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ダークな感じさそれでいい  作者: 濱上翼
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第19話、戦え骸の武者

茨に遮られたユー大陸南側に大きく開く暗い髑髏の谷には蠢く数百の髑髏剣士の嫌な気配がする。

メロスディーテも歓喜極まって誓いの剣を床に押し当て鳴らしその時を待った。

その音にラスティーユは目が覚めたみたいで不機嫌に言う。

ラスティーユ:うるさいねぇもう着いたのかい。

カリス:もうすぐです姉さん早く腹ごしらえしてくださいねと座席に置いた駅弁を指さし言う。

アクロス:カリス姉さんおはようございます駅弁ありがとう。と寝言を言って箸に手をかけ寝ながら駅弁を食べていた。

ラスティーユはアクロスの頭を平手打ちしツッコミを入れる。

ラスティーユ:おい!!寝るか食べるかにしなさい。

アクロスの目から火が出そうな平手打ちをくらいアクロスは少しの間記憶喪失になるが急いで駅弁をかっ食らう。

アクロス:うまぁーといい駅弁を30秒で完食し仕事の内容を思い出す。

あぁー髑髏剣士と今から戦うんだった。

車内アナウンスの声が髑髏の谷と告げると金色と黒の列車は急停止した。

ラスティーユ:さて下りますか。

アクロス:俺が目指すは1000人斬りだぁー。と素早く車外に駆け出す。

カリス:ちょっとアクロス駅弁のカスちゃんとここに入れなさい。と後かたずけをし言う。

メロスディーテはラスティーユの豊満な胸を見て負けたと呟き会釈し列車を出る。

ラスティーユは何だろうと疑問に思いながらもメロスディーテの凄味を肌で感じ取っていた。

ラスティーユ:さっきの黒髪の黒剣士知り合いかとカリスに尋ねる。

カリス:はいメロスディーテさんでしょ早速友達申請しました。同じ仕事をするようですよ。

ラスティーユ:メロスディーテどこかで聞いたような名前だなまぁいい同業者がいて仕事が早く片付く。

カリス:やる気出てきたようですね。と嬉しそうにラスティーユの二の腕を組んで下車する。

駅を降りると大地の裂け目の向こう側に茨の守りが蠢く。まるで茨の守りは生きているような動きをしている。崖の上には休眠用の小屋が一軒建つその上には見張り台があり髭面の監視員の親父がいるようだ。

