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第36話 『再会』

「ああぁ〜」


 マイルームのベッドから起き上がり、大きく伸びをする。

 メニューを開き、召喚士の項目を押して召喚獣の詳細を表示する。


「28分か」


 エリーの名前の横に復活までの時間が表示されている。

 復活するまで28分もあるのか。28分もあったらアニメが1話観れるじゃないか。

 ベッドにもう一度横になり、仰向けに寝転がった状態でメニューをいじる。

 ガーヴィとの戦利品を見ていると、色々な装備を貰っていた。


「剣士の軽装備一式、聖騎士の装備一式、闇魔法使いの装備一式、あとは誰かの召喚石か……」


 他にもクナイや、AGI(素早さ)を上げるアイテム、それと……。


「決闘の手袋か……」


こいつのせいで……そう考えながら効果を読んでみる。


《プレイヤーに当てると低確率で、このアイテムをプレイヤーが拾うとPvPを行うことが出来る。自分はPvPのルールか、賭けるものをどちらかを選ぶことが出来る》


なるほど。だからガーヴィは俺に拾わせたのか。

俺なら加護のおかげで、当てるだけでPvPが出来そうだ。

決闘の手袋は2つしかないので、大切に使うことにしよう。


「さて……」


 元々は別のプレイヤーの物なので心苦しいが、この装備で俺自身も強化できるかもしれない。


「残り15分か……」


 28分は長い。召喚士のレベルが上がっているので、新しい召喚獣を契約召喚できる。

 でもエリーが居ないのに契約召喚するのは気が引ける。

 別に約束してないのでしても良いのだろうけど、こういうちょっとしたイベントは誰か一緒に喜びや幸せを分かち合いたいものだ。


「仕方ない」


 俺はガーヴィからの戦利品で自分の装備を強くすることにした。

 誰かの奪った装備だが、このまま売ってしまったら取られた人が返してくれって言ってきたら返せないし、それなら俺が装備して取り返しましたよアピールした方が良いはずだ。


「ううむ……」


 何が1番必要かを考える。

 MPはエリーが何とかしてくれるし、STR(攻撃力)AGI(素早さ)はナイトやスピカがどうにかしてくれる。

 だったらHPかVIT(防御力)のような気がする。

 俺が死んでしまったら元も子もない。……そうだな、そうしよう。

 装備の効果を読んで、HPとVIT(防御力)を上げる装備を付けていく。



【マリー 】 Lv 3 〔4501G〕 Ranking--

 メインジョブ/召喚士 Lv2

 サブジョブ/格闘家 Lv2

 EX(エクストラ)ジョブ/合成士 Lv1 

 HP/300 MP/270 STR/200 VIT/450 DEX/250 AGI/250 INT/90 LUK/85  

 《武器》

 召喚士の腕輪 MP+70

 《 装備》

 頭/ 盾使いのヘアピン (R3)VIT+200

 胴体/闇魔法使いのローブ(R3) MP+200

 腕/召喚士のグローブ(R7)HP+300 [特殊装備]

  足/盾使いのブーツ(R3)VIT+250  



 今の見た目を崩さず、召喚士の感じを残した装備を選んで付けてみた。

 エリーのやつ、俺の装備に気付くかな?ローブが若干黒くなったのと、スカートから膝までのズボンになっただけだが。

 時間を見れば、エリーの復活出来る時間を過ぎていた。


「よっし!」


 なんだか少し緊張してきた。

 最初になんて言おう。怒るのは絶対にやめよう。謝るのも違う。

 だったらお礼を言うか?それも違うな。


「そうだ……!」


 俺は最初に言う一言を決め、机に手をかざす。


「エリー『召喚』」


 机に召喚陣が刻まれ、エリーが召喚される。

 エリーが俺を見ると大きく目を見開き、口が動く。


「エリー!勝ったぜ!」


 エリーが喋る前に言ってやる。

 そう言うとエリーは涙を流しながら笑う。


「うん!信じてたよ!マリー!」

「わっ!」


 エリーが俺に飛び付いてくる。

 ガーヴィをどうやって倒したか聞かせてやるとするか。

 それが終わったらエリーと次は何をしよう。


「マリー!ありがと〜!!」


 俺のほっぺに何度もキスをしてくるエリーを引き剥がしながら、エリーとすることを考える。

第一章終わりです。

第二章からもよろしくお願いしますと言わさせてほしいです。

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