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この作品には 〔ガールズラブ要素〕が含まれています。
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となりのカノジョ。

掲載日:2018/06/02

短いです(笑)

私は手を伸ばす。

ベッドで伸ばした手が彼女の肌に触れた。

「なに?」

微笑しながら振り向く。

私に背中を見せていた彼女は昨日ナンパした女性だった。

初ナンパで、初ホテルのベッドで目が覚めたら彼女の方が先に起きていた。

「カナさん?」

同い年だったか、年上だったか、年下だったか忘れてしまった。

辛うじて名前は覚えていた。

「あなたの方が年上なのに、さん付け?」

年下だったのか。

けれど、口調はむしろ年上の貫禄がある。

「お腹、空きません?」

そのせいか丁寧な口調になってしまう。

「そうですね、少し空いたかもしれません。」

「もし良かったらなんですけど、ここを出て朝ごはんでも食べませんか?」

まだ少し、一緒に居たいと思った。

色々話したと思うのに何も覚えていない、昨夜の出来事も。

酔っていたわけでもなかったというのに。

「ええ。」

少し考えてからカナという名の女性は頷いた。



ホテルをチェックアウトし、外に出る。

眩しいくらいの日差しが私の視界を奪う、暗いところから明るいところに出ると起こるあんな現象。

街も人ももう動き出していた。

「何が食べたいですか?」

「軽めのもので。」

「わかりました。」

もう、違和感無く私のほうが年下のようになっていた。

彼女も何も言わない。

行きつけの喫茶店に行く、あそこならモーニングがやっていたかな。

変わったモーニング。

「いい?」

「え?」

彼女はそう言って私の腕に絡めてきた。

「嫌?」

「嫌じゃないけど・・・」

「じゃあ、いいですよね?」

身をさらに寄せてくる。

つけていた香水がほのかに薫った。

しつこくないのは嫌いじゃない、むしろ歓迎する。

「カナという名前しか覚えてなくてゴメン。」

謝る。

「いいですよ、まずは名前だけでも覚えててくれれば。」

すれ違う人が私達を見ながら通り過ぎてゆく。

彼女はかわいい人だった。

多分、倍率は高かったはずなのに彼女は私と居る。

何が一緒に居る理由なのだろうかと思う。

「よかったら名前以外の事も教えてくれない?」

「どうしようかしら?」

ふふっと笑って私を焦らさせた。

「知りたい、カナのこと。」

「私の事?」

「出来たら、その・・・この場だけじゃなくて・・・」

「とんでもない女かもしれませんけど? 私。」

「そんな悪女なの?」

冗談で聞いてみる。

「のこのこナンパに乗るなんて、自分でもどうかと思いますけど。」

「そんなことない、カナだけじゃないよ。」

「そうですか? でも、ハズレじゃなくて良かった。」

「ハズレ?」

「ええ、チマキさんでよかったです。」

「私も、声をかけてよかったと思ってる。」

視線が絡んだ。

ぴったりハマったんだろうな、私達。

出会うことはあっても、こうなる確率は低い。

私が声をかけるのを躊躇したり、彼女にその気がなかったりしたらこうならなかっただろう。

「私と付き合ってくれますか?」

「・・・それ、私のセリフ。」

先に言われてしまった。

でも、よく考えると順番が逆(笑)。

「先手必勝です。」

にっこり笑う、思わず見とれてしまう微笑。

「まだ出会ったばかりだけど、よろしく。」

立ち止まってのやりとり、ここら辺はきちんとしたい。

「昨日の今日ですけどね。」

「だけど、好きだという気持ちは確実にここにあるよ。」

心臓をたたく。

「チマキさん。」

「さあ、朝ごはん食べに行こう。お腹が空いて死にそう。」

彼女の腰を抱く。

カナは嫌がらずそのままにさせ、私達は再び歩き出した。

読んで頂いてありがとうございました( ´∀`)

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