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掌編小説集1 (1話~50話)

薬時代

作者: 蹴沢缶九郎

頭髪の薄い男性が『カミノケハエール』という薬を飲むと、たちまち髪の毛が生えてきた。


『ワカガエール』を飲んだおばさまの顔からはしわがなくなり、肌にツヤが甦った。


『アシハヤクナール』を飲んだ小学生は運動会の50メートル走で一着になったし、マンネリ気味のカップルは『スキニナール』を飲んで愛しあった。


世の中は薬の時代。人々は薬を飲んで、それぞれの欠点を克服していった。全てが丸く収まり、円滑に進む素晴らしい時代。幸せの到達点と言ってもいいだろう。


とある製薬会社の会議室。上役が部下達に言った。


「では、今日の会議だが、今、我が社で開発中の『ケッテンデキール』について…」

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