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ダークな感じさそれでいい  作者: 濱上翼
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第6話、古の獅子が牙を剥く

傷ついた両軍は野営の準備に忙しく出兵された農婦らは食事の支度を始めた。

そこに戦場で伝説を作るクレオ叔母さんの不味いシチューに被害を受け戦場から離脱する者も現れた。

その一方戦いに紛れて高額な値段で屋台を引いた商売人らも商売を始めていた。

殺気立った雰囲気はなくなり宴会とまではいかなかったが穏やかな夜が始まった。

戦場なのに農婦は傷を負った者を介抱した。

その中でダークネスは言う。

ダークネス:これだけの被害を出しマリンフィルはすでに陥落、ロマリア帝国の勢いもある。

こちらの被害状況を確認したい。

黒剣士:はい5千弱かと思われます。

ダークネス:そうか士気を高めるために傷ついた黒剣士らは後方に送り褒美に娼婦でも抱かせておけ。

イレイザ:それより明日の天候だ泥兵の勢いづく雨だ。

ダークネス:虎狼関を落とした泥兵ですか。

イレイザ:あぁあれは厄介な連中だ。あれの対応に追われるだろう。

精王フレイ:あの泥兵には核となる者があるはずです相当な術者が作り出したのでしょう。

しかし良質な泥ではなくてはあそこまで成長し襲ってくることはない。

泥兵の根源を突き止め対処しなくてはなりません。これ以上泥兵が増えればこちらが絶対に不利です。

リリア:その任務私達が請け負います。

レド:えぇなんでー

ラスティーユ:こんな疲労感の中でその任務を受けるのか冗談じゃない。

リリア:あの戦いで一番厄介だった泥兵の根源をなくせる大切な任務なんだ。

私達4人の力があれば必ずや成功させられる。

ルシルダ:えぇ!?私もその四人の中に含まれているのかしら。

その頃陥落したマリンフィルで野営するレオルド軍とロマリア帝国軍は意見を交わしていた。

レオルド:敵も多少はやるな。ところで確認しておきたいがいいかユー大陸の王は我でいいのだな。

シャロー将軍:あぁ約束は果たそう。だが南の土地は我らが統治するがいいか。

しかし王に返り咲いて貴方は何か目的があるのか?。

レオルド:あぁ復讐を果たした後には紅の血筋を復興させる。我が父リューク王が生涯ただ一つなすことができなかった野望、紅国を作ることだ。

同時刻荒くれ者が集まる都市レスポワールにて

ブラッドロア:ついにこの時が来た我らはここに決起する。皆赤い鬣のライオンの旗を掲げよ。

赤風特攻隊の印を・・・今この時憎きロマリア帝国を討つ。

兵士:うぉお我ら赤風特攻隊だぁー。

クロウディア:マリンフィルは陥落した。剣誓会の黒剣士らも当てにはならない。

両者共倒れが妥当だが我らは一直線に奴の首を狙いこの戦いに終止符を打つ。

憎きシャローを殺せ。

同時刻マリンフィル郊外ロマリアの野営地点にて・・・。

ロマリア兵:ウッドの森が騒がしい。一大事です。南から北上する軍団あり。旗印から狂獅子ブラッドロアと思われます。