ラスティーユとカリスの眼は共に視力がいいから親父の口周りのご飯粒まで分かる。それを見た二人はクスクスと二人同時に笑った。

カリス:間抜けそうな親父が一人でこんな場所を管理してるなんて笑えますね。

ラスティーユ:ほんと仕事がないんだな月給いくらでこんな雨さらしの場所で弁当食ってんだ笑える。

アクロス:ほんと何もない所ですね師匠何二人で笑ってるんですか。

ラスティーユ:いや何もない気を取り直してと頬を両手で叩き気合を入れた。

さてと仕事初めに挨拶するか。粗い足場を踏みしめながら強風の中メロスディーテと監視員の親父に向かって挨拶した。

ラスティーユ:今回髑髏剣士の始末依頼を受けたラスティーユと申します。

メロスディーテは黒髪を風に揺られながら言う。

メロスディーテ:古龍派の黒剣士の皆さんと仕事ができて光栄です。お手柔らかに頼みます。

それでは私は少し下に降りて様子を伺ってきます。と見通しの悪い暗闇の中揺れる梯子を下りる。

私達は髑髏の谷の大きな裂け目がある崖の上にからそっと下の状況を視察した。

崖の上には古びたバルカンがあり髑髏剣士に狙いを定めている。

髑髏の谷に降りたメロスディーテは不衛生な場所に住む髑髏剣士と対峙した。

上を見上げると動く茨の棘に刺さり踊って奇声を上げる半分ミイラ状態の髑髏剣士を見て剣を抜いた。

メロスディーテ:全身黒武装!!と叫び黒いオーラで守りを固める。

酷い悪臭の中ゆらゆらと蠢く髑髏剣士が奇声を発し皆一同にメロスディーテに襲い掛かる。

メロスディーテのガードナーは液体型ガードナーで黒狐の姿をしている。

メロスディーテは誓いの剣に黒狐を憑依させ獣の鍵爪という黒い獣の爪を纏い一閃放つ。

群れで襲ってくる髑髏剣士の顔面の皮膚を獣の鍵爪は剥ぎ取るのが精一杯のようだ。

するとメロスディーテは液体型ガードナーの黒狐を飛ばし襲い来る数体の髑髏剣士の体に向かい黒い水鉄砲を吹きかけ髑髏剣士の体内内部から破壊を試みる。

断末魔の鼓動と叫び拳を握りしめ髑髏剣士の体内で数体を爆発死させた。

そして誓いの剣を抜き爆発音で集まってきた髑髏剣士と斬り合った。

髑髏剣士の中には昔黒剣士をしている者も多く錆びた誓いの剣が転がっている。それを髑髏剣士となり果てた者らが武器を手に取り襲う。

以前の同胞のなり替わった姿に愕然とし黒い眼が殺してくれと嘆きを上げるように感じた。

黒装束を纏った髑髏剣士が誓いの剣を握り放つ。私はそれを受け止め円を描くように力を分散させ流し

哀れで名も無き同胞黒剣士の首を叩き切ってやった。

ありがとうと言わんばかりに真っ黒な血が胴体から噴き出ると地面に悲しく頭が転がり彼は絶命した。

気づけば一人で15人も斬り殺しオーラが尽きたので逃げるように駆け出し崖の上に退散した。

それを口惜しそうに見上げ髑髏剣士は皆歯を鳴らしていた。

崖の上に上がるとメロスディーテの顔は髑髏剣士の血で汚れ誓いの剣はどす黒い血で汚れていた。

靴裏には肉片がべっとりと付きまるで犬の糞を踏んだような悪臭がする。

アクロスとカリスはそれの臭いを嗅いで吐き気を催すが我慢した。

メロスディーテ:一仕事終えました。臭いので今から風呂に入ってきます。

ラスティーユ:うぅと鼻を摘みながらメロスディーテを見送った。

アクロス:髑髏剣士って凄い臭いですね。自分もああなるのか。

ラスティーユ:それでは注射を打って私達も参戦しよう。と監視員の親父に話しかける。

髭面の監視員の親父:適当にしてくれ。とカップヌードルを食べながら顎で合図する。

小屋の中に行くと色々な薬品や高速徹甲弾 が列を並べている。

中を見渡すと三階建ての木のベットとが6つあり食料も備蓄されている。

広いスペースには軽く10人くらいが暖をとれる場所がある。部屋の端にはトイレとシャワー室が設備されているようだ。

食料の調達や武器の管理をあの親父が一人でしているのかと思える。

顔に似合わず結構部屋を見渡すが不衛生ではない。

肉片をこびり付かせ悪臭を放っていた黒髪の黒剣士メロスディーテが今入浴中である。

カリスがメロスディーテに新しい黒装束を用意してあげている間に段ボールから抗体物質の銀色の容器に入った注射を取り出しニタニタしながらアクロスの腕に針を刺し緑の液体を流し込んだ。

今度は注射針をラスティーユは足に突き刺し一気に抗体物質を体内に取り込んだ。

一瞬で入る注射にアクロスは面白がりカリスを掴まえて首に打ち込みちょっと子供の喧嘩となる。

賑わいながらも激務は始まりを迎える。

ラスティーユ:今から古龍派黒剣士会議を始める。まず私とアクロスで敵を引きつけ戦いカリスが崖のバルカンを始動し敵を狙い撃ちにする。

私達はもしものためを備えて髑髏の谷の逃げ口を確保しなくてはならない。

余り中に侵入すると今度は囲まれお陀仏となる。

カリス:逃げ道死守ですね。でも私メカには疎いんです。

ラスティーユ:そうか頑張って覚えろ。大技は一日に5回くらいしか撃てない。アクロスの眼の悪さも考慮して向かう戦いとなろう。アクロスお前はここが勝負どころだ。多くを殺せとはとは言わないが技を磨くことに専念しろ。

