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世界の終わりを望んでみた  作者: 白上 しろ
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被害報告

翌日、深々と帽子を被り、マスクをした重装備のアイカは自転車でネットカフェに行っていた。アイカはスマホを持っていない。店に入りパソコンを閲覧する。昨日の『仮劇:魔女の世界へようこそ』を検索するが、出てこない。

「くそっ!」

アイカは舌打ちをして被害報告を書き込んだ。ペンネームを『闇イチゴ』とした。


『仮劇:魔女の世界へようこそ』というサイトを閲覧していたら、突然パソコンが壊れてしまいました。同じ被害に遭われた方はいますか?( PN:闇イチゴ )


その日はすぐには反応がなく、アカイはまた隠れるようにして帰って行った。

 

数日後、アイカはまた同じネットカフェに行った。すると書き込みに反応があった。


私も同じ目に遭いました。パソコンが壊れました……。( PN:flower )


同じく。塾のパソコンだったから良かったけれど(みっちり怒られはしました)。自分のだったら絶対ブチ切れているわ!( PN:廃棄物 )


アイカはメッセージを受け、新たに書き込みを入れた。


リアルに頭に来ます! 本当に世界を滅ぼしてやろうかしら?( PN:闇イチゴ )


少し時間が経った頃。どこからか緊急を促すようなサイレンが鳴っていた。しかし、アイカは気にとめず、焦るどころかむしろパソコンの前でほんの少し安心したようなため息をついた。

「私と似た人たちがいたんだ」

アイカは少し嬉しくなってチャットが出来るサイトと自分が現れる時間を載せた。


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