シャロー将軍:なに若輩者が我らの命を狙うか。奴とは因縁深いここに来て群衆を集めるとは。

直ぐに野営を引き払い陥落したマリンフィルに兵を集めよ。今宵は籠城となろう。

レオルド:ふん人間なら我らが相手をしよう。お前達には眠る事は欠かせないだろうからな。

レム:しかし旦那様こちらも昨日の戦いで回せる兵は限られております。

レオルド:泥兵を増産するようにスノールにいいつけろ。後は屍兵を操る蟲師に言え。

今日は寝る暇も無いとな。

蟲師アザエル、刃牙王ロウガ、ボーカジャッカよそれぞれ屍兵3千を率いて狂獅子ブラッドロアの首を持ってまいれ。

ボーカジャッカ:はい陛下

ロウガ:ぐははは悪いが兄貴俺が奴の首を刎ねてやるよ。

蟲師アザエル:本当に馬鹿な奴らだ我らに勝てる訳ねぇのにな。

屍兵9千がブラッドロア率いる赤風特攻隊3千に襲いかかる。

月光に照らされる中素早い矢の雨が屍兵に突き刺さり緑の炎が上がる。

シュナイザー率いる別働隊2千が丘からセイントと呼ばれる矢を撃つ。

そのセイントとは対屍兵用に作られた矢である。死んだ者に当たると魂が浄化し消えると言う。

ボーカジャッカ:何だと屍兵が動きを止め焼け死んでいくぞどういう事だ?。

ブラッドロア:ふははは凄い威力だぜセイントの矢は!!屍兵が浄化していくぞ。

黒剣士らの放つ光矢とは別格だぜ。

蟲師アザエル:直ぐに矢が届く限界地点まで兵を戻すように伝達せよ。

ロウガ:何だ俺の従える屍兵1千が一瞬で全滅したぞどうなってやがる。

ブラッドロア:ふはははと笑いながら屍兵を自慢の槍、龍天方戟で破壊し進む。

ブラッドロアは馬の機動力を巧みに使い地面から這い出る屍兵を蹴散らした。

頭蓋骨と泥のような血が飛び跳ねると真っ赤な眼ブラッディ・アイを輝かせ言う。

ブラッドロア:雑魚は邪魔だぁー。

ボーカジャッカ:司令塔であるアザエルを守るんだ。奴は俺が何とかしよう。といい身の丈を超す剣で深く構えブラッドロアの馬の足を削ぎ落す。

馬は悲痛を上げるがブラッドロアは馬を乗り捨て空中で龍天方戟をしならせ一撃を与える。

地面が陥没するくらいの一撃にボーカジャッカの肉体は一撃で裂かれ出血した。

ボーカジャッカ:何と言う一撃だ。俺が片膝をついたのはレオルド様以外に無いはずなのに。

ガロウ:兄貴ぃー

ボーカジャッカは狼人の誇りを傷つけられ怒り浸透し立ちあがりブラッドロアに斬り払いをする。

身のこなしの素早いブラッドロアはそれを嘲笑うかの様に後退し二人は見張った。

ブラッドロア:お前のその剣扇風機みたいだな。あぶねぇあぶねぇだが俺様には勝てない。

と堂々した態度で地面に重たい龍天方戟を突き刺し言う。

その時周りでは屍兵が赤風特攻隊戦士に押されていた。

ボーカジャッカは立ち上がるとセイントを交わしブラッドロアの影に潜り込み背後をとった。

しかしブラッドロアは半笑いでそれを見切りボーカジャッカの鳩尾に龍天方戟の一撃を見舞う。

ブラッドロア:残念読め読めの戦術だな。狼人は汚いからそんな手で来ると思ったぜ。

ボーカジャッカは口から涎を吐きだし蹲る。それを見ていた弟分のガロウがブラッドロアに斬りかかるが後ろから来たクロウディアの技ディアクロウの無数の黒い羽の矢に撃ち抜かれ戦死した。

