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120 第一回“アレ”集め大会

「ドキドキッ! 第一回“アレ”集め大会~! はっじまっるよーっ!」

「わぁー (パチパチパチ)」

「ようこそ~! 今日はお互い頑張ろうねっ!」


 古びた木箱の上でアーサーが胸を張りながらイベント名を宣言し、華乃とサツキが天摩さん達に向けて拍手をしながら歓迎の言葉を投げかける。リサも小さく手を合わせながらにこやかに見ているが――

 

「こっ、ここはどこなのですっ! さっきの魔法は一体!?」

『どう見ても……ここから見える景色はダンジョン1階ではないよねー。本当にあっという間だったけどー』

「……この魔力濃度……15階と同じ」


 メイド姿の黒崎さんが長い黒髪をふりふりしながら慌てふためき、鎧姿の天摩さんは興味深そうに周囲をキョロキョロと見ており、猫耳フードの久我さんは腕端末に表示されている数値を凝視して呟いている。


「15階といえば真っ赤な夕日の光が降り注ぐ、一面オレンジ色のMAPです。こんな……嵐の直前のような薄暗い空模様ではありません」

「……でも端末の魔力計は15階と全く同じ数値を示している。本当に飛んできたと見るべき」

『あっ、ほら。遠くに見えるあのモンスター、あれアンデッドだよねー。ということはやっぱりそうなのかも』


 MAP構造や魔力濃度、ポップしているモンスターなどの全てが、先ほどまでいた場所と違うことには気付いている。だけど非常識な方法でいきなり連れてこられたため理解に時間がかかった、と言ったところか。

 

 どうやって連れてきたかというと、ほんのちょっと前の出来事までさかのぼる。


 

 

 *・・*・・*・・*・・*・・*

 


 

 ――10分ほど前――

 


「それで。ダンジョン1階の……こんな人気のない所まで連れてきて一体何を考えているのですか? ま、まさかっ。我らに不埒なことをする気ではっ。そうは問屋が――」

『もー落ち着きなってば黒崎。ウチは別に1階で遊ぶだけでも楽しいし全然気にしないからねー? それにしても友達と一緒に遊ぶなんていつぶりかなー♪ ふんふんふん♪』

「……」


 俺のすぐ後ろを鼻息の荒いメイド、陽気なフルプレートメイル、そして無口な猫耳フードが三者三様に歩いている。

 

 冒険者ギルド前広場で待ち合わせて一緒にダンジョンに入ったはいいものの、黒崎さんが「どこに連れて行くのだ」と不審者を見るかのような視線を突き刺してくる。本当は久我さんと天摩さん、俺の三人だけで行く予定だったのだけど、どうしても黒崎さんがついて行くと言い張ったため四人で現地まで向かうことになったのだ。

 

(信用がまだ無いのに主人を連れて行こうとするのだから、割り込んでくるのも当然と言えるけどね)

 

 天摩さんを何よりも大事に思っているのは知っている。だけど今後イベントを進める上で黒崎さんの協力も絶対に欲しいので、なるべく早いうちに俺と組むメリットを提示し心証を良くしておきたいところだ。


 そんな俺達が向かっているのは、ダンジョン1階の誰もいない場所。そこから特別な手段(・・・・・)で一気に移動すると説明したのだけど、わけの分からないことを言うなと黒崎さんはすっかり不信感を募らせてしまっている。こればっかりは説明するよりも実際に体験したほうが早いだろう。


 

 しばらく歩いていると、あれだけいた冒険者の姿が全く見えなくなる。足音や話し声も聞こえないので付近にもいないはず。この辺りなら誰にも見られる心配はなさそうだ。

 

「それじゃここで止まってください。ちょっと連絡します」

「腕端末……それでどうするの」


 先ほどから久我さんが俺の一挙手一投足を観察して隠された情報を暴こうとしているけど、特別な事なんてするつもりはない。ただ電話をかけるだけだ。腕端末の住所録から“ア行”のページを開いて目的の名前をタップする。

 

「(トゥルル……トゥルル……ガチャ)あーもしもしアーサー、着いたぞー」

『ちゃんと連れてきたのかー? そこでいいんだな?』

「大丈夫だ。出してくれ」


 端末画面の向こうでは、どアップのアーサーがこちらを覗き込んでいた。天摩さんと久我さんを本当に連れてきたのか画面越しに確認しているのだろう。手短に用件だけを伝えてすぐに電話を切る。


