成績優秀、容姿端麗の真田可憐さんについて
教室の1番奥の1番後ろの席。
放課後はいつもここで、5時まで時間を潰す。
これはバカ陽キャとガリ勉陰キャの物語
「真田可憐ほんまズルいわ。」
「あーわかるわー、あんなちっちゃいのに胸バリでかない?ほんで、可愛くてポニーテールやろ?あの可愛さ異常やって、あんなん惚れてまうやん。だから俺昨日告ったもん。」
「は?いきなりなんの話や。俺、真田可憐の学力の話ししてんねんで。だって席隣やけど模試の結果覗き見したら校内一位やで。ズルいやん。いっつも遊んでそうな雰囲気醸し出してるのにさ。てか、何さっきの。告ったん?お前が、嘘やろThe King of 陰キャのお前が。」
「見事に振られt「やんな!」
「おい、まだ俺喋ってるやろ。話終わらすなや。ワンチャン見事に振られてないって言うかも知れんやろ。」
「まぁ…そうやな。で、実際どうやったん?」
「振られt「やんな!」
「だから、話を遮るのやめよや。」
「ごめんって、なんか嬉しくてさ。」
「嬉しくはないやろ。友達が振られてんで、励ますのが筋やん普通。」
「ほんまごめんて。で、真田の学力の話やったけ?続けてや。」
「話そらすなや、いやそらしてないか。別に大した話じゃないけどな真田さん教えんのも上手いなって思って。」
「そうなんや。って何で教えるの上手いってわかるん?」
「だって、俺模試の前に真田可憐の家で勉強教えてもらったもん。だから、偏差値学年三位やってん。」
「は?お前あの真田の家行ったん?ほんまに言うてんの。え、てことは…」
「普通に勉強教えてもらってただけやで。でなんか静かになって気まずかったから告った。」
「ムードもクソもないやんそれ。真田かわいそやな。で、なんて告ったん?」
「えっと…僕のLINEの友達になってくれませんかって告った。」
「ブッwww、やっば。LINEの友達は草やて。それで振られるとかお前信用なさすぎやろwww」
「いや、向こうスマホでLINEやってないらしい。」
「なんやそれ、おもんな。クソしょーもな。時間返せ。」
「何で残念がってんねん。ってヤバいもうこんな時間やわ、帰らな。ほなまた明日な。」
「おう、バイバイ。」
-fin-
はじめまして。
今回「カンサイ!ダイアレクト!」を読んでいただきありがとうございます。
作品の題名である「カンサイ!ダイアレクト!」についてですが、意味は英語で関西弁と言う意味です。そのまんまですね。友人に関西弁は何話しているのかわからないと言われたのがキッカケで書いた物ですので、緻密なストーリーは無くただ高校生2人が関西弁で話すと言う内容になっています。僕自身、関西弁をベラベラ話すのでそのうち関西弁の文法書でも書こうかななんて思っています。
次回投稿は年明けになると思いますが、どうか温かい目でご覧ください。
ご意見などありましたら、ご指導いただけると有り難いです。
あと、関西人は「〜してまんがな!」なんて言いませんよ?