*8*
8話目ですね。
それぞれ呼び方が作品ごとで異なるのでややこしいです。
青葉とか特にね。
神社の入口にある鳥居。そのすぐ下でやけに目立つ集団がいる。まぁ、美形ってどこ行っても目立つんだな。青葉と、その傍らにいるのがその恋人の三王静香。で、生徒会長と……あのちっこいのは、会計だよね。なんていうか、会長といい雰囲気なんだけど。何があったか知らないけどさ、泣いちゃって涙拭ってもらってる。なんかうらやましいんだけど。なんかむっとしてきたな。邪魔しちゃえ。僕はそう思って、その会計の後ろから抱きついた。それも思いっきり。
「ふぎゅぁ!?」
ふぎゅぁって、何語?なんだろ面白いなこの子。それにあったかい。男の子なのに、なんだろ華奢だし女の子みたい。浴衣も可愛いけど、抱き心地最高だな。家にあるぬいぐるみよりもいいかもしれない。
「あ、澪も来たんだ。しかも女装浴衣で」
「べ……別に、着たくて着たわけじゃないし……。ただ良がどうしてもって言うから、だから着ただけだし。違う……良のためでもないんだからね!!」
「ふぎゅぅ!!」
「どうでもいいですけど、それじゃあ朝貴が胃袋吐き出しますよ、澪」
やだっ。それはきもちわるいから。そう言えばまだギュってしたままだったかも。確かに腕の中でもがく力弱まったね。
「あ、忘れてた」
「ぷはぁっ!!ていうか、胃袋とかはきませんから!!……えと……はじめまして?」
「檜山澪。2年。好きなものは良とあとちいさくてふわふわしててあったかいの。君とかね」
「え?」
「こらこら、変なこと言わないんですよ。朝貴がはてな頭の上に展開してますよ」
変なことって何さ。すべて本当の事だよ。うん、この子気に入ったよ。朝貴ね。覚えてこう。下級生で知り合い始めてかも。僕より身長低いのも可愛いし。いろいろいじれそうだし。で、これからどうするの?みんなでお祭り行くわけ?でもな、せっかく良がいるんだしな。ここは二人っきりがいいな。だめかな。
「じゃ、もういいよな!」
「は?」
「あーやっぱそうなるんだ。ま、澪もその気だし。ここで解散!はい、あとはご自由にどうぞ」
「は?え、清桜!?ちょ、淳、どこ行く気!?」
「祭りだろ」
何がいいんだかわからないんだけど。なんか勝手に話が進んでったみたいだし。僕もその気って何?で、なんで青葉は静香連れてくの?あれ、集団行動じゃないわけ?
「なにやってるんですか?行きますよ?」
「は……え……?」
いきなりのことで、僕の頭は今の現状を理解できない。なんで良まで僕を連れて祭りの真っただ中に向かうの?え、何これ……どういうこと?だから手、引っ張んないでよ。変な期待しちゃうじゃん。あ……良の手冷たい。だけど、なんでこんなに熱く感じるんだろう。
良がいまいちわかりません。
そして良って打つと寮ってなります。
どっちもよく使うんで、一発変換するとどっちかになるので注意しないと……
次いつになるかわかりませんがなるべく早くの更新頑張ります。