第33話、運命の歯車がかける時
前日の夜船着き場での事・・・。
狂彗:三日経って三本刀も集まり500もお前につきしたがって仕事もろくにこなせてないし誰かが賭博場を襲撃してから売上金がお前の給料よりも多額に赤字だ。
500人も他に仕事があるわけであってな責任を取らなければならない。
ナマズ髭のドン:そんなお頭ぁー命だけは勘弁してください。
死に花の狂彗:無駄な仕事をする奴は代償を払ってもらはなければならない。正直言って無能な奴はいらないというわけだ。と素早く拳銃を取り出し額を撃ち抜いてナマズ髭のドンを船底に鎮めた。
古い仲だったがお前の顔も体格も最初から嫌いだった。あぁー役立たずがこの世を去ったことだし今晩は飲み明かそう。
それにしても誰が流言を流したのか気になる新しい賭博場を務める男も必要になった。
幹部リストをくれとグラサン越しから暗い瞳を覗かせる。
死に花の狂彗:えぇーとこいつでいいやこいつでと指を何回も指した。
悔しいな友を失って悔しいなぁー誰か仇を取ってくれないかなぁーと少し涙を滲ませた。
ドンも風貌は嫌いだったがいいやつだった。最初は懸命に働いてくれて人動力にもなった。
接客が生きがいみたいな奴だったがこんなことになるなんてなぁーとドンの飛び散った血を蹴り上げて消した。
今夜の夜会で俺も叱られる親父の拳骨が顎外れるくらいぶん殴られる。
5万の頭目でも親父には逆らえないしな。
組員:引退した親父さんなんか何の権限があるんですか?。
死に花の狂彗:そうだなぁーお前も痛みを受け入れてくれるかと拳銃を取り出し口出しした組員の片足を打ち抜きため息を吐いた。
さてさて寒気もしてきたし今夜はドンのお別れ会だぁー。と一気に明るく弾けた。
そんな夜更けを迎える頃カリスは一人ソファーの上で窓から月明りを見上げ腕を組み考えに浸る。紫色に変色した眼でふっと気を取り直し闇の気配を感じる。
そっとソファーから飛び起きると白い仮面に黒く淀んだ目つきの黒装束の男が私に向かって手招きしていた。
カリスは剣聖のペンダントがその黒装束の男に共鳴し七色に光を上げる。
それは眩い炎となり部屋を照らすとカリスの胸元から体を引き上げる。
宙に浮くカリスをその黒装束の仮面の男はけらけらと笑った。
白い仮面をした黒装束の男:お初にお目にかかります。魂の貿易商人のアスタリスクでございます。
魔の気に過敏に反応したようで驚かせてすみません。三爪の龍頭目カリス=グローバンさん。
今は変装してここに潜入調査でもしていらっしゃるのですね。
ホログラムが解けていますよ。こんな小奇麗な方だとは知らなかった。
おっほん今日伺ったのは他でもない。こちらに来てくれますかと黒い手で手招きした。
スーッと伸びる影のような細い黒い手でカリスを引き寄せ地面に着地させた。
七王家公認のペンダントの眩しさを遮るとカリスの瞳に黒い眼差しが溶け込む。
カリスはふっと後ろに下がり背中の誓いの剣を探す。
アスタリスク:おっと争いはご勘弁ください。今日は魂の交渉に来ました。
カリス:魂の交渉?
