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ダークな感じさそれでいい  作者: 濱上翼
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第9話、剣に誓いをたてて

ワーテルローの戦いで三つの都市を破壊され大打撃を受けた七王都同盟国は復興するため各地から優れた大工を集めた。そして多くの死者を弔うため大きな剣の形の石碑をたて皆は黒いローブ姿、

黒剣士の喪服姿で参列し黙とうを捧げた。碑石の前には色鮮やかな花や蝋燭が備えられ皆悲しい表情を浮かべる。

その後ダークネス卿は幽閉されていた狼王ダークの命令で禁固10年の判決を受け牢獄に投獄された。

そしてマスター教会の黒剣士と月夜の重臣らによる組織が創設される。

仲間が剣に誓い合う会、剣誓会と呼ばれる組織である。優秀な黒剣士を育成し悲劇を繰り返さないため三つの派閥で構成された不死鳥派、古龍派、我狼派その流儀の王道黒剣士達である。

それぞれの王は手に武器を持ち中央で合わせ剣誓会の創設を祈願した。

そしてロウハンはその責任者につきコルセットもまた重要ポストに付属した。

剣誓会は他部族と交流を深めるため尽力を尽くすこととなった。

多種多様な多様な人種を起用しユー大陸に争うことが無いように黒剣士らは剣に誓いをたてた。

功績を遺した私達らは剣誓会が発足すると剣誓会からアメジストの石がはめ込んだブローチを胸につけた。授与式が終わると私ラスティーユはワーテルローの戦いで稼いだお金でウッドの森の開けた場所に新築をたて暮らす。

夏になると私の嫌いな蛙の合唱が始まる。家は木の階段を上がり分厚いドアの向こうに5LDKの広さの家で庭がありそこで作物香草などを育てひっそりと暮らしていた。

街に出るときは裏のコテージに止めてある私の愛車サザンクロスと呼ばれる黒光りするバイクで出かける。

サザンクロスの整備をしているとどこかであったような黒剣士が訪問してきた。

カリス:探しましたよラスティーユ様こんな辺鄙なところに隠れ住んでいるとは。

ラスティーユ:お前は確かカリスといったな一体何の要件だ。

カリス:えぇ両親が亡くなり行く当てもないのでお願いしに来ました。私を雑用として雇ってください。

私ラスティーユ姉さんの弟子になりたいんですお願いしますなんでもしますからという。

ラスティーユは驚き言う。

ラスティーユ:なんだいあんた私に剣術を教えてほしいのかい。冗談はよしてくれ。弟子をとるほど余裕はない。だめだ帰ってくれ。

カリス:嫌です私あなたのような強く名声がある黒剣士を尊敬してるんです。いいっていてくれるまでここを動きませんよと家の前の階段に腰を下ろす。

ラスティーユ:お前はまだ黒剣士レベルⅠだ学校はどうする気だい。ここから街までは片道5時間はかかるよ。

カリス:学校はやめました。実践的な剣術体術を学びたいんです。あの授与式であなたを拝見して決意は固まっています。

ラスティーユ:食わせていく金がないんだ。私は貧乏なんだよ。

カリス:そういうことならウッドの森に生えるキノコを採ってきました。今日はキノコ鍋にしましょう。

ラスティーユ:ふぅーんまぁ中に入りな。弟子と認めるには時間をもらうよ。

私も中途半端は嫌だからね。私の修業は厳しいそれだけは覚悟しな。

カリス:はい姉さんいや師匠

ラスティーユ:呼び方は姉さんでいいよ。

その頃王都ディアバールにて

ロマリア帝国に寝返ったアベル大臣がロマリア帝国の使者として狼王ダークと獅子王イレイザに謁見していた。

毒舌のアベル:ロマリア帝国の使者アベルです。

狼王ダーク:裏切り者が何の用だ。殺されにでも来たか。

毒舌のアベル:今回はロマリア帝国と有効な貿易の話に来ました。前の戦いはロマリア帝国の5割くらいの力でしょう。その気になれば七王都同盟軍など一瞬で消せますことを胸におきください。

イレイザ:なんだと!!

