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夏生詩集3

春の歌

作者: 夏生

寒さがゆっくり

ほどけた朝


朝日はゆるやかに

辺りを包みこみ

まっさらな風が吹く


あちこちから

色とりどりの春の歌が

聴こえて

素直な喜びの歌は

どこまでも軽やかに

どこまでも澄んで


やわらかい日に

包まれながら

命咲いて

瑞々しく開く


むせるほどの

命の香り

ぬくもりが

天から地から

たちこめる


命つなげようと

風にのって果てまで

細かな手をのばす

小さき雄たち


アスファルトに

無常に跳ね返され

車に擦り付けられ

風に救われるまで

そのままで


幾年も

続く無常の跳ね返しに

めげず

今度は、今度はと

春の歌に勢いもらって

細かな手をのばす
































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