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出会い

そう、あれは……千年以上前のことだ。

だが、僕は昨日のように思い出せるよ。

さぁ、語ろうか。


―――と、忘れる所だった。

この話でもしかしたら君の抱く孟起の気持ちが変わってしまうかも知れない。

その覚悟があるなら聞いてくれ。

孟起のことを知らないのなら、参考までにこの話を聞いてくれ。


じゃあ、今度こそ話そうか。


そうだな―――あれは孟起が二十五の時だったか。

 夜中、俺は気配を感じて立ち上がった。

 傍らにいた愛馬に乗って、走り出す。

 暫く走り出すと、五人の馬に乗った男を遠くに発見した。

 赤い装束……(ファンテリー)か。大きな籠を持っている。

 俺は背中にあった弓矢を取ると、走りながら弓を引き絞った。

「俺の矢は絶対に、外れない。」

 自己暗示を掛けるように低く呟くと、矢を放った。

 はたしてその通りか、五人組のうちの一人の頭に命中した。

 その男がドサッと落馬するのと同時に男共は状況を悟ったようだ。

 馬を止めると俺の方を向いて二言三言仲間同士で言葉を交わすと、三人が俺に向かってきた。

 俺は弓矢を背中に戻すと腰から細身の剣を抜いた。

「うおおおおおおおお!」

 雄叫びを上げながら向かってきた男に俺は無言で胸に剣を突き出す。

 心臓を貫く手応え。

 男は何か起こったか分からずに落馬した。

 残りの男は怯んだようだが、二人がかりで襲いかかってきた。

 俺は剣を投げると、その剣は寸分違わず男の一人の胸を貫通した。

 残った男は俺に武器がないと見ると勝利を確信したように刀を振りかぶって笑った。

 良い刀のようだ。この男の物にしておくのは勿体ない。

 男が刀を振り下ろす。だが、それは俺を傷つけることはない。

 左手一本、人差し指と中指で白刃取りを行うと空いた右手で男の首を掴んでへし折った。

 男は刀から手を離すと落馬した。

 その前に俺は男の腰から鞘を取り、男の服を少し破った。

 その破った布で俺は手を拭くと、男から奪った刀を同じく奪った鞘にしまった。

 そして腰に差すと投擲した剣を回収して残る一人の男の場所に向かった。

「た、助けてくれ……。」

「男が命乞いとは見苦しい。」

 そうばっさり言い捨てると剣を一閃した。

 男の首が吹き飛ぶ。

 大きな籠と馬がそこに残った。

 俺は馬を一つにまとめると自分の馬に括り付けた。

 俺は籠の蓋を開けると、中で少女が寝ていた。

 と、パチッと彼女は目を開けた。月光で目を覚ましたらしい。

「お兄さん、誰?」

「まずはお前さんから名乗りな。」

「私は(りん)劉鈴(りゅうりん)。」

「鈴か。分かった。俺は名乗るほどの名前ではないが、孟起(もうき)だ。」

 俺は少し微笑を見せると籠を馬に乗せた。

「少し揺れるぞ。」

「うん。」

「俺の住まいまで連れて行く。少し寄り道するが。」

「うん。」

 俺は馬に鞭をやると駆け出した。


「―――お前が女のを連れてくるなんて珍しいな。」

「さっき拾った奴だ。またファンテリーだ。」

 ふん、と鼻を鳴らすと俺の話しかけた相手は女物の服や小道具を寄越した。

「―――恩に着る。」

 俺はそれだけ言うと、馬をまた走らせて住まいに向かった。

「孟起、さっきのは?」

 走りながら鈴は顔を突き出して訊ねた。

「俺の知り合いだ。昔から考えを読むのが得意な男だ。」

「へぇ……。」

 やがて、住まいに着くと籠を降ろして馬を括り付けた。

 そして籠を降ろすと鈴は興味津々に辺りを見渡しながら住まいの中に入った。

 俺の住まいは簡易な小屋だ。入ると俺の寝室。脇に部屋が一つある。

「そこの部屋をくれてやる。好きに暮らせ。」

 俺は脇の部屋を指さしてそう言うと、鈴は頷いてそこに入った。


 ―――さて、明日からどうしようか。

ハヤブサです。


大好きな歴史上人物を出してみました。

孟起さん格好いいー。


何だか分かりますか?

ぐぐったら一発ですけどねー。


グダグダ書いていきますねー。


よろしくお願いしますー。

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