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『賢者タイム』という科学的過ぎる魔法制限 〜賢者魔法のご利用は計画的に〜  作者: ぷれみあむ猫パンチ
第2章 『3つの(トリプル)王冠(クラウン)』の絆(きずな)
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第48話 火球対決!

 グロリアスは、緊張していたが、勇気を振り絞ってアリッサに話しかけた。


「あー、景色が綺麗ですね」


「そうですね。もう昼頃になりますが、良い天気ですね」


「小説の執筆は、どうですか?」


「なかなか順調に進んでいます。プロットも少なくなっているので、そっちの方を新しく書かないといけません」


「また今度見してください」


「うう、男女のラブシーンですけど、良いでしょうか?」


「べ、べ、ベッドシーンとか、なんですかね?」


「はい、今、キスして……。オ、オ、オッパイを優しく揉んでいるところです……」


「それは、面白そうですね……。続きが気になります」


「あっあっあっ、あなたの事を考えて書いてます。他に、参考にする人もいないので……。嫌なら、謝りますけど……」


「いえいえ、とても嬉しいです。他の男を参考にはされたくないですね」


「観覧車って、キスする為にあるそうなんです。ちょっと、しちゃいますか? その、小説の参考と、2人の関係が進展する為に……。無理にとは言いませんけど……」


「心臓が止まってしまいそうなので、まずは手を繋がせてください……」


「じゃあ、隣に行きますね……」


「はい、どうぞ」


 2人は隣に座り、自然とキスしそうな体勢になっていた。アリッサが先に目を瞑り、グロリアスが行動するのを待っている。ここでキスが出来なくては、2人の関係が進展する事はあり得ない雰囲気になっていた。


(可愛い! でも、この雰囲気ならいける! 今までは、アリッサの魅力に圧倒されていたが、最低限キスくらいは……)


 グロリアスは、彼女の髪に触れて、顔を近づける。息がかかる距離になって、甘い香りが漂い始めた。徐々に顔を近づけて行き、お互いに目を瞑る。唇が触れるくらいまで近付いていると、ガクンとゴンドラが激しく揺れ始めた。


「なんか、変な感じがするんだが……」


「急に、観覧車の動きがおかしくなりましたよね?」


 2人が外を見てみると、観覧車が物凄い勢いで回っていた。各ゴンドラのカゴがスムーズに動いているので、私達は平衡感覚を保っていられるが、少しでも摩擦が起きると激しく揺れていた。


 2人は雰囲気を壊されて、気不味い空気が流れていた。床に伏せて、万が一の状態に備える。今のところ危険はないが、これもやはり『闇の(ダーク)道化師クラウンの仕業だった。ターゲットは、彼らでは無く、私達になっていた。


 私とハンナ、ジャックも突然の変化に驚く。ゴンドラの動くスピードが速くて、迂闊に動く事ができない。ちょっとでも動けば、摩擦が働いてゴンドラが激しく揺れるのだ。私達はパニックに陥りかけていた。


「うわあああ、怖いよ!」


「くう、ローレンちゃんが怖がっている! このままでは精神的に危険な状態だ。ハンナちゃん、僕がゴンドラを止めるから、成功したらキスしてくれ! ついでに、僕の許嫁フィアンセになって欲しい!」


「却下、お断りよ! ゴンドラを止めなくても、脱出すれば良いだけだし……。ある程度は予想していたから、脱出ルートくらいは考えてあるわ。私が、『空中歩行エアウォーク』するから、ローレンはしっかり掴まっていなさい」


「はい、お願いします!」


「そんな、せっかくキスできると思ったのに……」


 私は、ハンナにしがみ付いた。本当に精神的に強くて頼れる存在だ。ある程度、私の心を和らげてくれていた。彼女が私を安心させていると、突然ゴンドラの扉が開いて、外から怪しい男が侵入してきた。


 見たところ、神父のような服装をしており、とても紳士的なイメージだった。金髪のロングヘアーをしており、いかにも神父をしていますといった風貌だ。イケメンであり、ちょっとドキドキしてしまうが、20代くらいの年齢だろう。


 あまりのスムーズな動きと、堂々とした風貌により、私達は何も話しかけられずに呆然としていた。スタッフが助けに来てくれたくらいの自然な侵入だった。彼は、ジャックを対象に話し始めた。私やハンナは眼中に入っていないようだ。


「キス、それは甘く切ない大人の味です。13歳の子供にはまだ早いでしょう。ましてや、大人のあなたがキスを強要するなど、あってはならない事です。それでも、まだキスがしたいと言うのならば、私の唇を提供致しましょう。性欲に狂ったけだもののジャックよ!」


