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世界の終わりを望んでみた  作者: 白上 しろ
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兆し

パソコンを最初の画面に戻すと勝手に緊急ニュースが入ってきた。


緊急事態! 付近の住民は避難を!

― 巨大生物!? が暴走 ! ―


「何? 緊急避難って? そう言えばさっきからサイレンが」

突然、大きな地響きがして、ざわめきが聞こえる。周囲にお構いなしのアイカもさすがに慌てて外に出た。また地響きがした。遠くてよくは見えないが、空に浮く『何か』によってビルが破壊されているようだった。周囲の人々は騒然としていた。近くで見ようとする人々と同じようにアイカも走ったが、駆けつけた多くの警察によって止められる。その場で見るしかなかった。

「何、あれ?」

得体の知れない何かによって日常の風景の一部が破壊されていく。アイカの心の中で何かが大きくなった。アイカは唖然としながらも、心のどこかで笑っている自分に気が付いた。

「(何? この感覚。私、笑っている? でも、そう。壊してしまえばいいのよ。こんなくだらない世界なんて。すべて!)」

しかし、また何か別の光が幾つか現れた。見ると巨大な『何か』とぶつかっている様子であった。戦っているようにも見える。巨大な『何か』は倒されてしまったように灰化して消えていく。同時に地響きも音も収まった。現れた光もすぐ消えてしまった。


「(何? もう終わりなの?)」


騒然としている周囲にまるで無関心に、事態が飲み込めないままアイカは帰宅した


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