ボーカジャッカ:まっ待ってくれ殺さないでくれ俺はこんな非人道的な事はしたくないんだ。

嫌々奴に従っているだけなんだ。

その時ブラッドロアは背筋を凍らせた。配下であるボーカジャッカの胴体を吹き飛ばし奴が現れたのだ。

レオルド:不甲斐ない黙って死ねばいいものを死を恐れるか。

ボーカジャッカ:違うんです俺は・・・と言いかけた瞬間レオルドの剣が地面から起き上がろうとするボーカジャッカの頭を串刺しにする。

レオルド:悲しい今日二人も配下が散っていた。数百年生きているが仲間が死ぬ時が一番胸にくる。

どんな役立たずでもクソ野郎でもだ。といい胸に手を当て悲しい表情を一瞬思わせ怒りの表情へと変貌する。

ブラッディ・アイそれを持つと言う者の性か争いを生み破壊を楽しむ俺もお前も同じだ。

人を殺す事争い戦が好きなんだろ。そして見出した答え聞かせてもらおうかといい殺気を放った。

その殺気で周りにいた赤風特攻兵は切り刻まれバラバラになった。

それを見たブラッドロアは背筋を凍らせ身構える。

瞬間的に二刀が振り落とされる。遠くから見ていたクロウディアが駆け付けその二刀を止め言う。

クロウディア:何をしているボーとしてると死ぬぞ。

ブラッドロアは地面に突き刺した龍天方戟を素早く抜きレオルドの胴体を切り裂き言い返す。

ブラッドロア:いや戦況が変わってきたなぁーと思ってといい遠目でロマリア帝国軍の包囲網を抜ける小隊に眼を向けた。

同時刻ワーテルローの草原にて

ルシルダ:皆見えるあれが泥兵が生まれてくる岬よ。

リリア:あそこか皆気合い入れていけ今は奴がレオルドを足止めしてくれている絶好の機会だ。

ラスティーユ:へいへいと気のない返事をする。

レド:はいはい早く済ませましょう。

レム:ここから先は行っちゃダメといい大きな蝙蝠の羽をばたつかせいう。

レド:出たな変態蝙蝠お化け。と言い剣で振りほどく。

その声に雪原の魔女スノールが赤い眼でこちらを睨むと吹雪を吹かせ殺意を送った。

スノールは戦杖を振り回し氷の鉄槌が小隊の頭上に落下してくる。

それを見たリリアは胸に炎を滾らせブレイブハートを打ち鳴らし氷の鉄槌と激突させた。

岬に佇む展望台が揺れる程の威力にそこで働く小鬼が騒ぎ立て逃げまどう。

スノール:ほぉ中々やるねぇだが私も紅眷族の優秀な魔女だ。こいつでも相手にどうよ。といい地面から岩を纏った大きな体のトロールを嗾ける。

こいつは大鬼とは行かないがそれなりの力はあるよ普通の泥兵の10倍の時間を使い作った僕のオリジナルだ。

岩トロール:ご主人こいつ殺していい?

スノール:おお驚きだ言葉を喋ったぞ。いいぞいいぞ我が息子ようんと殺していいよ。

3対4だ人数は1人足りないがこいつがいれば分はこっちにあるなふふふと鼻で笑う。

スノールは黒髪を凍てつかせまるで兜を被ったような髪型に変貌した。

地面に降らせた雪で自分の分身を作り凍てつく数百の槍で攻撃を開始した。

それを溶かそうとするリリアにスノールは焦点を合わせた。

赤い眼がリリアの心臓を捕まえ苦しめる。リリアは悲鳴を上げて炎を暴走させた。

誰かれ構わずめちゃめちゃに炎を放つ。ルシルダは岩トロールの足を凍結させ岩トロールの一撃を氷の壁で回避し戦う。レドはレムと空中戦を試みる。

残された私はリリアを正常に戻そうと静寂の念を送りながらスノールに龍衝円舞・螺旋を喰らわせた。

赤い龍が誓いの剣に巻き付き赤い鱗を飛ばしながらスノールの雪で作った分身を次々と破壊した。

ラスティーユ:どうよこの威力

スノール:素晴らしい女でその破壊剣に到達するとは中々いませんよ。しかしガードナーの使い方はそれ以外にもあるといい雪豹のガードナーを全身に纏い凍てついた鎧兜を纏った。