毒舌のアベル:紅眷族の七宝、最強の剣兜鎧はっ本当に素晴らしいですがだが今の時代笑いが出ます。

時代遅れの七王都同盟剣誓会など笑いが吹き零れますふふふ。と怪しい笑みを浮かべる

ロマリア帝国が本気になればロー大陸にいながら一兵を失うことなく、あなたの頭上に核を搭載したミサイルを七王都全部に落とすことも可能なのですよ。

先の戦いでお分かりでしょうこの人為的ミスに多大な被害与えたこと一体総額どれくらいで立ち直るのでしょうか。

僕達は賢い選択お待ちしております。以上よき返事をお待ちしております。

返事には二日の猶予を与えましょう。私はロマリア帝国に破壊された街並みを見てまいりましょうふははは。空を制せば全てを制す。ハロルド皇帝陛下の言葉ですお忘れなく。

ロマリア帝国との友好関係願っておりますぞ。何とロマリア帝国は寛大なのだろうなぁふははは。

イレイザはその言葉に拳を握りしめ直ぐに七王都連合会議を招集した。

ヴァンパイア王ラキュラ:ロマリア帝国め核兵器で全ての国民を脅すというのかけしからん。

精王フレイ:こんな横暴許せるか。きっと奴らは食糧物資を低額な値段で買い占める気だぞ。

猫王ミケランジェロ:全国民を守るためロマリア帝国の条件を飲むしかないな。

狼王ダーク:七王都が中央で剣を合わせ造られた剣誓会それをみんなで守るため今はロマリア帝国と表面的な友好関係を築こう。

北の王イレイザ:だがただではこちらも黙っていない。私の考えを聞いてくれ。といい覆面剣士コルセットとロウハンを呼び出した。

ロウハン:ロマリア帝国にスパイと暗殺部隊で奴の上官らを監視する。そしてロマリア帝国に不穏な動きがあれば必要あらば核弾頭を破壊する。

今からの時代黒剣士の仕事は世界の影となるのです。

コルセット:そこで優秀な黒剣士を雇い零小隊を作るのです。もうすでにメンバー選考は決定している。

ふざけたロマリア帝国の言いなりにはなりはしない決して断固して認めてはならない。

国にとって有益にならねば全て排除し始末する。それが零小隊の目的で考えであります。

狼王ダーク:しかしこんな計画向こうに知れたらどうするんだ。

コルセット:はい私達にはガードナー技術があります。音無く姿無く誰でも殺せます。

証拠など決して残さない。どこにも故意に殺す動機もないのですお分かりいただけましたかな。

無差別殺人は完璧に足がつかない愛好の殺し方ですぞ。くくくと怪しく笑う。

狼王ダーク:確かに興味がわく話だ。それで世界の均衡が取れるなら剣誓会頑張ってくれ。

以上だ貿易船を造らせ表面の外交と行こう。

外交官などの仕事を主に行う役職の名前を髑髏査察官と命名しよう。

同時刻ミッドガルド路地裏にて・・・

黒い狩人メンバーの黒剣士:ついに見つけたぜ青い長髪に大きな赤い瞳特徴からするとサファイア=マルシヤだなその命もらった。と剣を抜く。

その声に振り向き様黒いフードを脱ぎ姿を見せた。闇に照らされた赤い瞳が怒りを表す。

同時に刃が青色の黒い剣を抜き前から一人と後方から2人を確認する。

前から襲ってきた黒剣士に氷の飛礫で頭を打ち抜き死体に足場を作り駆け上がると後方の二人の真後ろに出て剣を放った。

空間凍結を瞬時に行い二人の黒剣士の胸に白い靄と青い光がゆっくりと流れる。

そして一振りで動くことのできない黒剣士二人を斬り殺した。

サファイア:いつもいつも襲ってくるけど一体こいつらは何者なんだろう。

老人黒剣士:お嬢様探しましたぞ直ぐに王都にお戻りください。

サファイア:ジーかそんなに慌てて何用だ。

ジー:はいやそこに転がる者は元黒い狩人メンバーの輩のようですね。お父上を殺し貴方の能力を奪おうとする者達です。王都がシャドーオーガの手により厳重に監視されな七王家の王族は全員王都ディアバールでの暮らしを余儀なくされた。七王家は今では何の力もありません。それに属する者らも挙って狗龍会に加担しています。それはご存知ですねお嬢様。

