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貴方だけに恋捧ぐ  作者: 朝比奈 黎兎
第一章 
7/40

*6*

さて、夏休みですがこちらはいろいろ難しいですね。

どうしようか……と悩んだ結果ですね。


 夏は、あんま好きじゃない。動きたくなくなる。暑苦しい。

 家の自分の部屋で、エアコンをきかせた中で僕はごろりと横になっていた。やっぱり夏休みはだらけるのが一番だと思う。膨大な量の宿題はめんどくさいので夏休み前にすべて終わらせた。学校にも行かなくていい、あの最悪ストーカー野郎に会わなくていい、勉強も終わってる。最高の夏休み……。でもないか。良には会えないんだもんね。さびしいなぁ。

 学園の寮の部屋よりも大量のぬいぐるみが置かれたベッドに埋もれながら、何をするわけでもなくタダ横たわっていた。ぶぶぶぶぶと、携帯がどこかで振動した音を聞くまでは。

 携帯を探すこと数分。とっくに震動はおさまってた。バイブの時間が短かったことからおそらくメールだけど。なんとかイルカの下から携帯を発掘しメールを見る。それは青葉からだった。電話くれって、なんで?メールで伝えればいいじゃん。だが、何の用事かも気になるので電話することにした。コールしてすぐに出た。暇人だな。あ、僕もか。


「もしもし、何?」

『お前、電話掛けてくんの遅くね?俺アイス2本目だぞ』

「発掘するのに手間取ったの」

『発掘?まぁ、いいや。あのさ、祭り来ねーか?』

「祭り……あの神社の?え、今日でしょあれ」

『お、そうそう。俺と静香……あー……』

「青葉の恋人でしょ。いまさら知ってる」

『あ、そう。あと会長と……澪はあったことねーかも知んないけど会計も来るかもって感じ。どうだ?』


 良は来ないのかな。そのメンバーで良の名前があがんないなんて。それとも用事とかで来れないのかな。どうしよう。でもな、お祭り楽しそうだし。行きたいな。ま、良がいてもいなくてもどうせ同じか。


「うん、行く」

『お、てっきりダメなのかと思ったけどな。でさ、一個頼みがあんだけど』

「頼み?」

『女装してくんねーか?』

「は?」

『静香が会計に女装させるって張り切ってんだよ。ついでにどうだ?』

「何で僕まで!!」

『多分もうすぐ届くと思うから。静香一押し澪に似合う浴衣。それ着て5時半に○○駅前な。じゃ!』

「ちょ!!……切れたし……意味わからないだらけだし……」


 そして、青葉の行っていた通り、その数時間後に僕の家に小包が届いた。その中にはもちろん、女物の浴衣が一式で入っていた。これを着ろっていうの?ていうか、僕、着方知らないんだけど……。結局、家の家政婦に着せてもらって、僕はしぶしぶ家を出た。


澪の家は比較的関係良好ですね。両親は仕事で海外にいるため澪は一人です。

家政婦さんが数人いるため、家事はしなくていいんですね。

携帯発掘はよく私がやってることですね。すぐ目を離すとなくなるんですから……

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