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男男帝国  作者: %s
1章~穂模川芸太郎編~
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ジーニアスガールと似非天才3

 殺那が持っている謎の能力。

 ClockAdjustment(クロックアジャストメント)略して「CA」。

 自分の脳の時間の認識を1/75から75倍の範囲で自由に調節できる。

 パソコンのCPUでたとえるならオーバークロックをしてCPUのクロックを上げるように、クロック周波数の数値を自由に変更できるようなもの。

 つまり、彼女は体の動きは速くはならないが、脳の処理能力を最大で75倍速にまで上げることができるため、スローモーションに見えるのだ。つまり、プロのボクサーでさえ彼女にはかなわない。人間のパンチなど彼女にとってはあまりにも遅すぎるのだ。

 彼女が脳を75倍速にしているとき、普通の人間が75秒で考える量を彼女は1秒間で考えてしまう。普通の人間が秒速75mで動いて見える物体が彼女にとっては秒速1mに見えてしまう。

 ましては芸太郎のような普通の人間に毛が生えた程度の強さの男一人に彼女が負けるわけがないのだ。

 銃による攻撃でさえ、ある程度の距離があれば、敵が引き金を引く瞬間を見切って銃弾をかわすことができてしまう。







 私がどうしてこの特殊な能力「CA」を持っているのかはわからない。私は物心ついた時からすでにこの能力を使えていたから。

 放課後、私は奴に笑顔で「さよなら。」と告げて校舎を出た。

 私の視界に映っている奴の部分だけにモザイクをかけてやりたいと私は思いながら私は学校を出る。

 今日の夕焼けはきれい。オレンジ色の空を背景にして特権地区にそびえ立つたくさん宇宙エレベーターが見える。

 「特権地区に宇宙都市か……」

 特権地区。特権階級以外の身分の人間が入るには厳しい審査がある。地区内でも上流階級以下の階級の人間は色々と規制されていることがある。私はいくら政府公認の殺し屋でも中流階級であるので殺害任務の時以外は基本的に簡単には出入りできない。

 もし私オがブジェクトになったとしたら事実上の特権階級になれる。

 特権階級である男男高校長の『所有物』になるわけだしね。

 

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