サファイア:あぁ知っているともお父様は私を遠くに逃げるよう言ったがそれが最後であったか。

一体王都ディアバールで何が起きようとしているんだ。

ジー:改革です。表では剣誓会なるものが発足し黒剣士らの働き口が増えました。そして黒剣士は組織化されたました。王都を制圧したダークネスは投獄され残された黒い狩人の殆どはハグレ剣士として追われる身となりました。そして彼らは強い者の能力を奪う術を学び今密かに何かを狙って動いているようです。そして狗龍会という組織もミッドタウンを拠点に月夜の重臣らと繋がりがあるとか。

サファイア:そうかなら王都に戻るのは意味がないな。

話は変わるがお前は私のことを馬鹿にしているのかそんな変装でだ。もしお前がジーなら波動が弱すぎるし紅茶の匂いもしない。と鼻をひくひく鳴らし言う。

ジー:ふふふふばれたかだが死んでもらうぞ。お前の能力を寄越せぇーと剣を抜く。

サファイア:空間凍結アイスキューブ!!

ジーと名乗る者の胸に青白いアイスキューブが現れ身動きを失った。

サファイアは華麗な剣捌きでその老人黒剣士の首を吹き飛ばした。

サファイア:まさか身内で同情するとでも思ったのか可笑しい。しかしここも危ないな身を移すか。

小さな街だがオークバレイにでも・・・

サファイアが去ったのを見図るとジーと名乗る者ザットは転がった頭を拾い笑い言う。

ザット:あれが空間凍結か俺が煙の能力じゃないと完全にやられていたな。

マーテル:一本取られたようねザットと呟く。

そこには全身黒服のドレスに頭に黒いふわふわした帽子を被る金髪の長髪の女がおり蒼白な顔に黒く長いまつ毛をぱちくりさせ不思議そうにザットを見下ろし口元に指を置き呟く。

ザット:それより奴の力を奪って俺達の物にしたい。

マーテル:悪遊戯会のでしょザット・・・能力者を見つけ抑止するそれが私達の目的です。

全能力が供えられたとき私達はこの世を支配下に置けるのよ忘れないでねザット。

ザット:あぁそうだったな仲間には全員知らせろ。といい煙草に火をつける。

リコルト:ふふふ奴を殺してこの宝石に封印し複製が成功すれば誰もが能力者と同じ能力を好きなだけ使えるなんてほほほ凄い物を開発したものですね。とクリスタル型の薄透明な宝石アンティークダイアを親指と人差し指で摘み眺め言う。

この時X剣士とうけんしらは剣誓会に留まる者達と脱退しマーテルを筆頭に元黒い狩人メンバーらで結成された悪遊戯会らが第六王都バンディッシュを中心に拠点を移し優れた黒剣士の能力を奪う魔女狩りが始まりを迎えていた。

魔女の血筋を受け継ぐ者達らは危険を感じサファイアのように追われる身となった。

それを支持したのは何を隠そう第六王都バンディッシュの国王ジハードであった。

黒剣士の高い戦闘能力を見た七王都の王のジハードは国の実権支配を握ろうと思い出した。

彼を突き動かしたのは技術者が開発したアンティークダイアという物でその中に封印された黒剣士は自分の持つ術を誰でも使うことができる。そして優れた黒剣士や魔女らを追い立て悪遊戯会は殺しているのである。

同時刻ラスティーユ邸にて・・・

街のまずいシチューで有名なクレオおばさんからもらったシチューをキノコ鍋にぶち込み混ぜ二人は嗚咽を漏らした。

カリス:おろろろー

ラスティーユ:おろろろーさすがに伝説のシチューのまずさだ。キノコを入れることでさらにまずくなっている。こんなの食えたもんじゃないよ。とハーブティーを飲み胃を落ち着かせ話を進める。

