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異世界旅行  作者: 肥後 椿
6/29

異世界旅行(第6部)

今日は、バレンタインデー

薫は朝から

翔平の事を、想いながら

バレンタインコーナーへと

急いだ


「うわぁ、混んでる」


バレンタインコーナーは人が多く

種類も豊富


「どれがいいかしら?翔って

 甘いもの好きだし

 アーモンドチョコがいいけど

 中々ないわね?」


ズラリと、並ぶバレンタインチョコ

翔平の事を、想いながら選ぶ


「これもいいなぁ、あっこれも…」


既に、軽く1時間は経過している


「うわぁーこれかわいい!」


大きなフロアに

様々なチョコが並ぶ

かわいいものや面白いもの


「あっ!これならいいかも!」


薫は2品選んで決め

レジの行列に並んだ


「翔平、喜んでくれるかしら?」


顔を少し赤らめながら

店を、後にした


「ねえ、翔、今日は

 お休みでしょう?」


「おう!何処か行こうか?」


「うん!」


2人は、見たかった映画館へ行った


「面白かったね?」


「おぅ…いい映画だったなぁ」


映画館を出て、レストランへ向かう

平日だが、バレンタインデー

の為か?混んでいたが

やっと席に着けた


「翔、これ」恥ずかしそうに

バレンタインチョコを翔平に渡した


「うん、ありがとう

 開けていい?」


「うん、喜んでもらえたら

 嬉しいなぁ」


包装紙を開ける翔平


「うわ、美味そう!

 おっ!これもいいね

 ありがとな薫」


「うん」


薫は、チョコとジャケットを渡した


「ホワイトデーが高く付くなぁ」


そう言いながら、嬉しそうに微笑む


「そうよ」とくすりと微笑んだ


2人のテーブルに

料理が運ばれてきた


「美味しそうね?」


「ああ、食べようぜ」


2人は、話しながら料理を堪能した


「美味しかったわね」


「うん、美味かったな」


レストランを出て、家の近くの公園までやってきた


この公園は、子供の頃から翔と

来ている公園だった


薫は、見慣れた

公園の一角に、違和感を覚えた


一角だけが、蜃気楼の様に見えている


「あれ?…」


蜃気楼の様に

揺らいで見える一角に

手を、触れようとしていた


隆史

「薫ちゃんに翔平君」


隆史の声がしたので、振り向く


「隆史さんに楓さん

 こんにちは」


隆史

「今日は休み?デートかい?」


「はい、今日は

 バレンタインデーだから」


隆史

「あっ!そうか、楽しんだかい?」


「はい、これから翔の家へ

 行くところなんです」


隆史

「そうか、楽しんでおいで」


「うん、ありがとう隆史さん」


薫は蜃気楼の様に揺れる一角に

触れるのを止め

翔の家へと、向かった


隆史

「危なかったね…」


「ええ、知らずに

 薫さんが触れてたら大変な事に

 なってたわ」


「翔、何だか隆史さん達

 少し変じゃなかった?」


「そうか?気が付かなかったよ」


薫は、翔平の部屋ヘ入る


「どう?」


「うん、いいよ、ありがとな」


翔平は、薫から貰ったプレゼントを

早速鏡の前で着てみていた


「よかったー、迷ったんだけど

 やっぱりこっちが、似合うわね」


薫は翔平を見ながら

ホッとしていた


「珈琲飲むだろ?」


「うん、ありがとう」


薫は、翔平の部屋の

ソファに腰掛けながら

翔平の本棚に、目を移した

趣味の本がズラリと並ぶ

一冊を、手にとって読み始めた


翔平が、珈琲をテーブルに置いた


「いいだろう?その本」


「うん、翔っぽい本だわ」


薫は、本を閉じて

珈琲を口へと運んだ


2月にしては、暖かな1日

窓の外は

すっかり暗くなっていた


「今夜は、泊まってくだろう?」


「うん、隣だけど、久しぶりに

 翔の部屋に止まるわ」


薫は、一旦家へと帰り

お泊り支度を済ませ

翔の家へと、戻ってきた


2人の夜は、楽しく更けていった。















































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