漫才「クイズ番組」
ゲラゲラコンテスト用の作品です。
漫才形式になっています。
ボ「最近、テレビって、クイズ番組が多くないですか?」
ツ「そーですね。けっこう流行ってますよね」
ボ「あれ、芸人も多く出てるじゃないですか。俺もそこを目指したいのですよ」
ツ「ほうほう。ボケさんってクイズ得意だったんですね。ちょっと意外ですが。じゃあ俺が問題出してみましょうか」
ボ「いいですね。俺のクイズ王っぷりを見せてあげますよ」
☆☆☆
ツ「では早速、第一問。最高気温25℃以上が夏日。では30℃以上を何と言――」
ボ「はいっ」
ツ「お。ではボケさん」
ボ「わかりませんっ!」
ツ「いきなりかよっ? てかそれって、小学生の手を挙げて答えれば、とりあえず許されるやつ!」
ボ「さぁ、次行こうぜ」
ツ「正解スルーかよっ! ちなみに真夏日ね。ったく。じゃあ第二問。えー、お札の一万円。聖徳太子・福沢諭吉と来て、次に来るのは――?」
ボ「ひげのおっさんっ!」
ツ「誰だよっ?」
ボ「そのセリフ、そっくりそのままお前に返すわ」
ツ「返すなっ。答えろよ! クイズ番組だろ! 正解は、渋沢栄一。ちなみに昔のお札は偽造防止のため、細かいひげが描かれている人物が推奨されていたので、『ひげのおっさん』って答えは意外と悪くはなかったんですね。ただ、今回の渋沢栄一にはひげが描かれていなくて、これは偽造防止技術の進化の象徴とも言え――」
ボ「あ、そういううんちくはいいから」
ツ「クイズ番組! 知識! 必要っ!」
ボ「まったく、分かってないなぁ。クイズにただ真面目に答えているだけじゃ、テレビ的に面白くないだろ。狙った珍回答があってこそ、バラエティとして成立するんじゃないか」
ツ「ガチ勢の大御所に睨まれるから! それ、やりすぎるとっ」
ボ「大丈夫。台本通りだし。たぶん答えも」
ツ「答えは台本にあっちゃダメ! いや、あるかもしれないけど。そういうテレビの裏側は知らなくていいから」
ボ「ほう。そこまで文句を言うのなら、今度は逆の立場だ。俺が問題出すから、お前が回答者な」
ツ「おう、任せろ。正解を目指しつつ、適度にボケを入れた正しい姿ってやつを見せてやるよ」
ボ「よし。では第一問。1+1は?」
ツ「え?」
ボ「聞こえなかったのか。1+1ですよー」
ツ「……えっと……2?」
ボ「――真面目かっ。そんなんでテレビ受けすると思うのか」
ツ「微妙にボケ辛いんだよ、お題が!」
ボ「正答は、田んぼの田、でしたー」
ツ「寒い! 小学生かっ」
ボ「じゃあ第二問。犬が歩いていたら棒に当たりました」
ツ「……ふむふむ。ことわざの問題かな?」
ボ「さて、それを見た飼い主は、空を見上げてなにをしていたでしょう?」
ツ「知るかっ!」
ボ「答えは、ぼーっとしていた(棒だけに)。でした」
ツ「それ、ただのなぞなぞ!」
ボ「じゃあ、ヒジを十回言ってみて」
ツ「それもクイズじゃないしっ」
ボ「ほらほら、生放送。時間押してるから」
ツ「今時生放送っ? ああ、もう。ヒジ・ヒジ・ヒジ・ヒジ・ヒジ・ヒジ・ヒジ・ヒジ・ヒジ・ヒジ!」
ボ「今、何て言った?」
ツ「膝を指さすんじゃないのかよっ! ヒジ、だって!」
ボ「何回言った?」
ツ「だから十回だよっ!」
ボ「ぶー。さっき一度、ヒジっていたので、十一回でしたー」
ツ「小学生かっ! ていうかムカつく顔だな」
ボ「そんなことよりさ。あの早押しボタンって、絶対番組的に操作できるって思わない?」
ツ「話題変わりすぎだし。てか、そういうことは言わなくていいのっ!」
ボ「あと、あれ凄くない? 魚へんがつく漢字を挙げろとかいう問題で、回答者が苦し紛れに適当に書いた漢字が実際にあるかどうか、瞬時に判断して〇か×を出す人」
ツ「あー。確かに」
ボ「やっぱり台本の存在が……」
ツ「だからそれはやめろって!」
二人「ありがとうございました!」




