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恋愛短編集

恋愛症候群

作者: 名草よもぎ

初恋が一番輝いていた


2番目の恋は甘い香りがしていたけれど

一歩間違えると危険だと学習した


しばらくは恋なんてしないと思った

だけど目と目が合えばそんな事忘れた


3番目の恋は一目ぼれというやつで

急に熱され冷まされ砕けた


もうしない、もう恋なんてしないと思っても

揺らぐ心、忘れられない日々を重ねた


4番目の恋、これは本当の恋と偽ったのか

憧れの人からの告白を待ちわびた

薬を使ったずるい方法で私はあの人を手に入れた

遠距離はまだ大丈夫だった連絡が来ていたら


ちょうどその頃、新たな恋をするはめになった

相手からの強引な言葉と優しい力で包まれた

これじゃあ二股、でも相手も二股おあいこだね


もう気持ちが絶えて、ねじれて、辛くて終わった

だけどもう一つの方も終わってしまった


何度も経験した恋はありふれたものだったかもしれない

それでも思い出となって今の自分を形作る


恋に対して臆病になって自分の気持ちを言えなくなった

もう傷つきたくないから、泣きたくないから

好きを好きと言えなくて黙る

自由で静かな恋は私の中で許された


だから今恋をしている叶うはずの無い恋を

相手のいる人に恋をした

無口の人に恋をした

再度あの人に恋をした

新たなあの子に恋をした

叶うはずの無い恋をした

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