そしてヤバくなったら逃げろ。勝てない相手には無理して戦う必要はない。

私が死にそうな場合でも逃げろ。お前にはまだ学ぶチャンスがあるからな。

死んだらそこまでの黒剣士の世界を味わえ。例え仲間が死を迎えようとも振り返らず屍を超え進め

悲しみは戦が終わってから実感に浸れ涙と汗と血に塗れても剣を動かし敵を多く殺すことを剣に誓え。

それが戦場に散った仲間の意志となる。

アクロス:了解です師匠。

カリス:怖くなったら黒い絆で的確に指示しなさい。援護は私がします。

ラスティーユ:疲れたら一時退散絶対に無理はするなよ。

こっちは生身あっちは死体だからね普通の感覚でやれる仕事じゃないんだよ。

そういうと弟子二人は頷いた。

メロスディーテが風呂からあがってくると新しい黒装束を着てその話を濡れた頭を拭きながら聞き耳を立てる。

ラスティーユ:メロスディーテさんも力を貸してください。

メロスディーテ:了解です。でも少し疲れたので明日から頑張ります。

ラスティーユ:そうですかよしまずはどれだけ髑髏剣士の力が強いか見定めよう。

年々髑髏剣士も力を増している。メロスディーテさん偵察報告お願いします。

メロスディーテはペットボトルの飲料水を飲みながら言う。

メロスディーテ:そうですね数にして3000体って所ですかね。その中に5人くらい元黒剣士の人もいましたね。それと遠目で確認しましたが1000体くらいは孤児の子供ですね。ざっと見てそんな感じです。

カリス:元黒剣士かガードナーとか使えるんですかね?。

メロスディーテ:うーん髑髏剣士なので知能はほぼないから無理でしょう。髑髏剣士は見た感じ食欲旺盛で心ないからガードナーは使えません。しかし稀に骸武者という喋る髑髏剣士がいるそうです。

奴は別格です出会ったら並みの黒剣士では勝てません。

アクロス:骸武者かぁーそんな凄い髑髏剣士がいるのかなんだか怖いな。

ラスティーユ:噂には聞いたことがある。血に染まった鎧を纏い錆びない刀を持つ骸武者。

カタカタ笑いながら敵を寄せ付けない。心には鬼を宿し自在にガードナーを数体使うという。

死霊を纏わりつかせたその体は龍の刺青があるという。

カリス:怨念で動く化け物か。

ラスティーユ:まぁ髑髏の谷を若いときに体験してるけどそんな迷信信じてないよ。

武者の恰好をした鬼がいるならば1000年は生きてるってことだろ。子供を怖がらせるために作った作り話さ。そんな奴いたら会ってみたいよと高笑いした。

その笑いをかき消すことが現実に起きる。

数時間後髑髏の谷にて・・・

アクロスはゆらゆら動く髑髏剣士の放つ嫌な雰囲気に最初はおどおどしていた。

勇気を出してアクロスは髑髏剣士の子供に斬りかかる。

髑髏剣士の子供は呻き声を上げてアクロスの刃に何回も刺されるが歩みを止めない。

それを見ていたラスティーユが的確なアドバイスをする。

ラスティーユ:アクロス勇気を出しせその誓いの剣はただの飾りじゃないだろう。

勇気を出してその二刀の脇差で髑髏剣士を憎しみ首と胴体を切り離せ。

迷うなアクロス迷いを絶てその子はお前と同じ人間ではないのだからな。

アクロスは小さく頷くと勇気を出して髑髏剣士の子供を斬首した。

どす黒い血がアクロスの誓いの剣を染めアクロスは冷や汗をかいた。

初めて動く者を斬った刀って振れば腐った肉なんて簡単に分離できるんだ。

髑髏剣士を一体倒してなんだか勇気を貰ったアクロスは羽毛龍のガードナーを使った黒剣士だけに許される戦い方を学びだした。

空の上からは押し寄せる髑髏剣士がカリスの操るバルカンに必中させられる。

頭が弾ける音をアクロスの耳は逃さなかった。

片目しかまだ見えないアクロスは鎖鎌のように羽毛龍を動かし遠くの髑髏剣士らを捕え首を刈る。

眼にも止まらぬ羽毛龍のガードナーはアクロスの思いと同調してまるで手足のように尽くしてくれる。

最初は引っ張りまわされたがだんだんと手に馴染んでくる。戦うことが楽しいくなったアクロスはどんどんと腕を上げ髑髏剣士を倒し自意識過剰な状態へと陥る。

ラスティーユも奮闘しながら髑髏剣士の頭と胴体を斬り進むが眼を放した隙に後方にいたアクロスの姿を見失った。

一時間後事態は一変する。

ラスティーユ:カリスの援護射撃はどうなった。本当に笑えなうよこいつの馬鹿力は!!