ルシルダ:全身黒武装を使える奴がいるとはね。

レド:見た事あるぞ。ガードナーを全身に纏い強化する技だろ。

スノール:どんな剣撃も阻む黒剣士の最終形態だまぁ私は黒剣士ではないがね。

これを作った者として正しい使い方をしているだけさ。全身を強化したからスピードも増すよといいラスティーユの眼の前で眩い光が弾けた。

その瞬間ラスティーユは土煙りを上げながら後方へと吹っ飛んだ。

リリア:ラスティーユ!!!と叫び髪を炎に変え岩トロールの胴体に火を帯びた剣を打ち込み確認する。

ルシルダ:ここは任せるはあの魔女危険だわ。といい戦闘から離脱し氷の斬撃をスノールに放ち戦闘態勢に入った。

スノール:氷と氷どちらが上かを決めるのも面白いかもね。といいルシルダの氷撃を返しルシルダを瞬時に凍結させた。

それを見たラスティーユは起き上り顔に血管を浮かせ辺りに電撃を放ち言う。

ラスティーユ:ルシルダをよくもぉー!!!。

怒りを爆発させたラスティーユが赤龍のガードナーで全身武装し言う。

スノール:何と言う成長を見せる女だ。全身黒武装をそう簡単に使うとは。といいルシルダを凍結させた塊をくるくる回し言う。これを割ったら更なる進化を見せるかしらね。と笑い言う。

その挑発に怒りに満ちたラスティーユは音速で駆け抜ける電撃を放ちスノールの体を感電させた。

雪の伝導率を過信していたスノールがブラッディ・アイを見開きその電撃を押し返す。

二人は感電しながら火花を散らして激突した。

徐々に二人の体力は失われ息を切らせた二人は中央で氷の柱と電撃の渦に飲まれた。

スノール:わっ分かったから放せ。

体に電流を流すラスティーユは眼をレッドグラスに変え全身から闘気を放ちスノールの首を力一杯掴み放さない。

氷の柱の上でスノールは首を絞められ悶絶すると氷の柱とその周辺の冷気が一気に崩壊した。

二人は氷の崩落の中消えた。

その頃レドとレムの空中戦は氷の大地崩落で二人を助けるため中断された。

レド:ラスティーユ!!!