それでなぜ私の弟子になりたいんだ理由を聞きたいとカリスに尋ねる。

カリス:理由はなんとなくだけどあなたなら安心して背中を預けられると思うんです。

私はあの戦いで両親を失いました。貴方がくれた金貨を今も使わず持っています。

あの優しさを私は一生忘れません。

ラスティーユは後ろ頭をかき照れた表情を見せた。

ラスティーユ:分かったそんじゃ仕事に行こう。そこで多くを学べばいい。

いいかい私はお前に何一つ教えはしない自分で感じ学んでいくんだよそれだけは胸においておいてくれいいかい。

与えて甘えられるのも私は嫌いなんだ。私は厳弟子をとるような真っ当な人格者じゃないしね。

教えろと言ってもそもそもできないし。師匠と崇めるのもお前の心次第だ。

そもそも私という人間を分かっていくうちに迷いも出るだろうしね。

それじゃ行こうかまずは仕事探しだ。ここから近い街オークバレイに向かおうか。

カリス:はい姉さん。

ラスティーユ:そんじゃサザンクロスに二人乗りして行こう。オークバレイで黒い絆の受信を新しく更新するよ。

そういうと黒光りするバイクを目の前に呼び二人は乗った。

サザンクロスは前の車輪にUの字型の銃を装備した特殊戦用バイクでハンドルの所を握ると自分の気を吸ってガードナーでシールドを作れるという。

速さは最大160キロは出るという。中央のライトの上には液晶版があり周りの戦況なども瞬時に読み取れる仕組みもある。戦闘では最大二人まで乗れ前は運転をし後ろは戦闘行動を担当する。

二人はサザンクロスに跨り後ろのマフラーの爆音と体感速度を感じ補そうされてない斜面を走る。

長時間乗った二人は腰に痛みを抱えながらも道無く道を行きようやくオークバレイの見える丘へたどり着いた。

ラスティーユ:スプリングを強化する必要があるね。このまま行くと二人とも腰を痛めるからここで一時休もう。

そうして二人はサザンクロスから下り夕焼けに染まるオークバレイを見渡した。

城壁の向こうは土壁でできた灰色の四角い家が並ぶ街並みが見える。

ここの収益の大半は絹の生産であるが貧しい街でもある。街並みも中級クラスでそう大きな人の流れはない。商人などが街に駐留しここを拠点に各地で商売をする。街の中央にそびえ立つ柱から黒剣士の命令や情報を発信する施設などもある。

オークバレイは別名商人の台所と呼ばれている。そのせいか黒剣士は殆ど滞在していない。

少し休み街に入ると髑髏査察官のアスラが大声をあげていた。

アスラ:街を清潔にしましょう。小汚い孤児を集めなさい。逃げる者は殺しても構わない。

私は何でも許される髑髏査察官なのだから私の命令は絶対ですよさぁー動いて。と手を叩く。

この街は今査察に入った髑髏査察官の女アスラが好き放題の文句をいい捕まえた孤児を並べていう。

アスラ:私は国から派遣された髑髏査察官のアスラと言います。この子は病気で働けそうにないねと痩せ細った少女を見て言う。

盗みを働く孤児は公正の意志を見せなさい。じゃっないとと並べられた痩せ細り病弱そうな孤児の女を指さし拳銃で打ち抜くように手下を消しかけた。病弱な孤児の女は一発で頭を撃ち抜かれ死ぬとアスラはけらけらと笑いながらお腹を抱える。

アスラ:あらら死んじゃった。お前達もこうなりたくなかったら働く意志を見せなさい。

恐怖が街を覆う中私達は冷たい眼差しで髑髏査察官の女アスラを見る。

ラスティーユは国家政策を盾に平気で人を虫のように殺すアスラに眼で物を言った。

睨まれたアスラは鼻で笑いその場を去り捕まえた孤児たちを強制労働者収監のバスに押し込み走り出した。

私は銃殺された少女を抱え涙を滲ませるラスティーユの表情を見た。その少女の遺体をサザンクロスに乗せ語る。

ラスティーユ:戦争孤児を生んだのは私達だ。だが私達黒剣士に力があればこんな理不尽なことはさせないのにな。と呟くと同時に怯えた眼の大人達を睨んだ。

カリス:国家はこんな簡単に命を奪っていいのか。と少女を抱きかかえサザンクロスに乗り走らせ街の外の小高い丘に墓を掘り埋葬した。

カリスはその墓に一輪の花を添え悲しそうなラスティーユを見た。

ラスティーユ:これが黒剣士の限界だ。戦争は悲劇を生むだが私達は小さな悲劇を悔いて生きなければならない。

私達も過ちを犯せば直ぐにハグレ剣士として追われ殺されるんだ。

そうこれが現状だ私達が造った世界は暗く闇のような感覚だ。

カリス:世界は人の死を願っているのでしょうか。

ラスティーユ:そうだな人はいつも問いただされるだろう。だが答えはない。今は力がないだがいつか闇は晴れる。その時を願って私達は戦い苦しまなければならないのだろうな。

