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Magical Encounter  作者: 朝比奈 黎兎
第一章 『出会い』
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第二話  三人組

前回長すぎだろ・・・と反省し、今回は控えめにしております。


基本これからこの長さかなと思います。

では、二話です。

 少し硬直している真琴を差し置いて、翔と護の話は続く。


 「つか護、お前何?フラれてたの?初耳だし。」

「そんなに深く探ってこなくていいし!!!」

「真琴も聞きたいって言ってる。」

「僕!?」

「琴ちゃんはそんなこと言わないもん!!琴ちゃんは俺の味方だよねー。」

「え・・・でも・・・そういう話聞いたことないから・・・ちょっと興味あったりなかったり・・・。」

「琴ちゃん!?」


 するとそんなところに、この家に住むもう一人の従兄弟が帰ってきた。携帯を見ながら、器用にドアを開けて、部屋にいる護を凝視する。銀髪のショートカットの髪を揺らし、これまた美形さんの登場に、真琴はもうなんかわからないなれを覚えた。


「護・・・・五月蠅い、だまってよ。今何時だと思って・・・・。・・・・恋人争奪してんなら外でやってよ。」

「充!?お前・・・どこをどう見たらそう思うんだよ!?」

「何、翔?違うっていうの?じゃ、その腕の中の子はなんだっていうの?あれ?隠し子?いつの間にこさえたの?」

「違うって言ってんだろうが!!」

「隠し子・・・僕そんなに幼く見えるのかなぁ・・・・。」

『ぱしゃっ』


いきなり携帯のカメラで写真を取られた。何なんだもう。


「ふえっ!?」

「・・・・・・・・。まぬけ顔。」

「え・・・・ええ・・・・え・・・・?」

「ま、琴ちゃんは可愛いから。」

「それ、男に対する褒め言葉でもなんでもないです。むしろ落ち込みます。」

「充、先に言っとく。俺は護みたいな種まき行動はしてない、おんなったらしは護の専売特許だ。」

「なにそれ?ねぇ、ちょっと、俺それじゃあ悪人だよ?」

「ほんとのことだし。ていうか、この前フラれてまだ懲りてないの?」

「なんで充がそんなこと知ってんの?」

「僕が知らないことなんてないね。ちゃちゃちゃっと調べれば、どんなことだってわかっちゃうんだよ。」


携帯を操作しながら充が言った。


「で?その子は、翔の子?護の愛人?それとも・・・三角関係?」

「んなわけないって言ってるし。この子は今日からここの同居人。」

「なーんだ。そう、ここに住むんだ。君も大変だね。特に、この馬鹿がいるんじゃ。」


そういって充と呼ばれていた青年はどかっと護の横に座った。


「馬鹿って俺の事?」

「護以外に誰がいるのさ?僕、天草充・・・よろしくね・・・・中澤真琴君?」

「え・・・・・。」


微かにはにかみながら、充はそういって真琴を見た。


「間違ってないよね?中澤真琴君。1***ねん7月7日生まれの18歳。身長158センチ、体重41キロ。大好物は甘いもの、とくにクリーム系のお菓子には目がない。苦手なものはピーマンと牛乳。背が伸びないのと、18に見られないのが今一番の悩み。」

「え・・・・え・・・・ええええええ!?な・・・なんでそんなことまでしってるんですかぁ!?」

「調べたから。写真さえあれば、どうだってなるからね。まだいろんな情報有るけど、聞きたい?」

「遠慮します!!」

「あははは、ピーマンと牛乳苦手なんて、おこちゃまだなぁ、琴ちゃんは。」

「うううう・・・・。だって・・・苦いし、白いし・・・変な味するし・・・。」

「ぷ・・・・・・くっ・・・・。」

「くす・・・・・。」

「あっははははは、ますます子供っぽい――――。」

「み・・・みんなして笑わないでくださいよぉ!!・・・くしゅん!!」


 再びくしゃみが出てしまった。ずびずびと鼻をすする。風邪でも引いたのかなぁ・・・。


「・・・やっぱコーヒーまみれにして帰ってきたのが悪かったか?」

「翔そんなことしたの?」

「ぶつかってな・・・。」

「いいぇ・・・僕も・・・悪いっくしゅん!!」

「真琴、もう寝たほうが良いよ。翔の部屋でね。」

「あ・・・・やっぱ俺の部屋なんだ。」

「僕の部屋、足の踏み場ないもん。」

「片付けろよ。」

「俺の部屋は布団一個しかないから無理ー。」

「お前なぁ・・・・。ま、いいけどさ、俺の部屋、階段上がって右側のすぐの部屋だから。」

「わかりました・・・・っくしゅ・・・。おやすみなさい・・・・ぐしゅ・・・。」

「おやすみ。」

「・・・・・・おやすみ。」

「おなか出して寝ちゃだめだよー。」

「僕そんな子供じゃないです!!」


 リビングから出た真琴は、廊下を歩き、奥にある階段を上って二階に行った。そして言われた通り右側の手前の部屋に入る。薄暗い部屋にはセミダブルのベットに、クローゼットが二つ、本棚が数個に机があった。何ともモダンな感じな部屋である。しかもすごく片付いている。おそらく翔は几帳面なんだろう。真琴はするする、ベットに近付き、眼鏡をはずして近くの机に置いて、ベットにもぐりこんですぐに眠りについた。

 


お読みくださりありがとうございます。

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