ニートドーナツ人
「痛ってぇ...てめぇ、何しやがる!」
「『熊』!働きもしないで毎日グータラして、百万円稼いでくるまで出入り禁止だからね」
「学もねえ資格もねえおいらに出来る仕事なんて...そういえば何か来てた熊ね」
おいらは『熊』、気付いたら赤ん坊の時にパラレルワールドの地球に運ばれていた宇宙熊である。暴力沙汰起こして首を飛ばされた馬鹿『大根』の代わりに目の前の水色のショートカットヘアの龍神と人間の混血である川崎茜の経営している『川崎薬局』で働くことになった熊。おいらがグータラしてんのはもしもの時に戦えるための体力の温存なのにぃよぉ!。けど追い出されちまった。あのけち野郎!
「何か言った?」
「こらぁ閉めんなぁ!ちっ悩んでいても仕方ねぇ何々株式会社『ブリュンヒルデ』...時給1800円かしかも資格も学歴もいらねぇ、こいつぁおいらにぴったしだ!しかも今からでも遅かねぇ!」
「早くいかないの?」
「うるさい熊!今から向かうところだくま!」
「仕事そんな甘くはないよ」
「ツードナ人は戦闘民族だ熊おいらたちみてビビらねぇやつはいねぇ」
「脅しはそれだけ?早くいかないよ日が暮れるよ」
「さらばだ熊っ」
「気を付けてね...」
手紙に書いてあったブリュンヒルデの本社はヨーロッパにある熊、けどおいら飛べるから飛行機も船も全く必要はない。と気が付いたらもう着いちゃった熊周りの社員共ビビってる。おっといけねぇ。今日は喧嘩が目的じゃなかった。場所間違ってないよな?...。よし、早速面接じゃあ!。頼もう!
「貴方が宇宙の戦闘民族、ツードナ人の『熊』さんね」
「え?どうして分かったの?」
「私吸血鬼だから嗅覚いいしの、そんなことより”Rumia Brunhilde”ルミア・ブリュンヒルデよ、宜しく」
「...魔術!よろし、くお願いします...熊」
「そんなに緊張しなくてもいいのよ、ところで志望理由は?」
「川崎茜と言う人に一〇〇万稼ぐまで帰ってくるな言われちゃった熊」
「どうしてそんなことになっちゃたの?」
「おいらが働きもせずグータラ三昧だからだ熊、お願い熊一〇〇くれ熊!」
「あんま迷信信じないで!それで苦しんだ奴もう、見たくないのよ」
「働きもしないでそれは無理ね...100万(一ダニー)ねしばらく日本に帰らねないけどいいかしら」
「......尾根がします熊」
「まず何からやってもらおうかしら...」
あの社長吸血鬼だったんか、けどそんな事今はどうでもいいか。業務一日目電話の受話器を取ってお客様に対応する仕事熊。...何か地味じゃない?と思ったら早速来たな。商品の注文かな?クレームかな?そかしそれを手に取った瞬間怒号がおいらの耳に入ってきた熊。今すぐそいつの所に行ってあの馬鹿『大根』のとうにボッコボコにしてやりたいところだが...我慢だ。
「やっと終わった熊」
社長に頼んで別の業務に変えてもらおう、ストレスたまるし何より怒りでウルトラドーナツ人に化けそうだった熊。我ながら良く抑えられた。なので次は食品工場だ。食事しながら仕事が出来るこんな良いところはねぇ。...てこれも地味だ熊。昨日とそんな変わらないそして一ケ月がたった。
「はい、今月分の給料」
「え?これだけ?これじゃ帰れない熊!」
「正社員だったらもっと増えるわ。けどあなたパートだし、違法労働何て思わないいでよ」
「一生懸命働いて帰ってやる熊!一話終了!」