それを胸に刻み黒剣士として成長を遂げろ。自分の剣術を身に着け磨き強くなれそうすればお前は私を超えれるだろう。

カリス:はい姉さん。

その声にラスティーユの顔から笑顔が浮かび私を無言で抱きしめた。

ラスティーユ:ありがとうこんな私を師と呼んでくれて誠意を込めお前を立派な黒剣士に育てる。

さぁいこう一緒に仕事を探そうまずはそれからだ。

カリス:はい

そうすると二人はサザンクロスに乗りオークバレイの正門にサザンクロスを停車させU字の鍵を確りとかけた。

サザンクロスからカード型の鍵を抜きラスティーユが言う。

ラスティーユ:それでは黒剣士に必死な道具を揃えよう。まずは雑貨屋に行こう。

そこで死体を焼く薬を買おう。それとお前の誓いの剣を作るため鍛冶屋に行こう。

そして剣に誓いをたて晴れてお前は古龍派所属の私の弟子となる。

カリス:了解です。

ラスティーユ:さぁ行こうまずは雑貨屋からだ。

二人は木枯らし舞う街に入った。地面は黄色い砂で覆われ砂煙が目に入るのを防ぐためか道行く人は皆布を口に巻いている。

そして裏路地にある黒剣士御用達の雑貨屋巨人の心についた。

巨人の心という雑貨屋は駄菓子屋のような感じの小さな雑貨屋で色々な商品が置かれている。

経営するのはいつもニコニコと笑うおばぁちゃんだった。

おばぁちゃん:よくおいでました。

小さなおばちゃんは番台に座りこちらを伺う。

ラスティーユ:あぁ死体を焼く薬とメンソーレ味の煙草ラッキーストライクを一つもらおうか。

そういうと小さなおばあちゃんは手から長い孫の手をだし遠くの商品を引き寄せ一瞬にしてそれらを袋に詰め早業で電卓を叩いた。

小さなおばぁちゃん:煙草は100ルークと死体を焼く薬は200ルーク合わせて300ルークの支払いです。

ラスティーユ:はいよといい三枚の紙幣をだし煙草を袋から出し箱を開けてポケットから愛用のライターを出して煙草に火をつけ吹かした。

喉の奥が透き通るような感覚のある煙草ラッキーストライクは私の眠気を覚ます。

ラスティーユ:いつ吸っても気持ちが洗われるような煙草だ。カリスお前も吸うかい。

カリス:いえいえ結構です。

ラスティーユ:そうかい折角生きていくんだからお酒も煙草も男遊びも覚えればいいのにな。

それが人生の三種の神器だよ。

それでは行こうか次はお前の誓いの剣造りだ。

二人は入り組んだ細い路地を抜けオークバレイの大道に出て五番街の人ごみをかき分けこの街で凄腕の鍛冶師が経営するムートンの憩いの場の店前についた。

白い字で書かれたムートンの憩いの場の看板は斜めに傾き奥からは鉄を叩く音が聞こえる。

店内に入ると雪だるまのような姿形をした大男ムートンが自分の親指を錬金ハンマーで叩き絶叫を上げていた。

ムートン:あいやーいたたたまたやったかむむむお客人か。

何の用だおれっちに剣を作ってくれって言うのかい。見ての通りこの店には自信作しか売ってない。

ラスティーユ:この子が使う誓いの剣が欲しいのだが。あんた打ってくれないかい。

あんたの評判は黒い絆の情報で掲載されているんだ。

ムートン:そうかついにおれっちの腕を黒剣士どもが認めたこれは愉快だははははと大笑いした。

試作中の剣を水に鎮める工程を忘れていたのかムートンの衣服に引火しムートンは店中を転げまわる。

やけどを負ったムートンは頭にねじり鉢巻きをしやけどに霊薬を塗りながら言う。

ムートン:そんじゃお嬢ちゃん2時間後楽しみにしなさい。このムートン様の手にかかれば石でも一刀両断する剣を作ってやろう。

カリス:はい

ムートン:返事がよろしい。さて準備に入る二時間後また会おうその時を楽しみにしてくれ。

そう告げると気合が入ったムートンは歓喜を上げながら鍛冶場に戻った。

