☆リアル☆
レンは急にバイトが入ってしまったので、終わってから会うことにした。
あたしはその間に、お風呂に入って化粧をして、2時間前にはバッチリな状態にしておいた。
今は夜の11時。
あたしはベッドに寝転がって、パソコンにむかっている。
やっているのは、オンラインゲーム。
12月頃に弟から教えてもらって、それから半年経った今日、
あたしは、ゲーム内で知り合った1人の男と直接会うことになった。
「お風呂入ってくるから、またね〜」
ショウにウソをついてパソコンの電源を切った。
レンから、バイト終了のメールがきた。
あたしは念入りに、もう一度ファンデーションとチークを塗りなおす。
まだ家の中にいていいよって言われたけど、緊張して落ち着かないので、風にあたるため、
外にでた。
マンションの下に座って待つ。
あれから30分。まだもうちょいかかるらしい。
お腹が空いたから、レンにメールで、おかしの注文。
あたしは、通り過ぎていく車をジィーっと見つめて待っていた。
レンの写メは、1回もらったことあるから、なんとなくイメージができている。
あたしもレンに写メをあげていたが、ショウに、
「アイの顔は、別に普通〜」とかってゆってたらしい。
それを思い出して、ちょっとへこむ。
ヴーヴー・・
ケータイが鳴った。
「どこらへん(^-^;)?」
・・迷っているらしい。
あたしは、レンに電話をした。
久しぶりに聞く声。
なんだか前と声が違うように聞こえる。
それだけ、長い間レンとは電話をしてなかった。
駅から左、ファミマを左、歯医者の横の・・
頑張って説明をする。
でも下手だったらしく、ちょっと時間かかってる。
あたしが困っていると、そのとき、
「あ、みっけた」
と言って、あたしの目の前に一台の車が止まった。
電話を切って、その車にかけよった。
「おじゃまします〜・・」
レンは無言で、買ってきたおかしを渡した。
ありがとって言って、早速食べる。
緊張して、話題が見つからない。
たまにレンが話題を出してくれて、それにちょっと答える感じ。
パニクって、おかしを食べる手が止まらない。
行く場所も決まらないので、とりあえずドライブ。
真っ暗で、あまりレンの顔が見えない。
というより、見たいけど見られたくはないから、見れないというのが本当。
けど、雰囲気、写メとはちがうような。
色々考えてるうちに、ドン・キホーテに到着。
店の中をグルグル。
歩くときに、手つないでくれるのかと思ったら、そんな素振りもなく歩いて行っちゃう。
歩くのが遅いあたしは、必死に付いていってる感じ。
キョロキョロと色んなもの見てたら、いつの間にか置いてかれてる。
レンの優しいイメージが・・。
一通り見て回ると、何も買わずに車へ戻った。
・・もしかしてあたし、つまらない女?
あんまこっち見てくれない。
やっぱムリかな、終わったかな・・。
下がり気味のテンションのままドライブ。
ボケーッてしてたら、いきなり車がとまった。
周りを見渡すと、遠くの方に見える、キラキラのイルミネーション。
・・と、近くに見えるたくさんの墓。
恐いし、雨降ってきたし、なのになぜか「ここで休憩」って。
横のレンを見たら、イスを倒して寝転んでいる。
静まり返った車の中。
2人の間に沈黙が流れ、雨の音だけが聞こえていた。
「うぅ・・」
お腹をおさえてうずくまった。
なぜかタイミングよく、出かける寸前に生理になってしまった。
出かけたあとになるよりは運がよかったのかもしれない。
あたしが、生理痛で痛がっていると、横の方から手が伸びてきて、お腹をなでてくれた。
・・やっぱりレンは優しい。
お腹大丈夫?って聞きながら、ずっとなでてくれてる。
レンに触れられたのが初めてで、余計にドキドキしてしまう。
痛みが和らいできた頃、手が太ももの方へずれた。
「ちょっと〜っっ」
ビックリして、笑いながらサッと手をはらう。
レンも笑いながら、次は胸に手が伸びる。
じゃれ合ってるうちに、緊張もほぐれて、だんだん打ち解けてきた。
その時、レンはイスを起こして、再び車を走らせた。
バイト帰りだったので、とりあえずお風呂に入りたいらしい。
ちひろの家に向かうことになった。
行き途中、信号待ちのときに、軽くキスされた。
嫌じゃなかった。
突然のキスでビックリしたけど、嬉しかった。




