表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
貴方だけに恋捧ぐ  作者: 朝比奈 黎兎
第一章 
6/40

*5*

何気に新キャラ出ます。

この話だけしか出てこないキャラです。


あと無駄に長いです。切るとこ見つけられませんで……

 昼休みの購買部は戦場だと思う。我先に目当ての昼食に群がる生徒たち。それもみんな男だからそりゃもう戦場以外の何物でもない。たとえ一番前というか、商品の近くに居ても、後ろからの勢いがうざい。財布片手に不機嫌顔になるのも仕方がない。それでも何とか目当ての菓子パン二つを購入して僕はすぐにその場を離れた。あそこには二度と行くまいと思いつつ、あまり食堂で食べるのは好きじゃないし、かといって自炊もできないから購買に頼らざるを得ないわけなんだよね。途中自動販売機でジュースを買い、僕は校舎の外に出た。校舎の裏は茂みになっていてそこはあまり人がこない。僕は木の下に座って昼ご飯を食べる。もうずっとそうしてきた。まぁ、さすがに雨の日とかは無理だけどね。そうしたら仕方がないから教室で食べるけど、何となく嫌だからほとんどここかな。パンの包装を破り、ジャムパンに食らいつく。イヤホンは首にかけてるから風が葉を揺らす音がするだけの静かな空間。

 でもないようだった。なんだろ。なんか聞こえる。いつもはあまりというかほとんど人なんか来ないのに、どこからか声が聞こえてくる。声からして二人かな。

 最初は無視しようとしたけど、いつまでもしつこく聞こえてくるその声に僕はなぜかいらいらした。少しは静かに過ごさせてよ。ジャムパンのからの袋をクリームパンの下に置き、その傍らにジュースを置いた僕は立ち上がると、その声がする方へと向かった。

 すぐに二人の生徒を発見した。一人はしてるネクタイの色から一年だとおもう。こっちを向いてるけど何かに必死で僕には気づかない。そして僕の方に背を向けてるのは、その一年よりは背が高いけど上級生だろうか。どうも後ろ姿からじゃ判断できない。


「やめてくださいよ!!俺はそういうんじゃないんですから!!もうこれ以上俺に付きまとうのやめてください!!俺は男は好きじゃない!!」

「何言ってんの?この前あんな乱れてたのどこのどいつだよ?」


あれ、あの先輩っぽい長身の奴の声、なんか聞いたことあるような……。ていうか、何昼間っからやってるわけ?なに、風紀委員ってこういうの取り締まったりしてないの?それとも生徒会がこういうこと取り締まるの?とりあえずここでそういうのやるなって感じ。


「ちが……あれはあんたが無理やりっ!!」

「無理やりが好きなら、此処でもう一回ヤッてやろうか。どうせここにはだれもこねーし」


 へぇ、無理やり。それはまぁ、あんたがやりそうなことだよね。あの子もかわいそうだ。わかる、あの男に目をつけられるとすっごく迷惑。僕もよくわかる。なぜってそりゃ……。ってまずはとりあえず、このうざい状況を追っ払わないと。


「ねぇ、此処にいるからどっかいって。そこののっぽは永遠にどっか行って」

「え?」

「あー?誰だいいとこ邪魔すんの。あっれ、誰かと思えば檜山じゃん。なに、俺に会いに来たの?」

「冗談やめて。そこの一年」

「は、はい?」

「この野郎のこと好き?」

「え……」

「好きなの嫌いなの?」

(ふるふるふる)


 よし。首を思いっきり横に振ったね。つまり大っっっっっきらいだと。僕と一緒だ。同士だね。なら助けてあげる。感謝してね?僕が誰かのために……とかほんとないから。良と気に入った人たちは別だけどさ。


