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ハロウィンの夜の毒女

作者: 桜音

10月31日。

今日はハロウィン。

巷で注目のイベントであるが、あいにく私は興味がない。

コスプレはガラじゃないし。

店に溢れる関連グッズは確かに可愛いが、その後の処理に困るのが明らかなので買う気になれない。

かぼちゃのお菓子は買うけどね。

それ位は貢献しないと。

ハロウィン当日が土曜日で会社が休みのため、後輩の女の子たちは昨日せっせと手作りのお菓子を配っていた。

よくやるわ、と思う。

そんなめんどくさいことをわざわざすることには感心はするが、はっきりいって大して美味しくもないものをよく配れるよね。

むしろ目上の人にそんなものあげて失礼じゃない?

女子力アピール?みたいな。

「おー、こわ。」

バーでカクテルを飲みながら昨日のことを話していると、一緒に呑んでいる男友達のリョウがそう言って肩を竦める。

「どうせ私は可愛くないですよ。」

呑み始めて大分経つ。

酔ってきたかも。

「そんなこと言ってないだろ。」

リョウが苦笑してる。

「お前はなんか作らなかったの?」

「作ってないわよ。」

「ふーん。」

「なによ。」

ニタニタ笑うリョウが気持ち悪い。

私の問いかけに答えずにウィスキーを呷って、ゆっくりとグラスを置く。

その間、私はずっとリョウを見つめていた。

「トリック・オア・トリート」

リョウが私の方を向いてはっきりとそう言った。

「え?」

よくわからないでいる私にリョウは不敵な笑みを寄越す。

さっきの気持ち悪いニタニタ笑いと違って艶っぽい表情に魅せられる。

「行くぞ。」

「え、どこに?」

「俺ん家。」

「え!」

「イタズラ、しないと。」

「っ!」

言葉を無くす私に不意に近寄って

「いい加減、俺のになってよ。」

続きは妄想でお願いします。

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