表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
世界の終わりを望んでみた  作者: 白上 しろ
5/78

美空①

とある廃棄物処理場にて。

カラスが飛び交う廃棄物の集まる広場でしきりにカメラのシャッターをきる深森美空。同じ年齢であるアイカと似た長い髪だが、アイカのように所々ばさつきがなく、端正な顔に相応しく流れるようなしとやかさがあった。きれいな青い目の奥には水底を覗くような深い色がある。その目に映るのは壊れた家電製品や車など鉄くずの塊達。夕日はこの廃棄物の山を美しく照らしていく。美空はひとしきり撮り終わると、カメラから顔を離し安堵の一息をついて夕日を眺めた。

「美しい」

今度は視線を夕日から廃棄物に移す。

「壊れゆくものの儚い姿」

美空はそれから何枚か写真を撮った後、壊れた時計を見つけ、思い出したかのように腕時計を見た。残念そうに思う。

「(塾の時間だわ)」

美空は惜しげに夕日に染められた廃棄物を見渡す。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