「うお、なんだ?」


 ジャックとハンナちゃんを引き離すかの如く、彼は2人の間に入る。


「ま〜た変なのが現れた」


 ハンナは、悪態を吐くが、そこまでの脅威を感じてはいない。ホモの可能性もあるが、ジャックと2人で禁断の世界に入ってしまえば、彼女の脅威は消え去るのだ。


「くっ、コイツ、僕の唇を狙うとは、ホモの変態か? しかし、僕の唇は、ハンナちゃんだけとすると心に決めているのだ。悪いが、ホモの変態と唇を重ねる気はないぜ!」


 ジャックだけが、キスを奪われないように警戒し始めていた。男は、ジャックの反応には気にせずに淡々と喋る。どうやら変態というわけでもないようだ。


「いえ、私は『殺人神父マダーファザー』、神より使わされた裁きの執行者なのだ。ジャックとのキスもできることなら避けたいですね。しかし、彼の狂った性欲をなだめる為には、私自身が犠牲となることで彼女達の安全を守ろうとしたわけです。


 私の狙いは、あくまでもジャックただ1人。私の前でその幼女を手篭てごめにしようとするのなら、手段は選びません。彼を止めるだけです。キスは、そのうちの1つの手段だと考えてください。彼の精神をへし折り、ハンナとかいう少女の貞操を守ります」


「一理あるわね。ジャックが私以外の人物とキスすれば、少なくとも多少の精神的なダメージを与える事ができるし……」


 私は、納得しかけるハンナちゃんの目を覚ます。ジャックに熱烈に狙われ続けて、冷静な判断が出来なくなっているのだろう。


「一理ないです。ジャックが彼とキスした場合には、口直しとしてハンナちゃんにキスを強要してきますよ。しかも、濃厚なディープキスを……」


「ふふ、ローレンちゃんの言う通りだよ、変態神父。僕がお前とキスすることなど億が一もないが、仮にキスした場合には、確実に本気でハンナちゃんとのキスを狙うはずだろう。実力差から言っても、僕が確実に勝つ勝負だ!」


 ジャックは、私の解答が正解であることを示す。当たっても全く嬉しくない答えだった。そのキモい回答は流れるように続けられていた。


「ハンナちゃんは、僕との大人のキスをした事により、四六時中僕の事を想い始める事だろう。だが、いつでもできる事を僕がなぜしないか貴様に分かるか? それは、ハンナちゃんを愛しているからさ。


 彼女が僕の事を思い、お互いに好き通しになってからキスをするんだ。その後、結婚して夫婦になり、毎晩激しいキスをする。そして、2人で体を重ね合い、2人の愛の結晶を作り出すんだ。その行程を省くなど、僕には出来ない!」


「何という禍々しいほどの邪悪さなのでしょう。身の毛もよだつ恐怖とは、この事を言うのですね。あなたの思い通りにはさせません。ここであなたを殺し、永久にあなたの欲望を断ち切って差し上げましょう!」


「ふん、神父だか牧師だか知らないが、愛し合う2人を引き裂くことの方が本当の罪だ! 僕とハンナちゃんのキスという行程を妨げる貴様こそが真の極悪人なのだ。2人の愛を引き裂くことなど、神が許すわけがない!」


 この時、2人の犯罪者が1つのゴンドラに乗っていた。1人は、自分を神父と名のる凶悪な殺人者。もう1人は、可愛い幼女ハンナを付け狙う迷惑極まりない変態ストーカー野郎。どちらが消えても心は痛まなかった。


「この2人、どっちも消えた方が良いんじゃない? あの神父も殺人鬼のようだし……」


「うん、じゃあ、『フレイムバースト』!」


 私は、ダイヤルを電気マークに切り替えていた。火球の攻撃が来ると思って身構えたところを、スタンガンで気絶させるのが狙いだ。神父とジャックを2人とも電気ショックで眠らせ、この脅威から逃れようとしていた。


「いけませんね、お嬢さん。公務執行妨害と偽りを語りましたか。あなたも殺す必要がありますかね?」


 殺人神父は、一瞬にして私の背後に回り込んでいた。そのスピードは速く、ハンナもジャックも対応できないほどのスピードだった。私は、彼に触れた瞬間に分かる。黒衣を纏って見える事はなかったが、その体は相当鍛えられていた。


 厚い胸板と綺麗な長い金髪が私をドキドキさせていた。不意打ちの接触に加えて、この男の筋肉質な体を感じさせられたのだ。思春期の女の子にはちょっと刺激が強かったようだ。思わず叫び声を上げる。


