすぐに分かった。


わたしには体力的な能力も魔力も全く感じられなかった。

正直、人並み以下だと自分で分かった。


しかし私にはこの世界で私だけに与えられたスキルがあった。


言霊(ことだま)】 


母の願いが私に与えてくれたこの世界で私しかもっていないスキル


【私の願いや発した言葉が自称として現実になる能力】だった。


私に母がくれたこのスキルで母を世界一の幸せ者にしてみせる。

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