パンコ戦②
ツバサと美空達は対峙する。
「お嬢様、離れていてください。その者を倒します」
美空はシンバルを持ったまま言った。
「あなたの相手は私よ」
美空は小さくシンバルを鳴らす。ツバサの側で小さな爆発は起き、ツバサは弾き飛ばされる。
「どう? 相手がどこにいてもこの武器さえあれば確実に仕留める事が出来るわ」
「私の相手はあくまで闇の魔女です!」
ツバサはパンコ目掛けて飛んでくる。武器を持っていないパンコは慌てふためいた。美空はシンバルを強く鳴らす。大きな爆音が起きてツバサとパンコも爆風で飛ばされる。ツバサは落下地点で体勢を立て直し着地するが、パンコは地面に転倒した。
「あっ、ごめん!」
美空はパンコに駆け寄ると、パンコは怒っていた。
「もう! だから言ったじゃん! 返してじゃん!」
パンコは美空からシンバルを強引に取り返すと、ツバサに体を向けた。パンコは自信ありげに語る。
「この武器の恐ろしさが分かったじゃん? 降参するじゃん?」
ツバサも自信気に語った。
「僕のスピードを捕らえられるでしょうか?」
「それじゃ、試して見るじゃん!」
パンコは愉快そうにシンバルを鳴らす。一発爆音が起きるとそのままパンコはシンバルを連打する。爆発も連動して起きる。周囲は爆風、爆音まみれとなる。美空は耳を両手でふさいで『うるさい!』と叫ぶが、爆音で誰にも聞こえない。連打していたパンコはようやく満足したように、息を切らしながらシンバルを打つ手を止めた。上機嫌で言った。
「木っ端微塵じゃん!」
ツバサが上空から降りてくる。パンコは驚いた。
「君は僕の動きの先を読めていない。シンバルの音から爆発が起きるまで少し時間がある。僕が今いる場所を狙って君がシンバルを打っても、素早く移動すれば外れてしまうのさ。しかも爆風に呑まれるより僕の方が早い!」
パンコは怒って言う。
「じゃ、どうすればいいじゃん!」
「それを僕に訊かれても困る」
美空がアドバスする。
「適当に打てばいいのよ!」
パンコがオウム返しに尋ねる。
「テキトウ?」
「そう。あなたがさっきまでやっていたように何も考えずに適当に打つのよ!」