アスタリスク:我々は本来淡く光る魂を集めそれを液状にして寿命を延命するため日夜活動を続けております。貴方の魂も素晴らしいく高価な物ですが。
手に入れてほしい魂がございまして・・・
どうでしょう取引しませんか我々が用意したこの舞台でその男と決戦してもらいたい。
その男の魂を売り渡す代わりに高額なルーク紙幣を口座に振り込むことをお約束したい。
その男とは貴方が目的とするかの有名な狗龍会を束ねる男死に花の狂彗彼の魂を買い取りたい。女を不幸に陥れる不運な男の魂実に興味深い代物だ。観察して分かったのですが彼の魂は金運に溢れている黄色く淀みのない魂である。
だがその中に花が散った蕾がある。その蕾が欲しくて欲しくて価値のある物なのですはい。
でも私ども魂の貿易商人にはとても太刀打ちできない。
そこで一人殺そうが二人殺そうが全然平気な貴方に頼みたい。要するに暗殺依頼をしたいのです。
貴方にとって殺すのは得意分野でしょう。朝方親子連れを迷いもなく殺す光景に惚れました。
あんな斬新な殺し方を拝見し私は決心したのです。金に糸目はつけませんので・・・。
金の蕾という魂を回収しては頂けないでしょうか。私の風貌は朝は目立つので街角のバーにて交換取引をしたい。ここのカードにその場所を記しておきますのでいい取引だと思います。
ぜひともご協力をお願いいたします。と古びた革の鞄を両手に下げ黒い影を残して後ずさった。
カリス:おいちょっと待ってくれ。一方的に話を進めるな。
魂の貿易商人アスタリスク:カリスさん夜桜隊なんかに説得され買収されないでください私は三爪の龍を応援していますよでわこれで。
カリス:背筋が凍るほど生きた匂いのしない奴だなと気を取り直しソファーに寝転ぶ。
そして指でカードを見ると淡いグリーンの文字が浮かび一見クリスマスカードのようだった。
だが指でその文字をなぞると指に鋭い痛みが走り出し体中から悪寒がし出し始めた。
カードを素早く拾い上げると淡いグリーンの文字が赤くなり数字が羅列し始める。
そのカードには残り時間一か月と記載されている事に気づく。
私は驚き何度か確認するが時間が砂時計のように零れ落ちていく。
カリス:なんだこのカードは毒のカードかぁーくそぉー無理やりにでも始末しろとでも言うのかぁー。解毒剤もアスタリスクとかいう奴しか持っていないのか嫌なやり口だな。と自分の警戒心の無さに愕然として口をもごもご言わせた。
あぁー畜生・・・・・・・・。
一方酒場経営に悩むアクロスは愉快に数人の気の合う仲間と酒盛りを交わす。
アクロス:ここいらの奴等とは顔なじみになった。気の合う連中もできた。
ここら辺の奴らも元は下級民の出だというじゃないか。貧乏人が華やかな舞台に返り咲くやったね。と一気にグラスを空にした。
謎の男:こんなちんけな店で親父も苦労するだろうな売上金はどうなってんだろうな。
俺達は親父の傘に入って飲み食い自由だけど。
アクロス:あのチビのハデメの親父は誰だい。
組員:あぁー死に花の狂彗のバカ息子、ドラクロですよ。嫌な奴ですよ。
黒服ぞろぞろ連れてまた飲み食い自由です。あいつがいる限りこの辺の店は全部流行ってません。金払いも悪いし粗悪な連中ですよ。
なんかあれば直ぐに親父に泣きついて殺しも奔放で・・・。
アクロスさん嫌な連中に眼をつけられるからここを直ぐに出ましょう。
ドラクロ:おいそこの田舎者こそこそするな。こっちに来い。
アクロス:嫌な言い方だな。
組員:狂彗の息子さんどうしました。
ドラクロ:おぉここの店全部回ったけど全然流行ってない。客はどこへ行ったのやら運営確りやってんの?。
組員:お前がいるからだよと心に書き留める。いやぁー全然客足が遠のいてまして。
ドラクロ:そうかぁーこの繁華街も潮時かぁー。ネオン街も無駄な気がしてきた。
電気料金も高いし売上見込めないんじゃなぁー組員も食わせてはいけないなぁー。
でもさぁーお前達飯食ってんだろ。
何とかして客掴まないとだめじゃないの。
お前達が飲んだり食ったりしてんのにさなんで?効率悪いなぁー誰が責任者なのここの。
アクロス:俺が責任者ですが。
ドラクロ:そうか初めて見る奴だな。お前名前は??。まぁいいや直ぐに忘れるから。
それよりさ殺気放ってお前どういう奴か知りたいから名刺くれない。
