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Magical Encounter  作者: 朝比奈 黎兎
第三章 『過去』
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第二十一話   大掃除

おはようございます。


季節感まったく無視な話ですね。

この小説のプロット書いていた時はまだ一月だったので・・・



 それから一カ月がたつが、特に大きな騒動はなく、真琴も平穏に暮らしてきた。そんな新年間近のこの日、真琴は大掃除にてんてこ舞いだった。自分の部屋はもちろん、リビング、キッチン、お風呂場、トイレなどなど、家じゅうを掃除したのだ。だが、そんな家でも片付いてない部屋がまだあった。


「三人は掃除とかしないんですか?」

「えー、だって、めんどくさいしー。」

「もう、手もつけらんない・・・・。」

「途中で飽きたりするんだよな。気がついたら読書してるか、寝てるかって感じだし。」


だめな大人だ。真琴はそう思った。明らかに自分より大人な彼らなのに、なんでこうも子供じみたことを言うんだろうか・・・。


「だからって、一年に一度くらいは掃除しないとだめですよ?」

「じゃー琴ちゃんてつだ「いやです。」えちょ・・まだ言い終わってない!!」

「だって、僕もうこの家ほとんど掃除したんですよ?自分の部屋くらい自分で掃除してくださいよ。」


「でも、俺琴ちゃんが電球変えられないって言ってたの手伝ったよ。」

「うっ・・・・あれは・・・・。」


身長が足りなかっただけだ!!


「僕、換気扇とりかえるの手伝った。」

「うっ・・・・・。」


それも身長が・・・・・・。


「俺も、窓の上掃除する時手伝ったなー。」

「な・・・なんなんですか!?そんなみんなして僕の身長低い事ぬけぬけというなんてぇ!!鬼ですか!?どうせ僕低いですよ!まだ160センチいってないですよ!!なんだかんだいっててつだわさせようって考えですね?甘いですよ!今回の僕は意地でもそんなことしませんからね!!」


「シュークリーム。」


そう護がつぶやいた。


「え・・・・?」


「ショートケーキ。」


今度は充が言った。


「ふえ・・・・・?」


「クレープ。」


とどめの翔の一言。


「え・・・・ええ!?」

「「「手伝ってくれたら買ってあげるよ。」」」

「ふなあああああああああああ!?」


 で、結局クリーム系甘いものには勝てない真琴。結局手伝うはめになりました。まずはじめは翔の部屋。といっても、ずいぶんかたづいてます。


「あまり翔さんの部屋って、汚れてるようには見えませんけど・・・。」

「いや、表面はそう見えるんだなこれが。」

「表面?」

「いやぁ、見かけよければいっかなーってな。だから、棚の中とか机の引き出しの中とかはほら・・・・。」


と言って翔が開けると・・・ええ、それはまぁすごいです。一年分のごちゃごちゃです。


「ま、片付けましょうか。」

「そうだな。」


といっても、翔の部屋はそんなに汚いというほど汚くはないので、1・2時間ほどで終わった。


次は充の部屋である。入った途端真琴はびっくりした。きたないからではなく、その膨大な量のパソコンにだ。机、椅子、床。それらを占領して置かれているそれらは、10台ほどである。一人が持つには多くないだろうか。しかもその配線やらなんやらが絡み合って、手の着けようがない。


「充さん・・・これって・・・・。」

「だから、手もつけられないっていったんだよ。」

「これは確かに・・・あれ、でもそんな埃とかないんですね。それどころか、綺麗です。」

「まぁ、埃とかはパソコンとかだめだからね。そこは綺麗にしてるんだ。だけど、用紙とか雑誌はね、片付けられなくてさ。」

「じゃ、それやりましょう。」


片付けはスムーズに行えるのだが、なにせ足の踏みどころもないようにパソコンが置いてある。それを蹴っ飛ばしたり、踏んだりしないように慎重にやったため、結構な時間がかかってしまった。


 もうすぐ夕暮れ時だが、まだあと一部屋残っているのだ。言わずもがな護である。真琴は護の部屋に入ろうとドアを開けたが、再びドアを閉めた。


「あれ・・・此処護さんの部屋だよねぇ・・・。うん、そうだ。え・・・?」


すると中から不審に思ったのか、護が顔を出した。


「琴ちゃんどうしたの?」

「え・・・いや・・だって、ここほんとに護さんの部屋ですか?」

「そうに決まってんじゃん。なんで、おかしい?」

「おかしくはないんですけど・・・・。」

「とりあえず中入んなよ。」


そういって中に入るが、やっぱり落ち着かない。だって、和室なんだから。下は全面畳張り、押し入れがあったり、掛け軸飾ってあったり、つりさげられている照明が和紙で出来ていた。もう、同じ家の中にあるとは思えないほどの異空間である。入口は洋風のドアなのにである。


「護さんって、やっぱり和好きなんですね。」

「んまーね。意外だった?」

「まぁ・・・。」

「よく言われるー。さ、畳拭くの手伝って。これ結構堪えるんだよね、腰に。」

「はぁ・・・・・。」


こうして真琴は、結局家じゅうの掃除を行ったのだ。


正月ネタ、もう一話ほど続きます。


ええーと思う方は読み飛ばしてくださっても今後には何の影響もないと思います。

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