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悪役令嬢になるはずだった闇の女王 ~悪役令嬢に転生したから、闇の組織を作っとく~
というのも書いています。
こちらも是非。
勇者は思考を巡らせた。
もし、ここで自分が魔王でないと分かれば、殺される確率は高い。
ならば、
「あの勇者。予想以上の強さだった」
それっぽくやるしかない。
魔王らしくしながらも、相手から情報を引き出す必要がある。
「そう、ですか。殺せたのですか?」
「……勇者以外は殺せた」
気落ちしたように答える。
相手の魔族の少女も、その表情を見て悲しそうな顔になる。
「で、では、こちらの生き残りは」
「……俺だけだ」
「……そうですか」
周りのモノたちの表情も暗い。
勇者は、この空気を変えるため、わざとらしく、
「そ、そうだ!勇者がまだ戻っていないかも知れない!追撃隊の準備をさせろ!」