「……何を話してたの。さっきのは例のちびっ子のようだけど」

「この場に《ゲート》を出してくれと電話していたんだよ」

『《ゲート》って、ここに来るまでに成海クンが話してた“転移魔法”だよね?』

「眉唾なっ。そんな便利なものがあったら誰も苦労なんて――あっ!」


 耳を澄ませて今のやり取りを聞いていた三人はあれこれと話し始めたものの、俺の真横に小さな白い光が出現したことでピタッと会話が止まる。その光は瞬く間に大きくなり、ドアほどまで拡大すると紫紺の光を放って輝き始めた。周囲の薄暗い通路や岩肌も同色の光に染め上げられる。

 

 これはアーサーによって作られた《ゲート》。本来は自分で特定の場所に魔力マーカーを打ち込んで、そのマーカーと自分のいる場所を繋げるだけの空間魔法なのだが、アーサーは魔人特有の魔力サーチを使って“俺”という魔力マーカーを探り、直接空間を繋げるという荒業が可能なのだ。

 

 クラス対抗戦でアーサーが初めて現れたとき、レッサーデーモンを魔力マーカーにして転移してきたと言っていたので、もしやこの方法は使えるんじゃないかと実験してみたら――何とできてしまったわけだ。もっとも、アーサーは蜘蛛(アラクネ)の体でないとこちらに来られない制約があるが。

 

(今のところゲート部屋は知られたくないからな。この方法が使えてよかったぜ)

 

 アーサーに頼らなくてもゲート部屋を使えば15階に行くことはできるが、信頼関係が十分に構築できていない今の段階では口止めの効果が薄い。3人が俺のことを本当の意味で仲間と……いや、せめて信頼しても良いと考えてくれるまではアーサーの力を借りるつもりだ。


「これが……颯太の言ってた……?」

「この光に入れば一瞬で15階まで転移できるんだけど、1分程度で消えちゃうから急いで入ろう」

「そ、そんな怪しいものに大事なお嬢様を――お嬢様!?」

『いっくよー! えいっ』


 よく磨かれたフルプレートメイルが紫紺の光を乱反射させて真っ先に飛び込んでいき、それを見た黒崎さんもロングスカートを翻して慌てて飛び込んでいく。久我さんは俺をチラリと見て一瞬何か考えるものの、すぐに続いて入ってくれた。

 

「さてと……上手く行くといいけど」


 すでに向こうにはサツキ達もいる。顔は互いに見知っているはずだけど、一緒に狩りをするのは今日が初めて。これから様々な問題を解決するために手を取り合っていきたい大切な仲間達だ。仲良くできればいいなと願いながら、俺も紫紺の光へと飛び込んでいった――

 

 


 *・・*・・*・・*・・*・・*

 

 

 

 ――と言った流れで今に至るわけだが。転移魔法の存在を知った衝撃は思ったよりも大きかったようだ。

 

 冒険者はレベルを上げるほどに深いところまで潜る必要があるので、狩場に到着するまでの時間も増大していくことになる。この中で一番レベルが高い黒崎さんは言わずもがな、レベル20を超えている天摩さんや久我さんも本格的にレベルを上げられる機会なんて年数回程度しかなく、多大な苦労をしてきたはずだ。それゆえにこの魔法の可能性を考えれば衝撃が大きくなる他ないのだ。


 唖然としているそんな彼女らを歓迎するかのように次々にアーサー、サツキ、リサ、華乃が歩み寄り、次々に声をかけていく。


「晶ちゃーん、来てくれてありがとぉ~~ボクね、ずっとずっと待ってたんだよ~~」

「あのっ、初めまして。1年Eクラスの大宮(さつき)と申しますっ」

「同じクラスの利沙(りさ)でーす。今日は頑張ろうね~。久我さんもよろしくね~」

「華乃でーっす! すごーいピカピカの鎧……もしかしてこれって純ミスリル?」

『よろしく……って、ええっ? 琴音ちゃんの他にもEクラスがこんなにいるんだ。Eクラスって一体……』

「……」


 この15階層にEクラスの生徒が何人もいることに――華乃はまだ中学生だけども――両手を広げて大げさに驚くポーズを取る天摩さん。そんな微笑ましい姿を見ているとススッと黒崎さんが近寄ってきて耳打ちするように話しかけてくる。


「(おいっ、小僧。あの角の生えた子供が先ほどの転移魔法とやらを使ったのか?)」

「ええ。俺と彼のいるところを繋げるだけですけどね」

「(それでも凄いことだぞっ。ここにいる者以外にまだ誰にも言っていないだろうな)」

「あと知っているのはうちの家族くらいですね」


 そう言うと何かを考えるように黙り込む黒崎さん。転移ができれば天摩さんのレベルが上げやすくなるだけでなく、高レベルの嫡女が輩出できるとなれば貴族としての格も上がるため、天摩家としての恩恵も大きくなる。俺達と組むということは多大なメリットと可能性が秘められていると納得していただけただろうか。まぁ今日はレベル上げではなく、単なる個人イベントなんだけどね。



