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『賢者タイム』という科学的過ぎる魔法制限 〜賢者魔法のご利用は計画的に〜  作者: ぷれみあむ猫パンチ
第5章 ダンジョンで冒険してたら、変な女の子に出会った
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第101話 パートナーを見付け出そう!

 私ことローレン・エヴァンズは、ダンジョン内でモンスターに襲われていた。学園長になったダイアナ・フィリップスの出した課題の1つをクリアーするためだ。5歳から10歳くらいを対象にした小学校のダンジョン内で盗賊が出たという任務を受けた。


 まあ、それはついでの討伐作業だ。本来の目的は、ダンジョン内にいる幻獣たちを手懐けて、自分に合ったパートナー幻獣を探し出すためだ。今度私達が入学する予定の中等部では、自分の賢者魔法と幻獣などの生物を組み合わせた技術を学ぶらしい。


 別に、幻獣と呼ばれる謎の生物たちでなくても良いのだが、身体能力の強いキメラ型の幻獣の方が有利になりそうだという理由だ。私と一緒にモンスター討伐の任務を同行してくれる仲間がいる。褐色巨乳のバリア使い『ハンナ・ヘルナンデス』だ。


「おおう、動くたびにオッパイが揺れている。また一段と成長しましたな!」


「おい、エロい親父目線で見るんじゃないわよ。どさくさに紛れてお触りしたら、腕が吹っ飛ぶかもしれないから注意してね。戦闘って危険だもの。どんなアクシデントがあるかわからないのよ?」


「うん、余裕がある時だけにする。私の新技を使えば、ハンナちゃんにパイタッチをしても、逃げ切ることは可能なの。敵に囲まれていない時は、ガンガンするから覚悟してね」


「くう、反射スピードだけなら私よりも上になったからね。厄介度と変態度が増しているわ。まあ、今回のダンジョンでは、あと2人私達のパーティーに加わるらしいし、犠牲者はその子たちになるわ」


「巨乳や形の良いオッパイだったら良いけど……」


 私とハンナは、ダンジョンの入り口付近でモンスターを倒しながら待っていた。5分ほどすると、その2人と思われる女の子達が姿を現した。1人はピンク色の髪をした美少女で、もう1人は黒髪セミロングの美少女だった。私は思わず、驚きの声を上げる。


「おお、なかなかの上玉ですな。これは、今後が楽しみですわ!」


「噂は聞いているわ。あなた、グロリアスの弟子の変態少女・ローレンちゃんよね? ダイアナ学園長から問題児として認識されていると聞いたわ。賢者魔法も危険だし、女の子を見る目もとても危険とかいう話よね?」


「はい、私がローレンです! いやー、それを承知で一緒にいてくれるなんて嬉しいです。やっぱり触るなら男の子より可愛い女の子ですよね。嫌がる表情でさえも興奮してきます。ただ、なんかあなたの髪、ちょっと色が変だね?」


「うふふ、言い方があれだけど、寛大で慈悲深い私は許して差し上げてよ。これは、ストロベリーブロンドといって、天然物の珍しい髪なの。まさに神に選ばれた美少女だけに持つことを許された神秘の髪なのよ。あなたの白髪とは格が違うという事ね!」


「ぶー、私の髪の毛は、白髪じゃなくてプラチナブロンドだもん! この普通乳が!」


 私は新技を使い、ピンク色の髪をした少女にタッチする。もはやタッチというレベルではなく、思いっきり揉んでいた。彼女は、突然の攻撃に悲鳴を上げて叫んでいた。


「きゃああああああ、何するのよ!? 噂通りの変態ね!」


 ピンク色の女の子は、5秒ほど無抵抗で揉まれていたが、我に返ったように私を遠ざけるようにして引き離す。私の新技があまりにも速すぎて、何をされているのか脳が追いついて来なかったようだ。日常で一緒にいるハンナの胸を触るには、それほどの技術を必要とする。


「うん、新技も試せたし、美少女のオッパイも触れたから満足、満足♡」


 ピンク色の少女は、私の行動と性格にドン引きしていた。私と日常で付き合っているハンナに意見を求めていた。


「あなた、ハンナちゃんよね? 優秀で人付き合いも良いらしいけど、良くこんな子と付き合っていられるわね!」


「ええ、私の姉のアリッサさんも大概ですから。ローレンの一匹を駆除するくらいはお手の物になりました。あなたも優秀になりたいのならば、このくらいの攻撃は軽く対応してもらわないと……」


「ふん、ちょっと油断していただけよ。こんな攻撃くらい、余裕で避けられたわ!」


「そうですか。それよりも、自己紹介をお願いします。今のままだと、あなたがピンク色の髪を持っている事と、Bカップの普通乳だという事くらいしか分かっていませんから……」


「ああ、そうね……。ちょっとタイミングが合わなかったわね。私の名前は、『ベネット・カーター』よ。数日前に、無残に敗北した炎の賢者の娘よ。お父様が亡くなったのは残念だけど、私はお父様よりもはるかに優秀で強いわ。同じ敗北者だと思われたら困るわね」


 ベネットと呼ばれるピンク色の髪の美女は、自慢の髪を棚引かせてそう言った。溢れ出す自信と気品を兼ね備えている。どんな魔法技術マジックスキルか分からないが、この子も相当凄い能力を持っている事が予想された。黒髪の子が悪意あるフォローをする。


「ベネットは、今年入学する2人の問題児のうちの1人よ。魔法技術マジックスキルは、自然系で強く、ダイアナ学園長から危険視されているわ。つまり今ここにいるローレンとベネットが二大問題児というわけよ!」


「それで、あなたは?」


 ハンナが黒髪の女の子に質問していると、私が死角から黒髪の女の子に近付く。彼女のカップ数は少し大きめのCカップだと判断した。自分の目算が正確かどうかを知るために、ちょっとキツ目の顔をした彼女にアタックしていた。


「喰らえ、『マジックNo.80高速のライトニングインパクト』+死角による突撃!」


「バカめ、私に二番煎じは通用しない!」


 私は、攻撃を加えるが、彼女の手前で止められていた。腕を掴まれて、身動き1つ取れない。恐ろしいほどの腕力があるかのような力強さを感じる。


「動けない、どうやら強敵のようだね……」


「ふん、今回は間抜けなベネットに免じて、このまま逃がしてあげるわ。次は、身包み剥いで路上に放置するから覚悟しなさい!」


「ひえええええ、この子、ハンナちゃんよりも扱いが酷い……」


「私の名前は、『ガルシア・ステラ』。ステラと呼びなさい。マッパになる覚悟があるなら攻撃して来なさい!」


「うん、ベネットちゃん狙いで行こう。他の2人は危険過ぎる!」


「どうやら、この4人でダンジョンの捜索と盗賊の討伐をするみたいですね。まあ、ガキ向けのダンジョンだから十分だとは思うけど……。それでも1週間の野宿は覚悟しないといけないようね」


 こうして、私達4人の冒険が始まった。まずは、各自の荷物チェックをする。食糧や寝袋、テントは冒険者にとっての命綱だ。子供向けのダンジョンだからと油断していると、餓死したり迷子になったりする。果たして、私達の荷物は大丈夫だろうか?

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