ラスティーユ:雑種族の親父気合入ってるね。そんじゃカフェ店でも行って時間を潰そうか。

そしてコーヒー飲みながら黒い絆を更新する待とうかね。

カリス:はい姉さん。

そうして二人は大通りの十字路に佇むコーヒーショップに向かった。

木製のドアを抜けるとカウンターと家族席が数個並び薄暗い店内の天井には薄く光る蛍火が舞う。

カウンターの後ろには焙煎機が置かれている。横には強盗に立ち向かうため銃が数丁立てかけている。

厳格な親父が運営するコーヒショップのカウンターに二人は座り親父の眼を見て注文を始める。

しかめっ面を浮かべる厳格そうな親父は無言で仕事を始めた。

厳格そうな親父:家には自慢のコーヒ以外はない。あんたらは初めて来店したので裏メニューもないんじゃよ。といいコーヒー豆を焙煎機にかけ始めた。

すると香ばしいコーヒー豆の匂いが店内に広がり始める。

カリス:すっごいいい匂い私紅茶しか飲んだことないのでコーヒーは初体験です。

ラスティーユ:人間はお金を持ち浪費するため生まれてきたんだから好きな物を食べて生きればいい。

それが人間に許された特権なんだよ。といい黒い絆を操作し2時間を知らせるタイマーをセットした。

カリス:姉さんって几帳面な性格なんですね。

ラスティーユ:酒に溺れようとも時間と金は無駄にはしたくないからね。

二人の会話を割るように私達の目の前に小さく白いコーヒーカップが二つ並んだ。

すると厳格そうな親父は無言で他の客を対応した。

ラスティーユ:何だいあの親父無言でさと小言を言いながらコーヒーを口元に運んだ。

おぉ結構いい味出してるねぇー。

厳格な親父:お前さんら黒剣士にこの店の味が分かるもんか。

ラスティーユ:なんだい喧嘩売ってるのかい。とカウンターを激しく叩き拳に力を入れて立ち上がった。

厳格な親父は無言で首を振りラスティーユの言葉を返した。

厳格な親父:黒剣士の連中は二言目には暴力行為に走る。今の街もそうさ獣の王様は何を考えているんだろうね。わしは暴力で何でも解決できると思っている奴は嫌いだね。

戦争戦争を繰り返し不利益ばかり生むような奴らはそれを飲んだら出っていっておくれ。

カリス:姉さん

ラスティーユ:あぁそうですか感じの悪い店だね二度と来ないよこんな店さぁ行くよ。と憤慨し店を出る。

お前達へらへらした奴らに黒剣士の何が分かるって言うんだい。私達は金をもらって命を賭けて戦っているというのにと小言を言いながら大道を歩き出す。

全くどいつもこいつも不愉快に見えてくるよ。あぁーあ早くこんなしけた街から出たいな。

黒い絆のデーターの更新が終わったら大都市で仕事を探そうと息巻いた。

カリス:姉さん時間でも潰す場所を探しましょう。気分を変えて市場に行きましょうよ。と耳打ちする。

ラスティーユ:そうだね暗いことは忘れて市場に行こう。

白い大木に囲まれた市場はオークバレイの台所と呼ばれる場所で様々な飲食街出店が立ち並ぶ。

埃っぽいところを除けば中々の敷地面積がある。

私達は市場で人だかりがある出店に眼を向けた。

その出店には獣族が集まており牛の解体ショーが行われていた。店の主人は牛を横に寝せ腹を刃物で裂くと周りの獣族らは笑いながらそれを見ていた。

残酷無慈悲な獣族の悪趣味な解体ショーを見た私達はさらに気分を悪くし市場を歩いた。

ラスティーユ:獣族の奴ら正気じゃないね。牛を麻酔で眠らせて腸が出るのを楽しむなんてあぁー気分が悪い。肉を見るたびあの光景を思い出すよ全く。

カリス:髑髏査察官の女といいここは私達が立ち入るところではないのかもしれません。獣族と私達の常識とでは多少のズレがあるのでしょう。狼王ダークがここの王になってからというものああいった連中が幅をきかせています。あんな連中をのさばらせていていいのでしょうか。

