表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
F転移(エフ転移)  作者: ゆーら
4/4

第一章[はろーにゅーわーるど]4

召喚の陣といっていた赤色のサークルによっておそらく本格的に異世界に転移させられたことに関して精々目を開けるとそこは知らない場所だった、程度のありきたりな感想しか出てきておらず、さてあの二人と再会して一緒にいることを喜ぼうと考えていた矢先に重大な違和感を覚えた。


『なぜ木が生い茂っている森に近い草原にいるのか?』


『なぜ転移した先に俺のように転移させられたような人たちがいないのか?』


そして、特に気にするべきなのは


『なぜ俺は“大男数人と少女一人が向かい合っているような場所の真ん中に立っている"ような場所にいるのか?』


想定を超えた状況に混乱していた。




「なんだぁ?てめぇ。関係ねぇガキはとっととすっこんでろ。」


「…はぁ、すみません。今何が起きてるんです?」


大男の中でも特に屈強である男が苛立った様子を隠さずに言うが混乱している中で若干腑抜けたような声でも答えただけでもいいと思ってほしい。


「おいお前!この方がどなたか知らねーのか!あのデュロイ様だぞ!」


「ここの近辺に住んでいるなら聞いたことあるよなぁ!?」


「“夜明けの群狼”を知らねぇわけネぇよなあ!??」


なんて後ろからヤジのような声が聞こえてきたが、全然聞いたことがないから反応しようにもない。


「…おいうるせぇぞ!てめぇらいつまでピーチク言ってやがる!!」


ついに痺れを切らしたのかその集団のボスのデュロイであろう大男がキレたがその対象はどうやら後ろに対してのようで振り返って男たちに対して怒っていた。


…今のうちに逃げよう。そう思い、森の方へと逃げていった。


「ふぇ?」


意識を放心してボーっとしていた少女を掴んで。

掴むときに少女の腕が思っていたよりも細く、また抱えたまま走る分には問題がないような軽さなのも手伝って男たちが気づいたころに森の中へと逃げ込めた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