岩が一撃で粉砕しているこいつの頭を狙えとカリスに言えと黒い絆が騒がしく受信する。

アクロスお前は逃げろこんな化け物に勝てないと判断しろ。

アクロス:嫌です師匠を見捨てていくわけにはと脇差二刀で髑髏剣士の剣を止め言う。

メロスディーテ:完全に囲まれたぞ援護射撃はまだかと断末魔の鼓動を骸武者に打ち込み拳を握る。

カリス:すみません弾が詰まって動かせん。

骸武者は片目を赤く光らせ歯を鳴らしカタカタと笑いながら背中から三匹の大蛇のガードナーを操りラスティーユと攻防を繰り広げる。

ラスティーユの黒い戦闘服に生傷を与えながら骸武者は言う。

骸武者:旨そうな女の肉が来た小僧はすり潰してこう薬にでもするか。

その頃崖の上ではカリスが困惑していた。

カリス:どうしようどうしよう弾が詰まって姉さんとアクロスが死んだら・・・。

監視員の親父:これは一大事だおいお前小屋から修理道具を持ってこい聞こえたか!!。

カリス:あぁはいと小屋に駆け出す。

一方緊迫した髑髏の谷間では・・・

俊敏な大蛇のガードナーが鞭のように撓りラスティーユの誓いの剣に巻き付き力比べの綱引きが始まる。

メロスディーテとアクロスは操作された髑髏剣士と激しい戦闘を繰り返し必死に引き返そうとする。

メロスディーテ:オーラが切れそうだ

アクロス:僕も脇差が血で汚れて切れ味が悪いようです。

しかし油断しました子供の髑髏剣士を殺して行ってまさか悪の巣窟に誘い込まれるとは僕が甘かったです。それを助けるために二人に迷惑かけて本当にすみません。

メロスディーテ:泣くな危機的状況を回避しることに専念しろ。

200や300殺した後であんな化け物相手できるかと愚痴る。

ラスティーユ:なんて重たい斬りだ腕がいかれそうだ。それに変幻自在のガードナーの鞭の痛い事。

特殊繊維でできた黒服の上からでも赤あざができそうだ。

それに奴は刀に毒蜘蛛のガードナーを宿している。虫なんて何世代前の代物なのだろう時代を感じさせられるねぇ全くと威圧を受けながら夜鳴華月が細々と泣き桜が空しく散る。

ラスティーユ:ぴぴい鳴くな夜鳴華月うるさいねぇ全くこっちは避けるのにガードナーを掻い潜るのに神経使うんだよ。

何度か立ち合い鍔迫り合いをすると剣伝いから小蜘蛛がラスティーユの手首に侵食すると毎回叫びをあげながら言う。

ラスティーユ:うぎゃぁ気持ち悪い虫唾が走る。女性に嫌がらせすんじゃねぇと怒りを溜め龍衝円舞・螺旋を見舞う。

龍のガードナーを周りに回転走らせ夜鳴華月と一体化させ利き足を踏み出し全力の突きを放つ。

赤い龍のガードナーが高速回転し螺旋の刃が骸武者に飛弾した。

ラスティーユ:ざまぁ見やがれ頭ウジ虫野郎。

頭のウジ虫を飛ばしながら剥げかかった黒髪を揺らし後退する骸武者が奇声を上げる。

骸武者:痛みはないが肉が抉れたぞ。

ラスティーユ:へぇあんた結構タフだね。面白い。27回くらい殺した気分だよ。

それに他人の肉を張り付けても生きたいのかい。あんたの腕相当力自慢の黒剣士の腕だねあんたには不釣り合いだ斬りとってやるよ。

骸武者:そうさ俺は生きるぞぉー死なんて受け入れないぞと濁った断末魔を上げて活気立つ。

ラスティーユ:捕縛術を使い逃げるとしようといい黒い蛇を数体飛ばし骸武者の動きを止める。

骸武者も手で払ったり刀で払ったりし抵抗を見せる間囲まれたカリスがバルカンで一斉射撃し仲間の活路を開き崖の上に退散した。

こうして伝説の骸武者の姿を見返し今日の戦いを終えた。

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