アクロス:名刺ですか?。
ドラクロ:そうだ。ここの経営担当だろお前名刺くらいあるよな。親父の傘入ってるんだろ。
お前まさか雇われじゃないよね。そうかそうか初めて見る奴だから話が通じないか。
俺はさ売上金を回収に立ち寄っただけで財布が乏しんだ。
親父の店だ金位あるだろ。財布が遊び過ぎて空なんだ。
分かるよな今まで通りだよとアクロスの肩を掴んだ。
アクロスは黒いスーツの脇からボロボロの革財布を取り出し数枚のルーク紙幣を出し言う。
アクロス:このくらいで勘弁してください。今日は僕の小遣いから払いますので。
ドラクロは鋭い細目でアクロスの引きっつった口元を見てルーク紙幣をアクロスの手から掠め取った。
ドラクロ:俺達のために確りと稼いでくれよと意気揚々と繁華街を練り歩く。
組員:あいつは俺達を何だと思ってやがるんだ。死に花の息子だか何だか知らないが。
こんなにカモられたら商売あがったりだ。見てみろよこの繁華街の寂れようは客足の見込みもない。風俗嬢も仕事がないで店内の掃除ばかりだ。嫌気が来るよ遊んでやがる奴はいいよなぁー。
アクロス:問題だらけだな。と犇めくネオンの夜空を見上げた。
すると向こう側から体格のいい5人組が現れ客寄せの子を掴みだし口論を始めた。
組員:五爪の虎とかいう野蛮な連中でこの繁華街にいちゃもんをつけては金を巻き上げている五人組ですよ。噂によれば喧嘩やカツアゲに恐喝やただ食いをしているようで後ろ盾にはこの繁華街を仕切る対立組織の放ったやくざクズレです。
この繁華街から死に花の狂彗ら一派と対立してここの島を奪い合うんじゃないかと噂があります。そしてつけで飲み食いしてその請求書を死に花の狂彗名義で払ってもらいいざこざを起こしているようです。
客引きの子:ちょっとやめてくださいよ放してください。
五爪の虎の一人:今日は俺と遊ぼう。
アクロスはスタスタと歩き五爪の虎の組員一人の手首を取り反対の手で親指を握りしめねじ伏せた。
しかしそれを見た五爪の虎の組員四人がそれを引きはがしアクロスを取り押さえ腹や足を殴りまわした。
五爪の虎組員:一人で勝てると思っているのかこっちは喧嘩素人じゃないんだ。
あんな奴に小遣いくれるいい人だから見逃してやるがな。とアクロスの顎に突きあげるパンチを食らわせ笑った。
アクロス:この繁華街は暴力行為を認めていない。僕を殴ろうが蹴ろうが構わないがそんな迷惑行為を見逃すことはできない。と地面にひれ伏して言う。
五爪の虎組員:うるせぇボケがしゃしゃり出てくるなよとアクロスの顔面を蹴り上げ襟元を正す。
アクロスは目の前が赤く染まって痙攣して気絶した。
それを見た組員二人が急いで死に花の狂彗に電話した。
組員:アクロスさんが五爪の虎に袋叩きにあっていますどうにかしてください。
死に花の狂彗:こっちはそれどころじゃないんだ。親父からしばかれて頭が酔ったようにくらくらして氷枕で寝てるんだ今何時だと思ってやがる。時間を考えて連絡しろ。と冷たく電話越しに突き放した。
組員:でもアクロスさんが・・・。
五爪の虎組員:こんなにガキがここの管理者かここも寂れてきたな俺達を雇った方がいいんじゃないのか。このつけは狗龍会につけてくれとアクロスの横っ腹を蹴り上げて黒い革ジャンの襟を正した。
五爪の虎組員:そんじゃぁなアクロスとかいう奴とアクロスの顔を覗き込みボコボコの顔を見て立ち去った。
アクロスはひじ関節を痛めながら這いずり歪んだ顔を触って憎しみのこもった真っ黒い眼で五爪の虎組員5人の後姿を見定めた。
アクロス:さすがに喧嘩では体格差で負けた。武器無しでは5人はさすがに相手にできないかいい経験をした。カリス姉さんにも報告しておこう。
野蛮な連中が何やら姿を現せたようだ。あぁー痛い痛覚が麻痺している僕達黒剣士でも苦労する仕事になりそうだとよろよろと立ち上がり破れて綿が出たスーツの肘を何度か気にした。
なんで狗龍会構成員でもない僕がこんな目に会うのかあぁーあこんな仕事請け負って気持ちもボロボロだよとコンクリートの壁に背を預け煙草を吹かした。
だけどまぁいいこんな荒くれ者達が仕切る所なんか全部根底から排除して俺達の街を新しく作る。そう心に決意を抱き夜の繁華街を歩きだした。
その頃夜桜隊の黒剣士らは続々と結集し街の一角で血気集会を開く。
