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幕間 どこかの島にある童話

むかしむかし。


島にはたくさんの人が住んでいました。


男の人と女の人は島を半分こにして、分かれて住んでいました。


男の人はとても力持ちで、力仕事が大好きでした。


女の人は勉強して、たくさんの魔法を使えるようになりました。


普段会うことのない彼らですが、年に数回、大きなお祭りがあります。


そのお祭りでは、男の人も女の人も仲良く島を使うことができます。


「やーれっさ。こーれっさ」


みんなで輪になって踊っている人もいれば。


「らーらら、らーら♪」


笑顔で歌を歌っている人もいて、なんだかみんな楽しそうです。


そんなとき、ある男の子がいいました。


「パパ! 今日はあの大きな山の反対側から登ってみたい!」


男の子は遠くに見える山を指差しました。


その山は島のちょうど真ん中にある山なので、いつもだったら片方しか登れません。


ですが、今日はお祭り。


いつもは登れない道で今日は登ることができるのです。


「そうだな。一緒に登ろう」

「わーい!」


それではいざ、登ろうとしたときでした。


ドンッ、という大きな音がして山から火が噴き出しました。


「わああああ!」


さっきまでの楽しいお祭りがまるで嘘のよう。


島の家がどんどん燃えていきます。


ボウボウ、ボウボウ。


「水よ。水をかけましょう」


女の人たちが言いました。


「そうだ。そうしよう!」


男の人は海まで走ってバケツに水を汲むと、火にめがけて一気に水をかけます。


女の人は勉強した水の魔法を使って、少しずつ火を消そうとします。


バシャッ、バシャッ。ジャー、ジャー。


それでも火は止まりません。


そんなときでした。


「助けてくれー!」


山に登ろうとしていた男の子の父親の叫び声が聞こえました。


「大丈夫か!」


三人の男が慌てて向かうと、大きな大きな赤い蛇が男の子の上にズシンと乗っかっていたのです。


男の子の父親が力いっぱい蛇を押しますが、ビクともしません。


「お願いだ。うちの子を助けてくれ!」


父親がもう一度叫びます。


「待ってろ、今助けてやるからな」

「俺たちは力もちだからな!」

「すぐに助けてやれるぞ」


そう言って、三人の男も協力して蛇を押しますがビクともしません。


「パパー! パパー!」


男の子が泣きだしますが、どんなに頑張っても蛇は動きません。


もうダメだ。そう思ったときでした。


バサッ、バサッ。


羽の音が聞こえます。


「なんだ、あれは!」


遠くの方から来るのは、蛇よりもさらに大きな大きな青い鳥。


大きな鳥は水をばらまいて火を消して、その大きなくちばしで蛇をぱくりと咥えました。


あれだけ押しても動かなかった蛇ですが、それよりも大きい鳥にはかないません。


蛇を咥えたまま山の方へと飛んで行った鳥は、蛇を山の頂上にポイッと捨てると、山にフタをしました。


これでもう危険はありません。


島はあの青い鳥に守られたのです。


「あの青い鳥が守ってくださった!」


誰かが言いました。


「ありがとう、ありがとう!」


島の人たちがお礼を言うと、鳥は大きな翼をはためかせてどこかに飛んでいきました。


鳥が見えなくなっても島の人たちはお礼を言い続けました。



さて、この話でどれだけ先の展開が読めますか?

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― 新着の感想 ―
[良い点] こういう伝承は結構好きです。どれがなんの暗示なのかなって考えたりするのが面白いですね [一言] 赤い蛇に青い鳥…なんとなく分かったかな(分かってない)
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