表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/12

R&J 1-2-1 パリス登場

第一部 第二場

1-2-1

キャピュレットの館。キャピュレットとパリス、そして召使登場

キャピュレットJ  騒ぎについては両成敗ということになりました。モンタギューも私ももう年だ。年寄りにとってはいさかいをやめることも無理なことではないのだが。

パリス   両家とも確たる家でありながら、その間柄については残念なことです。そのこともそのことながら、私がお願い申し上げたことについてはお考えいただけましたでしょうか。

キャピュレットJ  そのことについては前に申し上げたことを繰り返すしかないのです。娘はまだ世間も知らず、十四の春を迎えるところ。娘盛りの伸び盛りで、あと二夏、太陽をあびて育ちませんことには。  

パリス   それはごもっともなことではありますが、もっと若くして幸福な母となっている女性も見知っております。

キャピュレットJ  いかにも。しかし私どもは子供にみな先立たれ、残すはあの娘ばかり。この世の望みと楽しみのすべてなのです。娘があなたに想いをよせるなら、それはそれまでのこと。私の承諾などは添え物にすぎません。パリス様、あなたが娘の心をつかむことが先決です。にしても、おりもおり、今夜は我が家にとって恒例の宴の晩です。夜空を照らすこの世の星、美しい女性たちに立ち交じり、花なら蕾の乙女たちをよくよく御覧になるがよい。心にとまる花もあるでしょう。うちの娘もおりますが、ものの数ではありません。では、ごいっしょに。(召使に紙切れを渡して)ここに名前のある方々をベローナじゅうからお招きするのだ。今夜、ぜひともおいでくださいますようにと申し上げるのだぞ。

キャピュレットとパリス退場。



シェイクスピア ロミオとジュリエット 第一幕第二場

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