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ロリコン怖い

作者: すみやん

村中の若い人が集って広場に集まっておりました。

その中心には【すみ】という若者が俺の好きな性癖をああだこうだと言ってたそうです。

他の村人もいやこうだ、これこそ一番尊いと囃し立てます。


「ああおめぇらの好きなもんは十分にわかった。

それじゃあ嫌いなもんはなんだい?」

すみの問いかけに他の村人たちは口々にこう答えた。


「おいらの嫌いなのは百合だねえ」

「俺はふたなりだけは許せねえんだ」

「純愛ってのがちょっと・・・」

「・・・・おねショタ」


村人がやいのやいの言っている中で黙っている【シオン】に

すみはこう聞いたんだ。


「おめえは、どんなもんが嫌いだ?」

そう聞くと

「ない」

とただそれだけを答えたわけだ。



皆がそんなはずはねえ、

なんかあるだろうとしつこく突っ込むと

「水中に設置する爆弾がきらいだ」

とそう答える。


ちょっとまってくれ、ちょっとまってくれ

その機雷じゃなくて、腹が立つ様な嫌いなものだ

と言うと

「カカァが俺と喧嘩して故郷へ帰来だ」


ああ言えばこう言うだから癪にさわって、

なら百合はどうだと聞くと、

あんなものは、出勤途中に妄想しながら行くと嘯く。


ふたなりはついてた方が興奮するし、

純愛はそれだけて白米を平らげられる。

おねショタに至っては、おね側になっても良いとまでいいやがる。



忌ま忌ましいので、

なにか一つくらいないのかと食い下がると

「へへ、実は、それはあるよ。

それを言うと、体中総毛立って震えてくる」

「へえ、何だい?」

「一度しか言わないよ。・・・幼女」


一同は愕然。

どうしてなのかと尋ねたら、

「発達してない女子おなごに興奮を覚えるほうがおかしい」

と、いう。


目の前を歩くと目をつぶって駆け出すし、

思っただけでもこう総毛立って、

とシオン、

そして急にブルブル震えだす。


「ああ!こわいッ、嫌いだよォッ」

ついには泣き出して、とうとう寝込んでしまった。



そこで一同、

あいつは普段から、煽ってもガチャは引かないし、引きも弱いから(ネタ的に)かなわない。

いいことを聞いたから、一度ひどい目に会わせてやろう

と、計略を練った。


「話を聞いてさえあんなに震えるんだから、

実物を見たらきっとひっくり返って、死んじまうかもしれねえ」

というわけで、村中から山のように幼女を連れてくる。


枕元に立たせると、

「おい、シオン、起きねえ。

ガチャを引こうてんだ。

付き合いなよッ」


まだ布団をかぶって

「幼女がこわいよッ」

と、うめいていたシオン、

枕元を見るなり

「ウワーッ」

と、絶叫したもんだ。



「おい、いってえなんでこんな所に・・・

怖かっただろう、お嬢ちゃん」

ちょっと待ってなと優しく声をかけながら、

障子の陰でワクワクして見ていた連中の襟首つかみ上げた。



「おう、小さい子は触るんじゃねえ愛でるもんなんだ。

おめえらはなんにもわかっちゃいねえ。

そこに直れ。徹底的に教えてやる。

・・・お嬢ちゃんたちは先にでおじさんが家まで送ってあげるから行きましょうね」


そこからネチネチとロリコンのなんたるかを説かれる村の衆。

「うわーッ、恐いよ。ロリコンが怖いッ!」

たまらず声をあげる、すみなのであったそうな。




お後がよろしいようで。

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