 華乃達も一通り挨拶が終わったようで、アーサーが再び木箱の上にぴょんと飛び乗って意気揚々に声を上げる。

 

「それじゃーイベントルールを説明……の前に~、まずはこれに注目っ!」


 上半身をくるりと捩じって仰々しい動きでアーサーが指差したのは、太さは20cm、長さは3mほどの丸太。あれが今回の“参加賞”のようだ。

 

『丸太? ちょっと青みがかってるけど普通の丸太だよねー。何に使えるのかなー』

「鎧のお姉さんっ、ただの丸太じゃないんだって。あれで作った武具はね――」


 華乃が盛んに天摩さんに話しかけている。一見すると人懐っこい笑みに見えるが、瞳に“¥”マークが浮かんでいるのを俺は見逃さない。昨晩に天摩商会の一人娘を招待すると言ったら「あの天摩商会のっ!? 私も行くっ! そして絶対に、絶対に仲良くなってみせるっ!」と意気込んでいたのを思い出す。華乃は天摩商会の武具をうちの店に置きたいらしく、どうにかコネを作ろうと必死なのだ。

 

『ええっ!? これで矢を作るとフロストエンチャントが付くのー? 鑑定魔道具で見てもいいかな』

「もっちろん。今日来てくれたみんなには一本ずつプレゼントしちゃうよ!」

「アーサー君、太っ腹~♪」

 

 リサに良い子良い子されてまんざらでもない顔をするアーサー。その裏ではメイドが、がま口バッグから計測器のようなものを取り出して色々な角度から丸太に押し当てており、久我さんもしゃがみながらツンツンと指で突いたりして興味を示している。

 

「お嬢様。《簡易鑑定》の魔導具が正常に動きません。故障というよりは、この丸太のアイテム格が高すぎるためと思われます」

『《簡易鑑定》が通じないとなると、モンスターレベル30以上のドロップ品ということになるねー』

「触るとひんやりしている……フロストエンチャントは真実だと考えてもいい」

「それで驚いちゃ駄目だよ。優勝賞品は何とっ! じゃっじゃーん!」


 アーサーが手に持って掲げたのは、頭ほどの大きさの水色の縞が幾重にも入った鉱石。あれは……40階層より手前ではボスのドロップ品でしか手に入らないというのに、よく取って来れたな。華乃達はあの優勝賞品が何であるかを知っていたようで、絶対勝ち取るぞと気炎を揚げている。

 

「……それは、何」

「これはね、ボクが苦労して手に入れたオリハルコン鉱石だよ! 大変だった……」

『オリハルコン鉱石? それもダンジョン素材なのかなー』

「お嬢様、聞いたことがあります……さる国で国宝になっているという――」

 

 黒崎さんによれば、中央アジアのとある冒険者大国ではオリハルコンという金属でできた[封魔の盾]なる至宝があるそうだ。なんでも、あらゆる魔法を完全無効化させる能力を備えており、その価値は小国の国家予算にも匹敵するとかなんとか。

 

(その言い伝えも信憑性はどうなのか)

 

 確かにオリハルコンは魔力を吸収する特性があるので、大抵の魔法攻撃を減衰、または無効化させることも可能だ。俺もゲーム時代は対魔法戦を行う上で重宝したことはあった。しかし、特殊魔法や一定以上の強さの魔法は吸収できないので無敵になれるわけではない。[封魔の盾]とやらの話には、かなりの誇張が入って伝わっていると思われる。

 

「……私は写真を見たことがあるけど……その鉱石みたいに濃い水色ではなく、もっと淡い青色だった」

「それならその盾はオリハルコン合金製だね。この鉱石も純オリハルコン武具を(まかな)えるほどの量はないから、作るときはチタンと合金してね」

『チタン? その水色の金属はチタンと合金ができるんだ。詳しい加工法を聞いてもいいかなー?』

「もっちろんだよ、晶ちゃん!」

 

 見知らぬ合金の作製方法に興味津々な天摩さん。隣にはおすまし顔の黒崎さんがしっかりとメモを持って控えている。

 

