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異世界旅行  作者: 肥後 椿
8/29

異世界旅行(第8部)

薫は、朝から忙しくしていた

今日は翔平の誕生日


朝からケーキを焼き

メッセージを書いていた


「よし!出来た」嬉しそう微笑む


翔平は休みのため

遅くまで休んでいる


「ふわぁー、そろそろ起きるか」


背伸びをして着替えを済ませる


「そういえば、今日は誕生日だな」


薫の家に行くまで

まだ時間がある

レンタル店に行き

数枚DVDを選んだ

店を出て、家へと戻る


「んーこれにすっか」


DVDを2枚程選び

薫の家へと持っていくため

バックに入れる


1枚を手にとって

デッキへと入れた

アクション映画を暫く鑑賞


「もういい時間だな」


翔平は、薫の家へと向かった


「薫〜」


「翔、おはよう、いらっしゃい」


「おう!」


薫の部屋へと入る

薫はケーキと珈琲を

テーブルに置いた


「翔、お誕生日おめでとう!」


「おう、ありがとう薫」


ケーキに蝋燭を立て、火をつける

翔が、蝋燭の火を吹き消した


薫から誕生日プレゼントを受け取ると、嬉しそうに微笑んだ


「DVD持ってきたょ見るだろう?」


「うん」嬉しそうに微笑む


2人は

ホラー映画とファンタジー映画を

見ながら、ソファーで寛いだ


「今日は翔の誕生日だから

 何でも言ってね?」


「へーいいのか?

 今んとこ何も思いつかないや

 思いついてから言うよ」


「そう?何だか少し怖いわね」


笑いながら応える


薫の部屋は

本棚とテーブルにソファ、タンス

ベッドが置かれ、至ってシンプル


翔は、本棚に手を伸ばす


「ふーん、これ面白いか?」


「ああそれね好きな小説家の本よ

 読む?」


「うん、これ借りるわ」


「うん、どうぞ」


薫の部屋で、2人で過ごす時間は

楽しく過ぎていく


TVをつけて、バラエティを見ながら

薫と、他愛ない会話をして過ごす事は、翔にとっても幸せな時間だ


「今度行く

 異次元旅行の準備は進んでる?」


「ああ、まあな」


「ああー!ん、もう

 ちゃんと準備してね」


笑いながら翔平に話す薫


「へいへい」


応えながら微笑む翔平


ピンポン♪


玄関の呼び鈴が鳴った


「はーい、誰かしら?」


玄関へと出て行くと

隆史が立っていた


「隆史さん、こんばんは」


隆史

「こんばんは、薫ちゃん」


隆史

「今日は、翔平君も来てるんだね」


「はい、今日は翔の誕生日だから」


隆史

「そうかい、お邪魔だったかな?」


「いいえ、そんなことないですよ」


照れくさそうに、微笑む薫


隆史

「この間、公園に居たよね?

 何か変わったことあったかい?」


「いいえ、特にはなかったけど

 そういえば何だか少し

 変な場所かあったの

 何が変かって言えないけど

 一角だけ蜃気楼みたいな場所が

 あってそこに触れようとしたら

 隆史さん達にあったから

 そのままだったけど…」


隆史

「そうかい

 やっぱり気付いてたんだね?

 あそこには触れないで

 欲しいんだ」


「えっ!何かあるんですか?」


薫は、1階のリビングへと

隆史を通し珈琲を煎れ

テーブルに置いた


隆史

「いや、特に何もないよ…」


言葉を濁す隆史に

違和感を憶えたが

聞いてはいけない気がした薫は

それ以上は聞かなかった


しかし

隆史が、あんなことを言うのも

今までになかったこと

薫は、興味が湧いた

隆史が帰ると

すぐに2階へ上がる


「ねえ、翔

 あの公園今から行ってみない?」


「隆史さんは帰ったのか…

 どうしたんだ薫?急に…」


「隆史さんと話てて

 急に思いたったの

 ねえ行きましょう?」


「薫らしいな、わかったよ」


2人は、公園に向かった

公園に着くと、夜のため誰もいない


薫は、真っ直ぐに

あの一角に向かった


やはり蜃気楼のように揺らいで見えた


薫はそっと手を伸ばし

その一角に触れた


「ブゥゥゥゥン…」

微かな音が聞こえたと同時に

軽い目眩をおこしふらつく


「薫!大丈夫か?」


側にいた翔平がすぐに薫を支えた


「うん…大丈夫…」


「もう帰ろう」


「うん…」


薫は、翔平に支えられながら

帰宅した

ベッドに横になる


「薫、大丈夫か?」


翔平は、コップに入れた水を

薫に手渡した


「ありがとう、翔、もう大丈夫よ」


薫は、ベッドから起き上がる


「隆史さんに言われて気になって

 行って、あの一角を触ったら

 目眩がしたわ

 何なのかしらあの一角?」


「ああ、不思議だな

 目眩起こすなんて…」


「うん…気になるわ

 でも隆史さんの言うとおり

 もう触れないわ

 何だか…不気味だもの」


「うん、それがいい」


2人は、その出来事を

忘れるかのように

異世界旅行への話を始めた


この夜は、満月で

月明かりが優しく薫の家を

照らしていた。





































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