おっさんと魔物
今日俺はこの街に引っ越してきた。
新しい家は少し年季の入った家で少し古臭い。でも俺は嫌いじゃなかった。
「引っ越してきたが何をしょうか?」
俺はアメリカ軍のSEALsだった。戦闘での怪我から退役して、新たな人生を歩もうとしていた。
(引っ越してきたのはいいけど何をしようか。うーん本を読むのが好きだから本屋をひらこうか?いっそ小説家にでもなってしまおうか。)
現役だった稼いだ金の貯金もまだ残っておりまだ無職でも生きていられるだけの蓄えがあった。だからやりたいことが見つかるまでは何もしないことに決めた。
椅子に深く腰を掛けてタバコ吸いながら酒を飲む今日はもう寝ることに決めた。
次の日俺は街を散歩することにした。
街を散歩して図書館に寄って本を読んでいるともう夕方になっていた。
家に帰る途中、雨が降り出したので喫茶店によってコーヒーを飲んでいると、ふと噂が耳に入ってきた
「最近この辺で魔物が出て国の国際魔法研究機関の人が来てるらしいよ?」
と男がコーヒーをすすりながら、隣の柄のワルそうな男に話した。柄の悪い男は顔をしかめた。
「まじかよ、魔物が出るだけでも珍しいのによりによって俺らの住んでる街にでるかのかよ。」
(ふーんそんなことがあったのか。まぁ俺には関係ないか。)
家に帰宅しお気に入りの椅子に腰を掛けタバコを吸いながらテレビを見ていた。
すると隣の部屋から。
バリーーンというガラスの割れる音が聞こえてきた。
(ちっ、なんだ?強盗か?引っ越してきたばかりなのに。)
かけてあった愛銃のガバとマガジンのホルダーをとり急いで隣の部屋に向かった。
するとそこには、右目が赤くそして右手が異常に黒くそして大きく変化している男が立っていた。
俺はその男に銃を向けて
「freeze!」
と叫んだ。
「止まらないと打つぞ」
すると男は。
「君にはすまないがこれも娘のためだ死んでもらう。」
そう言い放った瞬間男はありえな速さでこちらに向かってきた。
「クソッタレが」
と言い放ち額に3発銃弾を打ち込んだ。
男は怯むことなく突っ込んでくる。
「こいつ…」
右手から放てれるフック人間技とは思えない速さ。
だが素人のパンチ、来る前に読んで攻撃を躱す。
(おっと)
男に蹴りを入れ体を入れ替えて距離を取る。
雨で透けた服の下心臓が異常にでかくなっている。
(お、弱点ハッケーン)
すかさず心臓に2発が男は心臓を右手で庇い突進してきた。
(ダメだな相手の体制を崩さないと)
突進してくる男の左ほ膝に銃弾を2発打ち込んだ。
男は体制を崩し跪く。
弾切れだ、男に撃ち込める玉はなかった。
が俺は思いっきり心臓に蹴りを入れてやった。
「ぶうっっ!」
男は苦しみよろけた。
(まず1ダメージってところか。)
マガジンを素早く入れ替えて構える。
男はふらつきながら隣においてあった淡水魚の入れる大きめの水槽をこちらに投げてきた。
「おっとっと。」
飛んできた水槽をかわす。
すると男は次々と魚の入っていない水槽を投げてきた。
「あ~あ、魚飼おうと思ってたのに。」
(しかも部屋が水浸、掃除大変そうだな。)
4発の弾丸をもう一度左足に放つ。
「もうその手には乗らなねーよ!」
右手でガードされると突進してきた。
かわしきれず直撃。
床にたたきつけられる。
「ぐっ」
男は馬乗りになって拳を振り上げた
「死ねぇぇぇぇぇぇえぇぇえぇえぇ!」
バコーーーン
俺は顔を曲げギリギリ避けた。
右手は床に突き刺さっていた。
「やっと見せてくれたなアンタのそのでかい心臓を」
パンパンパン
3発の銃弾が心臓に直撃する。
「うぉぉぉぉぉぉぉおぉぉお」
男はそのまま床に倒れる。
「マガジン最後のマガジンだった。」
男の生死を確認しようとしたその時男が震えながら起き上がった。
「なっ!」
男は震えた声で
「まだ終わっていない…」
そうつぶやいた。
「おいおいマジかよ。」
(間合いを取ろう)
男との距離を取る。
「ぐっっ…」
(もうこの腕を振るのはもう無理だ、これが最後の攻撃だ。)
「ウォォォおぉぉぉおぉぉぉオォォ!」
男が叫びを上げる、最後の追い詰められたあとのない叫びを。
すると男の右腕が電気に包まれた。
(これが最後の魔力、床が水浸し、もうこの腕を挙げる力すら残ってない、せめて時間を稼いで体力さえ回復できれば!腕に電気がある以上奴は近づけないだろう。まぁ来たら来たで床に腕をつけて感電死させてやるけどな。)
男が笑みを浮かべる。
(ふっ…それで抑止力になってるつもりか?)
男に向かって全力疾走で向かった
(あいつバカか?まぁいい死ね!!)
床に腕がつけられる。
が感電することも無く男の心臓を蹴り上げる。
「がはぁぁぁあっ」
男は床に倒れ込む。
「学校で習わなかったか?純粋な水は電気流さないって。
(よかった。先に水だけ入れてて)
「なぁ…アンタお願いがある。」
息を切らしながら男が縋るように声をかけてきた。
「なんだよ」
「俺の娘を助けてくれ!」
男は必死だった。
「嫌だね、殺されかけたんだあんたに」
「頼む金ならある、threecityのRising street 1234番地に古いマンションがある、345号室だ、その部屋のタンスの下に隠し扉があるその下の金庫に100,000ドル入っている。金庫の番号は4265だ、頼む!受けてくれ!」
100,000ドルはでかい。
「はぁ…受けよう」
「ほ…本当か?」
「ああ、だが俺が本当にあんたの娘を助ける保証はどこにもないんだぜ?」
「かまわない…娘が助かる可能性があるなら!」
必死にそう答えた。
「俺の懐のポケットに俺の娘が最後に確認された写真が入っている…最後…にあんたの名前は…?」
「Luke Mcdowall (ルーク マクドウォル)だ」
「そうか、ルークあとはたのんだぞ」
と言い残すと彼は息絶えた。
(まぁやることなかったしな金モデルって言うならやるしかないな。)
男の胸元を探った、すると胸元から写真が出てきたそう思いながら部屋を出ようとした時。
いきなりドアが開けられ。
バーーン
「そこを動くな!」
銃を装備した男が三人入ってきた
「ここに入ってきた男がいるだろ?おまえ…匿ってないか?」
と質問してきた男に対して悠々と
「その男ならそこで死んでるよ」
と答えた。
「なっ…!嘘だ!魔力を持たない人間がこいつを殺せるわけ無い!」
真ん中の若い男がそう叫んだ。
「嘘だと思うならそう思ってもらって構わないけど。あんたらこの壊れた部屋はあんたらが修理代出してくれんの?」
鋭い目で睨む。
すると渋めの男が
「ここで合ったことを話してくれないかな?」
と言ってきた。
「これでここで起こったことはすべてはなした。」
「協力に感謝する。ところで今から署に来ていただきたい。」
ため息を吐く。
「わかってるよ、いくら正当防衛でも人一人殺してるもんな。いや魔物か?」
その日書類やら聴取などで夜遅くまで署にいることになった。