奴らこそ剣誓会は総力を挙げて始末対象にするべきでしょう。

ラスティーユ:そうだねでもこの世界の法では獣族の首を撥ねでもすれば無期懲役あるいは死刑だよ。

そんな刑罰を受けてまで手を下すことはない。お前も黒剣士ならば獣族には手を出すなよ。

私達人間は弱い立場にある小さな一人の人間なのだから。

いくら剣がたつといっても序列階級には従うしかないのさ例えそれが理不尽なことでもね。

私達に世界を変える力はないのだから。さて座ってホットドックでも食べよう。

黒い絆のデータ更新もそろそろ終わりそうだしお前の誓いの剣を受け取ってこんな場所おさらばしよう。

その時だ一人の黒剣士の女が獣族と口論する声が聞こえる。

獣族の男:おい俺を誰だと思ってやがる。

サファイア:うるさいな私が何をしたというんだ。ただ私は道を歩いていただけだろ。

獣族の男:そうじゃない俺がお前の持つ剣がたいそう気に入ったのでくれと言ってるんだ。

俺は獣族の特別階級なんだぞ。俺にできないことはないんだぞ。とサファイアの手首を掴み言う。

サファイア:坊や人の持ち物を奪うのは窃盗罪と知らないのか汚い手を放しな。

サファイアは手首を捻りそれを掻い潜ると特別階級の獣族の男の急所を蹴り上げた。

サファイア:さかりがついた獣がと言い捨てスタスタと去っていた。

それを見たラスティーユは笑いながら言う。

ラスティーユ:今の時代あんな黒剣士がいるんだ凄いなぁー見ていて気持ちがいい。とホットドックに食らいつき笑顔を浮かべる。

カリス:黒い絆を向けて顔認識スキャンにかけましたがどうやらあの女黒剣士は全国指名手配のハグレ剣士のようです。名前はサファイア=バーロックという空間凍結という技を使う女黒剣士だそうです。

SSSランクの賞金額3億だそうです。

ラスティーユは3億と聞きホットドックを胃袋から掃き出し言う。

ラスティーユ:3っ3億凄いじゃないのさよしあいつを尾行して身柄を拘束するよ。

金が向こうから歩いてくるなんて幸せなことかといい立ち上がり後をつける。

市場は昼の時間帯を過ぎ人ごみが皆畑に向かう中逆流を進むようにサファイアを尾行した。

サファイアは微弱な冷気を体から放ち真っ赤な瞳で私達を警戒するようなそぶりを見せ街角を曲がった。

サファイア:二人小さな気が近づいてくる。まさかと思うが私を追う刺客か何かか。匂いからするに黒剣士女二人のようだ一人は私と同じくらいの女でもう一人は子供か。子連れの黒剣士とは珍しい。といい青い剣を抜き壁を背に二人を待つ。