レム:スノール様ぁー

レドの両手は黒い翼となりラスティーユを追いかける。氷の柱が倒れ意識を失ったラスティーユを崩落する中、助けると安全な荒野へと体を預けた。

レドも気がついた、自分も誰かを守ろうとする事で必死になり自分の中に眠る力を開花させた事にだ。

レドは自分も全身黒武装を出来た事に喜びラスティーユの寝顔を見下ろし黒い羽で覆われた両手を喜んで翻した。

その頃大地の裂け目に岩トロールを追いやり激戦を終わらせたリリアがこちらに歩み寄り言う。

リリア:何とかなったなだがルシルダが・・・こんな状態だ。といい氷漬けのルシルダを見下ろし言う。

崩落した穴の中で蒼く輝くルシルダを二人は見た。

レド:皆無事で何よりだ。小言を言う奴と暴走する奴は静かなようだが。

リリア:しかしお前がレッドグラスになるとは一番の驚きだそれに呑気に寝ている奴もな二人には先を越されたなふはははと笑いが零れる。

それでは泥兵製造所を破壊するかと呟くと手に炎を集め泥兵製造所の中に向かって投げると火を纏った赤い不死鳥が寂しそうになき全体を焼き払った。

爆発する泥兵製造所を後に俺達は任務を遂行し戦場から身を引いた。

氷漬けのルシルダをリリアの不死鳥の熱で溶かしレドが肩を貸し言う。

レド:無理するなよこんな所で死なれては迷惑だこの戦いは始まったばかりだからな。

遠くからレドの眼に映った光景は尋常ではなかった。

ロマリア帝国装甲車両が黒い先鋭戦闘型バイクの攻撃を全て弾き返し押しつぶしワーテルローを走行する。戦況は思わしくない。

空からはロマリア帝国空撃部隊が王都ディアバールの茨の守りを打ち消そうと空から大量の火炎弾を落とし焼き焦げた匂いが辺りを覆う。

視界も悪くなってきたワーテルローの戦いは後半戦へともつれ込む。

黒剣士も不死鳥派黒剣士を有効に使い鉄の板で覆われた装甲車両の内部をすり抜け爆発させた。

爆発した不死鳥は悲しい声をあげ装甲車内部の人を焼き殺し何度も蘇り1千もの装甲車を炎上させた。

煙立つワーテルローでは死体の山で歩く場所がほとんどないほどの遺体が積み重なる。

遠くからやけになった対空砲を打ち鳴らし空から攻めてくる黒剣士らを撃ち落しワーテルローの戦いは終盤へと向かった。

その中でもイレイザは師子王の異名を見せる鼓膜が破壊されるほどの雄たけびを上げて敵の心をかき乱し不安と動揺を与える。

散らばって統率がとれなくなったロマリア帝国軍らは一時退却する。

X剣士らは敵の大将ジェラードを拘束していた。

その頃ワーテルローの荒野ではブラッドロアと屍の王レオルドとの激しい攻防が繰り広げられる。

ブラッドロア:龍天直撃りゅうてんちょくげきという槍の斬り払いをレオルドの頭上で爆発させた。

龍天直撃の威力にレオルドは頭上で二刀を交差させ全身に伝わる一撃を受け後退する。

レオルド:凄い一撃だその威力で肩の骨が折れてしまったようだ。

ブラッドロア:どうしたこれで終わりか??。

レオルド:くくくははははこんなに楽しい事はない。長年生きてきたかいがあったここからは本気で行くぞ。といい髪を赤い蛇に変えトランスしサラマンダーの姿に変貌する。

レオルドの両目ブラッディ・アイは真っ赤な蛇の眼に変わり全身から紅のオーラを出す。

灰色の素肌から血管を浮き立たせ二刀を握りしめる。

地に一撃払うと大地は裂け崩れた。頭上の真っ赤なサラマンダーを唸らせ牙を剥くとブラッドロアはブラッディ・アイを開眼させ二人の距離を測った。

ブラッドロアは龍天方戟を前にだしサラマンダーの攻撃範囲を図ると横に向けて薙ぎ払いをしけん制した。

レオルドの二刀と頭上に踊るサラマンダーの俊敏な攻撃を槍一本で交わす。

ブラッドロアは地面から黒いガードナーシャドウメイトを全身に纏わせ無意識の内に黒剣士上級者が使う全身黒武装を開花させていた。そして横から黒い長い爪シャドウハントがレオルドを横から薙ぎ払うとレオルドは悶絶し後退した。

鋼鉄も砕くシャドウハントの威力にレオルドは眼から赤い涙を一筋流す。

レオルド:数百年生きてきてここまで追い詰められたことはなかった。心から感謝する。

我の意志を砕くであろう者は今宵の戦いで大きく進化を遂げた。我は強さへの憧れを抱き父を慕い陥れられた運命を呪って生きてきた。

だが今はお前との戦いが楽しい。何故かというとお前が使う黒き鬼の手のガードナーは真の王が継承する物なのだ。

どちらが王に相応しいかを今、天は測っているのだろう。それに我は答える生き残るのは我だ。

黒い鬼の手を使える者はこの世に二人はいらない。真の王になるのは我かお前かどちらかだこの世に王は一人で十分だ。

今一度言おう。我の夢は真の王に返り咲くことその覇誰にも止められない。といい全身から紫のオーラを放ち二刀に通わせた。そして邪道炎殺剣を剣に纏う。それに触れた者は一瞬で燃え消えていくという技であった。

それに対してブラッドロアは全身黒武装と龍天方戟の刃を黒く染め二人は中央で激突した。

燃えさかる炎の中紫の炎は一瞬にして黒い刃に消され一体に斬音を響かせながら砕け散った。

ブラッドロアの放った刃がレオルドの身体を貫くと邪道炎に焼かれながらレオルドは言う。

レオルド:夢半ばで倒れることとなったが悔いはない。我は王の器ではないのであろう。

天は最後で我を王とは認めてはくれぬのか。我の覇道を打ち破った男よお前の生き様死の世界で見ていよう。といい紫の邪道炎に焼かれレオルドは灰となり消えた。

ブラッドロアは龍天方戟を振り払い悲しき運命に生きた屍の王レオルドに言う。

ブラッドロア:あんたは確かに強かっただが負ければ地獄行きよ。死者の国があるのならばそこで眠っていろ。俺はあんたを踏み台にしてこの世で輝いて見せるぜ。

そして二日目の戦いはこれで終わる。

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