夜桜舞:影の話ではカリスに奴らが近づいて来たという。この街は淀んでいる空気が綺麗じゃない。気分が悪くなる街だ。花も散りかけている。この街では死に花の狂彗だけじゃないもっと邪悪な何かがいるような気配がする。
一弦:死に花の狂彗の影に潜む奴かあいつは狗龍会の残る八つの頭の一人だが奴の影にチラつく何かがありそうだ。俺達夜桜隊の目標はこの街の正常化と統率を取ることにあること。
この際全部綺麗にしよう。汚濁の狗龍会は全て排除これが剣誓会の目標でもある。
所で剣誓会を抜けたロウハンらの街はどうなっているんだ。王を追い落として音沙汰がない。
四魂会などという派閥を造ってひと段落しているようだが。俺達がここで基盤を造ったら同盟を結んでマスター教会の奴らを片づけるのに賛同させよう。
五老聖の好きにはさせたくない。
綿菊:五老聖は親のようで親じゃない。爺さん婆さんの意見を一々聞くのも嫌になる。
爺さん婆さんには武器と金と技術提供だけさせていいようにすればいい。
夜桜舞:私達に夢や希望があろうと五老聖に従っていくしかない。
所詮私達は雇われですよ。
今はその話をやめて自分に与えられた仕事をこなすことに専念しましょう。
綿菊:でもさ王が造った世界なのに王が一人もいないっておかしいよね。
夜桜舞:またその話か。王だって不死身ではないんだよ。寿命がある。魂を入れ替えたとしても体を造る技術がない。入れ替わりの体も劣化して500年も生きれたのだからもういいだろう。
五老聖も馬鹿じゃない。凶刃な肉体を鍛えて持って生まれた体を大事にして王に従ってきたのだからな。王のために懸命になった時代もあっただが新たな時代へと徐々に移り変わっていくものだ。技術も進化する時代も進化する。国民の眼も進化する。
殺しだけ追い求めていく時代もやがてなくなる。私達の志は一つだ人が生き生きと働き私達がそれを見守る街だ。ロウハンの街はどう変わるか分からないがな。
花のある都を食い物にする野蛮な連中は全て排除しか弱い女性を守り警護する団体を運営する。危険のない世界などないが弱い者を守るのが夜桜隊の使命であることを胸においてほしい。私も女性だからこそ強く言う。こんな不条理な街を改革するんだ。
今のこの街を見てみろ皆何を追い求めているのか誰もが虚ろな表情をしている。何かに怯えているようにも見える。その原因はやはり狗龍会の出鱈目な街の枠組みにある。
その都市その都市で政策が違うがここの街には皆生気がない若々しくない花が無いように伺える。堕落したギャンブルで運営するような都市は根本から覆して行こう。
だって不幸な人を算出する都市ですよ怖くないですか。使える男は狗龍会候補生に育成され
使えない男はギャンブルで借金ができますそしたら多額な金は払えませんそしたらどうなると思いますか。
綿菊:そうですねぇー
夜桜舞:綿菊簡単に説明しますよ。そうですねぇー普通民から下級市民へと陥れられます。一生下級市民は遊ぶ自由もないそんな人をいとも簡単に作り出す都市でもあるのです。
許せないと思いませんか。遊んだ金は払うは道理ですがね。しかも旅行客からも幸せを奪うような奴らですよ。どう思います怖くないですかもし私だったらと思うと鳥肌が立ちます。
何の経験もない一般人が明日には銃を握りしめて人浚いをするような都市ですよ。
分かりやすく言うとここに美味しい物がありますそれを食べに来ましたそれを狙ってですよ後ろから人攫いが来ました両親は殺されました。子供は暴力で何も抵抗できません。
そうやって風俗や狗龍会にあてがわれます。その子の命は二足三文ただ同然ですよ。
そうやって稼いでいるのが死に花の狂彗一派ですよということです。
お分かり頂けましたか?五万の頭目だろうがそんな奴許せる訳ないでしょうがと綿菊のとぼけた顔を扇子で軽く叩いた。
はいさてさて密偵を送って洞察した限りこの都市の二大勢力で使える人材は死に花の狂彗の息子ドラクロこいつを利用してみましょう。
こいつのダメな所は小銭にうるさい事と女に貪欲な所そこで綿菊さんに頑張ってもらいましょう。
こうして迎えることになった死に花の狂彗の組織崩壊計画は狗龍会傘下盗品担当ブラッドロアと暗殺を無理強いされるカリスと夜桜舞率いる夜桜隊と縄張り競争を打診する五爪の虎一派の長い抗争が始まる。