「ならさっさと逃げた方がいいよ。ていうか、この男の話を聞く意味もないし、見かけたら即逃げるのが一番。わかった?」

「はい」

「じゃ、早く帰ったら?」

「はい、あのありがとうございます!!」

「あ、おい待て!!ちっ、逃がした。檜山―?何してんだよせっかくのカモを」

「ヤんなら町行って誰か引っ掛ければいいじゃん。少なくとも無理やりはありえない。最低。あともう僕に付きまとわないで、きもいから」


 そう、僕はこいつに付きまとわれている。現在進行形で、求愛なんかされてる。正直うんざりするほど。こいつの名前は上島恵吾じょうしまけいご。確か3年だけど正直尊敬するなんてできない最悪な先輩だとおもう。噂じゃ何股もしてて、気に入った子がいたらノンケだろうとなんだろうとすぐに食べちゃうそういうやつ。そんな奴に目をつけられ、僕も今まで散々な目にあったけど、いまだ貞操その他云々は守れてる。

 さて、これで静かにクリームパン食べれるね。全く、もっと人に迷惑かけない盛り方をしてよね。そう思って僕が下いた場所に帰ろうとしたその時だった。後ろから羽交い絞めにされた。もちろん上島にである。何?触んないで。僕に触っていいのはあんたじゃない。


「何?離してよ」

「なぁ、ほんとは俺にかまってほしかったんだろ?」

「は?」


 なにいってんのこいつ。くっそ、力意外にある。びくともしないとか、悔しい。今まではつかまる前に逃げ出してたけど。油断してた。だいたい、誰にかまってほしいだって?今かまってほしいのは良ただ一人だけなんだよ。あの人以外に興味ないんだから!


「さっきの一年逃したのは惜しかったけど、代わりにこんないい奴捕まえられたんだ。俺ってばついてるな」

「ふざけんな離せ!!」

「ほんとは嬉しい癖に。強がってねーで素直になったら?」

「嫌だ!誰があんたなんかと!!離せ変態!!」


 腕から逃げようともがく僕を上島は地面へと押し倒した。地面はいくら草が生えてるとは言え、石だってごろごろしてる。そんなとこに倒れこんだ僕の腕はすり向けたようでひりひりと痛む。すぐに起き上がろうとした僕の腹に上島がのっかってきた。おかげで起き上がることもできず、しかも仰向けだからあいつの顔がよくわかる。こんなときにも余裕あって笑ってるんだから最悪だよ。


「下から睨み上げてもこわくないって知ってるか?それだと逆に誘ってる感じもするんだけど?それともあれか?誘ってんの?」

「んなわけない!!どいて!!」

「やっと捕まえられたんだ。今日という今日は俺のモンになってもらうぜ」

「いい加減にしてよ!!」

「のわっ!?」


 油断してたあんたが悪い。足は不自由だったけど、手は使えたからね。みぞおちに一発入れてやった。僕はそこまでか弱い少年じゃない。やればできる。ただいつもめんどくさいとかでやらないだけ。誰だってみぞおちにグーパンされたら痛いんだよばーか!一生そこで、のたうちまわってればいいんだ。


「もう僕に付きまとわないで!あと僕好きな人いるからあんたなんか好きになんないから!さよなら!!」


 僕は置き去りにしていたクリームパンとジュースを取って、さっさと校舎に戻った。


というわけで、新キャラの上島恵吾先輩。

もう最低な変態野郎ですね。何股もしてるって……

イメージとしては良介と正反対なイメージ。(なんだそりゃ)

遊び人キャラって書いてて楽しいです。

作中の一年生は目をつけられて、先輩だから断れずについてったらそのまま……

かわいそうだ!!しかもしつけーな先輩。澪いなきゃまた食ってたなあれは。

げふんげふん。

で、澪は強い子。結構できるけど、めんどくさいの一言でやらないダメな子でもあります。困った。


いまさらですけど、R15ってどこまで書いていいんですか?直接的じゃなきゃあんなことやこんなことしてもいいんでしょうか。

あ、この話は澪君のせいで、そういう描写がおそらくほかの2作よりも濃いです。

エロさとしては

ひみ恋>>甘いもの>>>>>>>>>>>夕日

って感じです。どんだけ夕日は健全なんだろう。ま、あの二人じゃ無理ってわけだと思います。良介がまじめじゃなきゃもう少しエロくなるかもですが……

無理ですね。←


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