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第12話 『マリアとの会話(後編)』

仕事が忙しくて久しぶりに投稿しました。

今後は頑張って投稿していきますので、よろしくお願いします。

「これで私の話は終わりにするつもりだったけど最後に三つだけ言っておくね」

「三つ?」

「まず一つ目は、トラブルを避けるためユニークスキルと加護については他人には秘密にすること!」

「なるほどな……」


 たしかに生産系のプレイヤーに目を付けれたら面倒くさそうだな。


「わかった」

「二つ目はパパからの伝言で、スクリーンショットの映像撮影禁止機能がONになっているから、ユーゴは写真や映像に一切映らないからね。変えようと思っても、パパの認証が必要だから変えられないから」


 まあ別に映りたいと思わないし、盗撮とかされないから変更しようとは微塵も思わないので俺は了承して頷く。


「ああ、問題ないな。別に自撮りとかもしないし」

「なら良かった。パパが私の写真がネットとかに貼られるのが嫌みたいだから。それじゃあ最後の三つ目はね……三つ目は……この二つをしっかり覚えておくんだよ」

「三つ目ないのかよ。最悪分からないことがあったらスマホで調べるか、マリアに聞くよ」


 こういう天然なところを見ると子どもなんだなと実感する。


「そうだ!ユーゴにこれあげる」


 そう言うとマリアは俺に手袋を2つ差し出してくる。


「この手袋、貰って良いのか?」

「違う、グローブ!」

「同じだろ……英語か日本語の言い方だけだろ」


 マリアから受け取り、確認する。

 一個目は、手の甲に綺麗な一円玉サイズの赤い宝石がはめ込まれた指先のない手袋……もといグローブ。

 二個目は、同じく手の甲に青い宝石があり、その周りに赤、黄、緑、透明、紫の五個の小さな宝石がはめ込まれた指先のないグローブだった。


「貰って良いのか?」

「うん!これはレア度4とレア度7の中々のレアアイテムだからユーゴにはきっと役に立つはずだよ!」

「え!そんなにレア度が高いの貰って良いのか?……ってレア度ってなんだ?」

「うんとね……」


 マリアは俺の手からグローブを取ると、自分の顔の横に上げて指を指す。

 すると、グローブ横に情報が書かれた白いパネルが表示される


【召喚士のグローブ】(R7)[特殊装備]

 HP+300

 装備アビリティ『召喚士の加護』

 《召喚中の召喚獣が受けるダメージが0になる》

  《召喚している召喚獣1体につき、VIT(防御力)+100》


「この名前の横にある(R)がレア度だよ。このゲームは今のところ(R10)がマックスだよ」

「マックス10って考えると、確かにレア度高くて使えるかもな」

「でしょ!さらにこれは特殊装備って言って重ねて装備出来る装備なんだよ!だから腕に何か装備していても、特殊装備は外さなくても装備出来るっていう優れ物なんだよ!」

「すげぇ〜!って俺って今は腕に装備してないから意味ないけど!」


 でも今後の事を考えると便利な装備か……?俺はマリアから宝石が沢山付いている、召喚士のグローブを受け取り装備する。ブカブカだったグローブは小さくなって俺の手にピッタリになった。


「中々カッコイイな〜。でも良いのか?こんなの貰って?」

「うん、召喚士にしか使えないし、持ってても売るしか使い道ないから」

「それじゃあ有り難く貰っとくな。そういえばもう1個のはどんな効果なんだ?」


 もう一つのグローブを見つめるが何も表示されない。


「なあマリア、情報ってどうやって出すんだ?」

「情報……?ああ!ステータスね!ステータスは見たい!って思えば見れるよ。例えるなら、ゲームでラスボスに最後の攻撃をする時に勝ってほしいって願うのと同じかな?この一撃でくたばりやがれー!!みたいなね」

「そういうものなのか?この見せやがれ〜!!見せやがれ〜!!」

「うわー、ホントにやったよ」

「おい!」


 グローブを親の仇のように睨み付けると、情報が表示された。


『魔法粒子吸収手袋』(R4)

 MP+150

 装備アビリティ『魔法粒子吸収』

 《自分か相手が魔法を使うたびに自身のMPを5増やす。上限100。1時間すると0に戻る》


「強いのかどうか分からないけど、ありがとな。大切に使わせてもらうよ」

「うん。それじゃあ私も行くね。……それと街の外に出たらモンスターでだけじゃなくてプレイヤーキラーていうプレイヤーを襲うプレイヤーもいるから気をつけてね」

「三つ目思いつかなかった割には結構言うことあったな」


 マリアは立ち上がりメニューを操作する。


「色々教えてくれてありがとうな、マリア。俺も記憶が戻るよう頑張るよ」

「うん。私もランキング上位になって記憶が戻った時にユーゴがガッカリしないように頑張るよ!あ〜、あと人前で『俺』って言わない方がいいかもね」

「え?あ〜……やっぱりこの見た目で俺はおかしいかな?できる限りは私って言うようするよ」

「そうだ!私って言いたくないならプレイヤーネームを変更してみたら?例えば『マリー・オレ』にしてみるとか?そしたらオレはね〜みたいに自分の名前を言ってる子どものように見えるよ」

「そうか?」


 カフェオレみたいでなんか微妙だが、でも改善策が思い付かないし……。 


「その案でいくよ、どうやって変えるんだ?」

「メニューを開いて自分の名前を押すと、名前を追加できるの。最初に決めた名前は変えれないから追加しか出来ないから気をつけてね」

「なるほどな。オ……レっと」


 俺は自分の名前にオレと追加する。


「それじゃあ、また何かあったら連絡してね!パパにもユーゴは元気にしてたって言っておくね!」

「おう!」


 シュン!っとマリアは目の前から消える。暗黒騎士の鎧を少しでも良いから触りたかったな……。


「よし!気を取り直して攻略の準備をしよう!さて……」


 何をしたものか。先ずは自身のステータスを確認して自分に何が出来るのかを確認しておこう。


「メインジョブの召喚士は……。契約召喚ってスキルしか使えない。それにサブジョブの格闘家も正拳突きってスキルしか使えない」


 マリアが強いからって選んでくれたジョブらしいが本当に強いのか?今のところ何も出来ないぞ……。

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