「うわああああ……」


 ハンナは、ワンテンポ遅れて、彼を攻撃し始めた。彼に受け流されて、ガントレッドの攻撃が当たらない。賢者能力アビリティーを使用して攻撃しても、大したダメージを与える事はできていない。全て紙一重で躱されてしまう。


「コイツ、その理屈を続けていったら、いずれは全ての人間を気に入らなくなるんじゃないの? 嫌いだからって殺していったら、誰もあなたに従う事はしないわよ!」


「ふっ、そのくらいの覚悟がなければ、殺人神父になどなりませんよ。世界を裁くという事は、全世界を相手にするに等しいのですから!」


「くう、コイツはヤバイ!」


 ハンナは、恐怖を感じて身を引く。間合いを取り、彼の攻撃に備えていた。見たところ、彼女の攻撃を促せるだけの筋肉質な肉体がある他は、特に武器も持っていない。だが、彼の威圧感が示していた。それだけで何万人もの人間を殺してきたであろう殺意を……。


「ハンナちゃんは、僕と結婚する事が決まっているんだ。その彼女を傷付けるという事は、人類どころではない。神も、自然の法則にも逆らう事なのだぞ!」


「うう、コイツもヤバイ! 完全に私を狙ってる!」


 殺人神父とハンナの間に、ジャックは入り込んでいた。彼女の身を守る為に、全力で殺人神父と戦う気なのだ。一触即発しそうな勢いになっていたが、殺人神父は意外な行動をしていた。観覧車の出入り口からさっさと出て行こうとする。


「ふふ、ここから脱出できたのなら、私と戦う資格があると致しましょう。それまで、高みの見物と行きましょうか?」


「くそ、逃げる気なのか?」


 殺人神父は、あっさりとゴンドラの外に飛び出して行ったが、そう簡単にできる芸当ではない。ゴンドラは、本来15分で1周するところを、機械の調節によって3分間に1周のペースで回されていた。


 通常の5倍以上の速さがあり、地面に降りるにはかなり大変なように設定されていた。彼は、そのタイミングを完璧に測っていたのか、通り抜けるようにあっさりと飛び出していった。


「くっそ、逃げられたか……」


 ジャックは、殺人神父が上空に飛んでいるのを見ていたが、追いかけて行くような事はしなかった。本気のジャックならば、彼と同じくらいにスムーズに飛び出して行く事ができたはずだ。その為、ハンナが疑問に思う。


「なんで、追わないのよ? あなたならすぐに追いかけられるんじゃないの?」


「いや、彼を捕まえるよりは、ローレンちゃんやハンナちゃんを助けるのが大切だからね。僕がいなくなったら、観覧車からの脱出は困難でしょう? それに、まだハンナちゃんとのキスもしてないわけだし……」


「コイツ、アホか! こんな高速で回る観覧車の上でキスなんてできるか! 女の子は、もっとロマンチックなキスを望んでいるんだからね!」


「ぐっほ……」


 ハンナの強烈なツッコミが、無敵のジャックにダメージを与える。彼が身を瞑っていたので、避ける事ができなかったようだ。軽く頰に赤い色を付けられていた。



 ハンナとジャックは、脱出できる事を確認していた。2人の賢者能力アビリティーならば、高速で動く観覧車の上でも無事に降りられるだろう。問題は、私だけだった。2人は、冷たい目で私を見つめてくる。2人の視線がなんか痛くて、置いていかれそうな雰囲気だ。


「ふう、仕方ないな。僕が一肌脱ごう!」


 ジャックは、そう言っておもむろに脱ぎ始めた。黒いワイシャツのボタンを乱雑に開け、筋肉質な体を露わにする。キュッと引き締まった筋肉は、あの殺人神父マダーファザーにも匹敵するほどのたくましさだった。


「何する気よ! ローレンの脱出が不可能と見て、私から彼女に乗り換える気? そうはさせないわよ! たとえ、ローレンとあなたが2人きりになっても、手出しできない体にしてやる。死ね、最低なクズ野郎!」


 ハンナは、ジャックの行動を早とちりして攻撃していた。彼は、ギリギリハンナの攻撃を止める。ハンナにも彼に対して多少の愛情が湧いていたのか、いつもよりも攻撃力が高い。