 ミスリルと銀、鋼を混ぜて高性能なミスリル合金ができるように、オリハルコンはチタンと混ぜ合わせると魔法吸収特性や剛性をほとんど劣化させないまま合金が作成可能となる。加工には3000度を超える高い熱量と膨大な魔力が必要なので、精錬や武具作成にかかるコストはミスリル合金と比べて桁違いとなるものの、性能面を考えれば投資する価値は十分にあると言える。だけど――

 

(すでにオリハルコン合金を使った武具が存在していたとは)

 

 ダンエクにおいてオリハルコン合金製武具はレベル40からの冒険者にメジャーな装備であったが、鉱石の取得難度も相応のレベルが必要だった。にもかかわらず、この世界ではすでに存在し、製造方法まで確立していたというのは気になるな。一部の国では日本よりもダンジョン探索や研究が進んでいるというのは知っていたけど、実際にどれくらいの差があるのか……気が向いたら調べてみるか。


 アーサーは一通り合金の作り方を伝え終わると、気を良くして再び木箱の上に飛び乗る。


「ルールは簡単。30分の制限時間内にこの[怨毒(えんどく)の臓腑]を一番多く取ったチーム(・・・)が優勝だーっ! あ、ちなみにコレね」


 右手で摘まみ上げているのは何かの臓器のような肉塊。時折脈動しているのでグロさ満点だ。これは[怨毒の臓腑]というクエストアイテムで、亡者の宴のエリア内にポップするアンデッドを倒すと低確率で手に入れることができる。12個集めるとボスモンスターであるブラッディ・バロンを呼び出すことも可能だ。

 

 また今回は二人組のチームが3つ作られ競争することになっている。“モグラ叩き”が初めての久我さんと天摩さんには、俺と華乃がそれぞれ組むことになり、サツキとリサにはレベル差のハンデとしてブーストハンマーの使用が許可されている。

 

「本番ではモンスターを10倍の速さでポップさせるアイテムを使いまーす。これも取るの大変だったんだけどね。モンスターが大量に湧き出てくるから危ないと思ったらエリアから出ることー。それじゃ各チーム10分間の作戦会議ターイム!」


 アーサーは一通りルールを喋り終えると、黒崎さんからそっと差し出されたお茶を一気に飲み干す。カップを返却しながら「やっぱりメイドさんは慎ましやかでお淑やかな美人じゃないとね」と満面の笑みを浮かべているが……なるほど。今の黒崎さんしか知らなければ、ゲームと同じような完璧メイドと勘違いしてしまうのも無理はない。

 

 

 さて、チームごとにそれぞれ集まって作戦会議の時間だ。


 俺としてもあのオリハルコン鉱石は欲しいので勝ち取りに行きたいところだが、この場は天摩さんと久我さんのためにアーサーが開催した親睦イベント。彼女達に楽しんでもらうために動くべきだろうが――

 

「国宝に使われる素材だなんて、すごーい! 絶対に勝ちましょうねっ、お姉さまっ! どんな手を使ってでもっ!」

『どんな手を? ず、随分とやる気なんだねー。でもウチもあの賞品は欲しいし頑張ろうねー』


 すぐ隣では華乃が同じチームである天摩さんにぐいぐいと詰め寄って話しかけていた。昨晩に「天摩さんを上手く持て成せ」との指令を言い渡してあるのだけど、そんなことはもう忘れたとでも言うような欲望に塗れた目をしている。少し心配ではあるが天摩さんが勝つ分には全く問題ないので上手くサポートに回ってくれるよう祈るしかない。

 

 少し離れたところではリサが亡者の宴(イベント会場)を指差しながら小声でサツキと話している。会話内容は聞こえないので分からないが、あの二人はどんなときでも空気を読んで行動してくれるし心配はないだろう。

 

 俺も作戦を話し合うべくチームメイトである久我さんを探すために振り向く――と、すぐ目の前に顔があって驚いてしまう。いったい何だ。


「颯太……大事な相談があるの。聞いて」


 手を組んで目を潤ませながら話を聞いてと言う久我さん。まばたきをすると(つや)のある褐色の頬に一筋の涙が(こぼ)れ落ちる。ダンエクヒロインならではの可愛さと、しおらしい仕草が掛け合わさって破壊力抜群……と、言えるかもしれないが絶対に演技だし、ろくなことを考えていなそうなので警戒心のほうが勝ってしまう。その証拠にポケットから目薬が見え隠れしているではないか。あっ、俺の視線に気付いてさりげなく隠したぞ。

 

 最近の久我さんは何か狙いがあるときにこういった揺さぶりをしてくることがある。すぐバレる程度の演技力なのでまだ危険度は低いが、少しずつ上達してきているのは困ったものだ。


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