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序章
「誰が僕を」
「誰が私を」
「「愛してくれるんですか」」
ある一人の少女と少年がいた。
二人の共通点は【孤独】
二人にはいつも、いつまでも孤独の影がついてくる。
なぜなら二人には見えない、そして一生見えない傷ができてしまっているのだから。
その傷が癒えることはまずありえない。
そんな傷をおった少年の前には触ったら崩れてしまいそうな小さいけどしっかりした女の人の手、少女の前には大きなゴツイ手。
二人ともここで道が決まってしまった。
女の人は里親探しを手伝うと、
男の人は自分の施設に入らないかと
二人は安心という感情よりも
【必要とされた】【話しかけてくれた】
という感情でいっぱいだったんだ。その時は
…