 さっきまで好き好き言われていたのに、突然他の人を好きになられるとブン殴りたくなるのは当たり前だ。彼は、彼女の連続攻撃を必死で受け止める。


「くうう、勘違いしないで貰いたい。僕は、ハンナちゃん一筋だよ。服を脱いだのは、僕の賢者能力アビリティー)を最大限に引き出す為だ。


 僕の能力は……、伝説上の生き物に変化できる能力なんだ。現実にいる動物では変化不可能だけど、空想上の動物には変化可能なんだ。こんな風にね!」


 ジャックは、黒い姿をした巨大なドラゴンに変化する。その全長は、10メートルほどあり、観覧車を楽に支える事ができるほど大きかった。前足も観覧車の支柱と同じくらいに太い。ハンナが彼を見直して、キラキラした目で見つめていた。


「凄い、カッコイイ!」


「ふふ、ようやく僕の凄さが分かってくれたかな? (まあ、黒猫に変化できることは、彼女達には絶対に隠しておきたいよ。ハンナちゃんとローレンちゃんの間に挟まれながら、一緒のベッドで寝たいからね。


 バレたら、多分殺される! ハンナちゃんには、猫になった僕の頭を、オッパイで挟んで貰ったしね。僕はまだ、彼女の体を黒猫の姿で堪能したいんだ!)」


 ジャックは、格好良いドラゴンの姿をして、最低な事を考えていた。私達には、それを知る由もない。彼が身を呈して観覧車の回転を止めているうちに、安全に脱出する事ができていた。彼は、私達の為に、丁度ゴンドラが下になるタイミングを計って止めてくれたのだ。


「ふう、なんとか無事に降りられたね」


「まあ、私だけなら彼に借りを作る必要もなかったけど……。まあ、ちょっとは格好良かったし、評価してあげても良いかな。それに、彼の賢者能力アビリティーも分かったしね。水面上を歩く事ができたのは、きっと河童かなんかになっていたのよ。


 今度、彼が水面上を歩いていたら、皿を割って力を失わせてあげるわ。うふふ、超恥ずかしい格好が見れるかもね」


 私とハンナは、観覧車から降りれて油断していた。それは、ジャックも同じであり、今度はグロリアス達も脱出させようと、ゴンドラをゆっくりと移動させる。そこを、殺人神父ファザーオブキラーの火炎攻撃が命中させていた。


 彼は、自分の賢者能力アビリティーを使い、足からジェット機のように炎を噴射させて、空中を制止していた。彼の得意技のようであり、長時間飛行を続ける事ができるようだ。やはり彼は相当の実力者のようであり、ジャックの命を本気で狙っていた。


「ふん、まさか、ドラゴンの姿になるとは思いませんでした。やはり、ジャックはここで殺しておく必要がありますね。悪魔のドラゴンよ、我が聖なる炎によって浄化せよ!」


 黒いドラゴンとなったジャックの背中に当たり、私達は殺人神父マダーファザーが本気になった事を悟る。直径1メートルほどの火球が、次々とドラゴンの背中に命中させていく。ジャックは、思わぬ攻撃を受けてボロボロになっていた。


「キャオオオオン」


 黒いドラゴンは、火球の攻撃を受け過ぎて、白目を向いて気絶する。ジャックの賢者タイムとなり、巨大なドラゴンから普通の人間の姿に変わっていた。ドラゴンが小型になった事で、私の火球攻撃が発射可能になっていた。


「喰らえ、フレイムバースト!」


「コイツ、巨大なドラゴンが賢者タイムになって、変化が解ける事を知っていたのか! 勘で分かったのでしょうが、中々の戦闘センスです。そう言いたいところですが、詰めが甘いですね。私も、あなたくらいの火球なら撃てるんですよ。反撃のファイヤーボール!」


 私が撃ち出した4メートルほどの火球に対して、殺人神父マダーファザーも同等の火球をぶつける事で相殺する。お互いに同じエネルギーがぶつかり合い、激しい衝撃波を生み出していた。


「ふう、危ないところでしたが、なんとか相殺できましたね……」


 殺人神父マダーファザーは、火球が消え去るのを確認していた。すると、炎が消え去ったところに1人の少女が空中を蹴って、彼の元に高速で向かって来ていた。私の火球をカーテンのようにして使い、彼が相殺するであろう事を見越していたのだ。


 賢者タイムとなった彼に、かつてない危機が迫っていた。このままでは、ハンナのガントレッドの攻撃により、完全にノックアウトされてしまうのだ。彼に、避ける術も、反撃する術もない。


「チェックメイトよ!」


 ハンナの強烈な一撃が殺人神父マダーファザーを攻撃する。このまま攻撃を喰らえば、彼のイケメン顔は無残な姿になってしまうだろう。

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