ラスティーユ:待ち伏せかいいだろうと牙龍の構えから龍衝円舞・螺旋を放つ準備に取り掛かる。

周りの気を吸い込み赤い龍のガードナーを自分の体を中心にて円を描くように走らせ剣に纏い全力の踏み足と同時に突きを放ち赤い龍の斬撃を飛ばす。

世に放たれた螺旋状の斬撃波が岩壁事サファイア目掛けて飛び斬る。

岩壁を砕きながら突き進むとサファイアは低い姿勢でそれを回避し青い剣を抜き赤い瞳でこちらを伺った。

サファイア:お前も私を狙う者か・・・・。何人殺しても諦めないで刺客を送ってくるほんと嫌気がさすよ。

カリス:貴方は全国指名手配犯のハグレ剣士なのですよ大人しく剣誓会に出頭しなさい。

サファイア:何ぃふざけたことを私は月夜の重臣の娘だぞ。それがハグレ剣士だというのか。

カリスも自分の持つなまくら刀を構え刀に蒼龍のガードナーを纏った。

サファイア:お前黒剣士レベル1か誓いの剣も持ってない奴とその龍使いの女黒剣士二人でダイアクラスの私に勝てると本気で思っているのかい。これは笑えた話だ。

その貧相な龍で向かってくるのかいといい俊足でこちらに剣を放つ。

それをラスティーユが全力で受けると地面が陥没し額から血が流れた。

サファイア:はっ私の一撃を受けたことは誉めてやろうだが。といいブラッディ・アイを開眼した。

ブラッディ・アイが真っ赤に光るとラスティーユの体は上下に揺さぶられた。

ラスティーユ:うっ全身に鉛が乗ってくる感覚だだが耐えられる。まだまだぁーと剣を押し返す。

カリス気合でこいつに向かうよ死ぬ覚悟を決めろ。

カリス:はい姉さん

ラスティーユ:今から言うことを確りお聞きよ。私がこいつとやり合っている間絶対に間合いに入るな。

そしてお前はまだ剣も使えないから私に全気を送るんだ。奴に勝てる方法はそれしかない。

二人の気を合わせれる同調律を習得するんだよ分かったね。

サファイア:本気かいそんな歳も幼い少女黒剣士に同調律だって笑えるねそんな方法で貴族である私を倒す。そうか分かったそこのお前を最初に狙えばいいそれだけの話。といい空中に円を描く小剣を出現させ放ち襲わせた。

ラスティーユ:小賢しいねぇーといいカリス目掛けて我龍天声を放つ。

そしてラスティーユとサファイアはにらみ合い剣を交わした。

カリスはおどけながらも蒼龍を纏った剣で素早い動きで攻める小剣を相手に戦う。

その中でも戦闘するラスティーユに焦点を合わせ同調律を行おうと試す。

だがうまくいかず空中から襲ってくる小剣に一人立ち向かう。

サファイアも脳みそで10本の小剣を操作しながらラスティーユの重い一撃を剣で受け止めた。

サファイア:なんという覇気を持つ女なんだろう。この女黒剣士が放つ剣を一撃受けるたびこちらも本気を出さなくいてはならない。といい全身から黒いオーラを纏い全身黒武装を始めた。

ラスティーユ:なんだその黒いオーラはこちらの剣が弾かれる。

サファイア:屑石でオーラを纏えるのは凄いだが全身黒武装を使えるまでの黒剣士ではないようだな。

格の違いを見せてやろうといい全身をバキバキ鳴らしながらトランスと呼ばれる変身能力を使う。

貴族にだけ許されたこのトランスにお前は恐怖を味わうだろう。

サファイアの姿が耳ひれがついた真っ黒な大蛇の姿に変貌すると黒い衣服を脱ぎ去りぬるぬるとこちらに忍び寄る。大きな口と牙を見せ私に噛みつくと全身に焼けるような痛みが走った。

ラスティーユは絶叫しながら焼きただれる。全身を地面にこすり付け転がり足掻く。

眼を白黒させながら毒気にやられたラスティーユを冷やかに笑うとカリスに向かって空間凍結でカリスの体の時間を止めようとした。

しかしカリスは悲しみと怒りから自分を追い込み成長を遂げた。

空間凍結を弾き返し蒼龍を纏ったなまくら刀を向け言う。

カリス:姉さんをよくもと怒りの波動を広げた。

絶望と怒りと悲しみから生まれたもろ刃の剣でサファイアの全身黒武装を弾き飛ばした。

自分でも何をしているのかさえ分からない。何が起きたかもわからない。ただ誰かを守りたいという気持ちがこみ上げてきてそれが答えてくれたのだろう。私の中で何かが弾け成長したのだ。

その力にサファイアは驚き大蛇の姿で下水道へと逃げた。

サファイア:なんだあの力は恐ろしい貴族でもないのにあの力を出せるとは逸材を見つけたようだ。

しかし私の毒気を受けて倒れた女はもうすぐ死ぬだろうなくくく。

まぁいい私も手負いになったしばらくは身を隠そうかそうしよう。といい血がにじんだ体を引きずり闇に消えた。

私は料理店に駆け込み酢を借り姉さんの腕を洗い流した。しかしそれでも悲鳴を上げ続けるので最寄りの病院に運んだ。

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