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閑話 土曜の河原にて

この話は拓也、康人、新キャラの三人による河原の掃除中の会話です。

本編には関係なくはないです。

新キャラがそのうち(だいぶ先)本編に登場するのでよかったらどうぞ。

「今日はいい天気だ」

「そうだな」

「その上空気も澄んでて最高だ」

「そうだな」

「しかしなんだよ!この河原はよ!」

「知るかよぅ」

「しかし今日は一段とテンションが低いな、康人」

「お前なぁ……昨日は何時までモンハンやってたと思ってるんだ。30分前までだぞ!30分!」

「そうなると昨日じゃなくないかね」

「昨日の31時までやってたんだよ!」

「ああ、30歳になるまでに結婚できなかった女性がよくやる言い方か。29歳と144ヵ月みたいな」

「まあ似たような感じなのかもしれんが……。あん?29歳で144ヵ月ってことは41じゃないか?」

「それじゃあ141歳だぞ」

「まあその年になるまで結婚できてなかったら誰でもいいやとか思ってそうだな」

「骨になってるだろ、その人」

「ん?そういえば師匠ってさ」

「悪いが叔母さんはもう結婚はしてるぞ」

「そうなの?」

「旦那さんは既に亡くなっているがな」

「そうなのか」

「ああ、10代のうちに結婚したとかなんとからしいぞ」

「へー、10代で結婚したってことは、関係はお前のご両親みたいな感じか?」

「いや、幼馴染だったそうだ。でも生まれつき体が弱かったらしくて余命ギリギリに結婚したそうだ」

「もしも、師匠が「幼馴染のため」にあそこまで強くなったとかいう話ならギャルゲーでやってほしい」

「さすが康人、わかっているじゃないか」

「なんぞそれぇ……俺もそういった関係の女性ひとが欲しいんじゃんよ」

「そう嘆くなって、お前ならすぐに寄ってくるだろ」

「顔しか見てないんだよぉ、あいつらさぁ。

その点お前っていいよな、可愛くて中身もできた女の子が周りにいてよ」

「まあ栗本さんは確かにできた子ではあるけれど」

「あと花もな」

「あのな……」

「はいはい、やめろって言うんだろ。

だがな、もう3年経ったんだよ。そろそろお前も花もあの事件をしっかりと受け止めるべきだと思うんだよ」

「そうは言ってもだな」

「それに生徒会にあの会長の弟くんが入ったそうだしな。

通夜の夜以来、会ったことはなかったけど、お前に対しての感情には変化は無いだろうと俺は考えている」

「何が言いたい」

「気をつけろって言いたいんだよ、これからは立場上も敵対するんだ。すぐさま行動を起こす、なんてことはさすがにできないだろうがな」

「生徒会か……。あっ、遊〇王のカード落ちてる」

「ほんとだ、しかもこの枚数的に橋の上からデッキ落としたみたいだな」

「えーっと・・・38枚ってことは少なくとも2枚は川に流れたか」

「みたいだな。どれ一度家に持って帰って流れてしまったカードを推測して入れておいてやるか」

「そのまえに親父さんに電話しろよ」

「わかってるって、そんなことしたら窃盗だろ」

「まあ警官の息子が一時預かるってのもねえ……」

「そういうな、ばれなきゃ犯罪じゃないって」

「俺が知っているがな」

「なら口止めするか……」

「これ以上罪を重ねるのはやめなさーい。田舎のかあちゃん泣いてるぞー」

「う、うるせえ!母ちゃんが何だって言うんだ!」

「さとるー!やめなさーい!」

「ほうら、田舎のかあちゃんもそう言って」

「う、うるせ」

「「え?」」

「ご無沙汰してました、先輩方!」

「おやふうちゃんじゃないか」

「風ちゃんかー久しいなー」

「はい、お久しぶりです!」

「ああそうか。そういえば一つ下の学年だっけか」

「ええ、無事入学しましたよ!」

「そうか、おめでとう。たまにはうちの委員会に来てくれ、雑談くらいはできる」

「ええ、是非!楓ちゃんも入ってるそうですしね!」

「そっか同級生か。まあ、絶賛暇してるから……。いや、今は忙しいかな」

「そうなんですか?」

「めずらしくなー」

「まったくだ。余裕ができたら栗本さんから伝えるように言っておくよ」

「はい!じゃあ掃除の続きしましょう」

「そうだな」


***


「しかし風ちゃん、大きくなったな。身長何cmになったんだ?」

「お姉ちゃんと同じです」

「……」

「?どうした、康人」

「いや……風ちゃんの髪の毛切ったら姉そっくりになるなって思ってな」

「そうですか?」

「まあこいつが言うなら、まず間違いないだろうな」

「えへへ」

「ハハハ、相変わらずねーちゃん大好きみたいだな」

「みたいだな。しっかし朝っぱらから何してたんだ?」

「私の将来のお義兄ちゃん候補とお話に!ふへへ」

「これさえなければな」

「まあこれもこの娘の可愛いところさ。新生活にも慣れたから手伝いに来てくれたんだろ?」

「はい!」

「んじゃ、掃除の続きをするぞ。さっきからじいさんばあさんたちの目が痛い」

「ふーい」「はーい」


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