表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界旅行  作者: 肥後 椿
2/29

異世界旅行(第2部)

通勤電車を降り

数分歩くと、薫の会社がある


「おはようございます、部長」


部長

「おはよう、明後日だったね楽しんでおいで」


「はい、ありがとうございます」


デスクに向かい、PC を開き

仕事を始めた


夜8時、帰宅した薫は

明日の、仕事の準備と

明後日の旅行に、想いを馳せていた


翌日、いつもどおり出勤し

その日も

何事もなく無事に終わり

いよいよ明日の旅行に

子供のように眠れずにいた


スマホで翔と、数時間話している


「いよいよ明日ね、嬉しくって眠れない」


「ああ、僕も楽しみだょ」


他愛ない会話

楽しい一時も、あっという間に終わる


翌朝、旅行当日


「えっと、忘れ物は…ないわね」


玄関の鍵をかけて

隣の、翔平の家へとやってきた


「翔!…おはよう準備できた?」


2階へあがり、翔の部屋へ


「あ、うん」


それから

数分程、翔平の準備を手伝い

2人で玄関を出た

目的地までは、バスに乗っていく


案内人

「異世界旅行の方はこちらへお並びください…」


「意外と多いのね」


「うん、思ってたより多いな」


案内人の、指示に従って並び

シャトルに乗り込む

シャトルは、飛行機の様に簡単に

乗り込める


数十人程の人を、乗せ終えると

案内人が異世界への注意事項の

説明を始めた


案内人

「あちらに着いたら基本自由行動です、ごゆっくり異世界をお楽しみください…」


シャトルが、ゆっくりと動き出す

フワリと浮く、一瞬Gがかかるものの

あとは機内で、ゆっくり過ごせる


シャトル内には

異世界旅行に関する

ガイドブックが置かれている

異世界の種類等が掲載されていた


数十分のシャトル旅も終わり

現地へと着いた


最初の異世界は

美術館の様な場所

額縁だけがズラリと並んで壁に掛かっている


異世界の種類の分

額縁があるようだ


壁に掛かった

額縁の真ん中に、手を置くと

一瞬でその異世界へと移動する


薫と翔平は、1つの額縁の前に立ち

手を置いた

「シュン」微かな音

周りの景色が、変わっていく


どうやら、最初の異世界は

ミラーハウスの様な感じだ

周りは白が基調の壁に

鏡の様に、幾重にも薫達の姿を

映し出していた


「凄いわ!ねえ翔」 


「あぁ!驚きだょ」


2人は、額縁から手を離し

辺りを、見回しながら

鏡の様な壁に、手を当て触れていた


1つの、部屋の様になっている

右手にドアが見える


ドアを開けると

デーブルがあり

お茶の用意がされていた


「いらっしゃいませ」


少し、離れた場所から

明るい声が聞こえてきた


理沙

「いらっしゃいませ、少しお待ちください…」


「座って待ちましょう」


「ああ、そうだな」


2人は、可愛らしい椅子に

腰掛けて待つことにした


理沙

「お待たせしました…」


手には

コーヒーと、クッキーの皿を持ち

2人の、テーブルへと持ってきた


理沙

「ようこそ、鏡の異世界へ」


「ここは、鏡の異世界なのね」


理沙

「はい、この異世界は

有名な、観光地になってるんですよ」


「ガイドブック、見ればよかったわ、貴女は?」


理沙

「私は理沙、ここの管理人です

お時間まで、楽しんでくださいね」


薫と翔

「ありがとう、理沙さん」


コーヒーや、クッキーを楽しみながら

理沙に

この異世界の事を、色々聞いてみた


理沙

「この異世界は

 ご覧の通り

 鏡が壁一面になっていて鏡の一つ一つをこうやると、また別次元の異世界へ行けるんです」


そう言いながら

理沙が、鏡の1つを軽くタッチする

すると、額縁の枠の分だけ空洞ができ

奥まで、トンネルの様に長く続く道が表れた


理沙

「こんな感じです…おわかりいただけましたか?」


「わぁ、凄い!ステキね」


「うん!スゴイな」


2人は、理沙の案内で

幾つかのドアから

別次元の、異世界を

少しの間だけ、覗いた


「ステキね、何処も」


「ああ、別次元の異世界かぁ

 興味湧くなぁ」


理沙

「どの異世界もお薦めですょ、

 楽しいこと間違いなしです」

そう言って、微笑んだ


「ええ、本当に楽しみだわ

 ねえ、翔!」


「うん、そうだな」


時間も、余裕があり

2人は、一通り眺めていた


幾つもの、別次元の異世界は

興味をそそるものだった

























































評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